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蜜珠の禁書  作者: mutuminn
2部
192/202

扉が開くと、目の前に広がるのは、静寂に包まれた空間だ。空気はひんやりとしており、肌を刺すようだ。光はほとんどなく、まるで夜の森の中にいるかのように、周囲は薄暗い。 しかし、目が慣れてくると、その空間が、巨大な図書館であることがわかる。天井まで届く高い書架には、無数の本が並んでいる。本は、どれも古びており、中には、崩れかけているものもある。しかし、その背表紙には、金色の文字が刻まれており、その文字が、微かに光を放っている。 私は、一歩、図書館の中へと足を踏み入れる。すると、私の足音が、静寂を破り、図書館全体に響き渡る。その音に驚いたのか、天井から、数羽のコウモリが飛び立つ。私は、コウモリが飛び去るのを見送りながら、周囲を警戒する。 この図書館には、一体、どんな本が眠っているのだろうか?そして、私は、この図書館の中で、どんな知識を得ることができるのだろうか?私は、期待と好奇心を胸に、書架の間を歩き始める。 書架に並ぶ本は、どれも、見たこともない言語で書かれている。中には、図や絵が描かれているものもあるが、その意味を理解することはできない。私は、書架を一つ一つ丁寧に調べながら、何か手がかりになるものはないかと探す。 ふと、一つの書架の前で、私の足が止まる。その書架には、他の書架とは異なり、埃がほとんど積もっていない。そして、その書架に並ぶ本は、どれも、比較的状態が良い。私は、その書架の本を手に取り、表紙を眺める。 表紙には、古代文字で、「星の言葉」と書かれている。私は、古代文字を解読する能力を持っているので、その文字を読むことができる。私は、興奮を抑えながら、その本を開く。 本の中には、美しい星図が描かれている。星図は、細かく、精密に描かれており、まるで本物を見ているかのようだ。私は、星図をじっと見つめる。すると、星図の中から、かすかな声が聞こえてくる。「汝は、星の言葉を理解する者。汝に、星の力を授けよう」 声が終わると同時に、私の体の中に、暖かいエネルギーが流れ込んでくる。私は、自分の体が、星の力で満たされていくのを感じる。私は、星の力を手に入れたのだ。 この星の力は、一体、どんな力なのだろうか?私は、自分の力を試したくなる。しかし、この図書館の中では、その力を試すことはできない。私は、本を元の場所に戻し、図書館の奥へと進むことを決意する。 私は、星の力を胸に、新たな知識を求めて、図書館の奥へと歩き出す。

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