図書館
図書館の奥へ進むにつれて、空気はさらに冷たく、そして重くなっていく。周囲の静寂は、まるで時間が止まったかのように感じられる。書架はますます高くなり、天井は遥か上に見える。本棚の隙間から漏れる光は、まるで星屑のように、幻想的な雰囲気を醸し出している。
私は一歩一歩、慎重に足を進める。星の力を得たことで、周囲のエネルギーの流れが以前よりもはっきりと感じられる。この図書館全体が、まるで生きているかのように、微かな脈動を繰り返しているのがわかる。
ふと、遠くから微かな音が聞こえてくる。それは、風が何かに触れるような、囁くような音だ。私は音のする方へと注意を向ける。音は、図書館の一番奥、巨大な扉の向こうから聞こえてくるようだ。
その扉は、他の場所とは明らかに異質な雰囲気を放っている。扉全体が、まるで星々が集まってできたかのように、微かに輝いている。そして、扉には、見たこともない複雑な模様が刻まれている。その模様は、まるで宇宙の法則をそのまま形にしたかのようだ。
私は、その扉に近づき、模様をじっと見つめる。すると、模様がゆっくりと動き出し、まるで生きているかのように、形を変え始める。そして、模様の中から、私に語りかけるような声が聞こえてくる。「汝、星の言葉を操る者よ。その力で、扉を開けよ」
私は、星の言葉の力を集中させ、扉に手を触れる。すると、扉がゆっくりと開き始める。扉の向こうには、一体何が待っているのだろうか?私は、期待と不安を胸に、扉が開くのを待つ。
扉が完全に開くと、目の前に広がるのは、今まで見たこともないような光景だった。そこは、図書館というよりも、まるで別の世界のような場所だった。そして、私は、その世界に、足を踏み入れる。