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蜜珠の禁書  作者: mutuminn
2部
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164/360

竜巻

竜巻の中は、激しい風が吹き荒れ、視界はほとんどない。体は風に煽られ、まるで空中に放り出されたようだ。私は、アトランティス文明の竪琴をしっかりと抱きしめ、風の精霊の力を借りながら、竜巻の中を進んでいく。 竪琴の音色は、風の精霊との繋がりを強め、風の抵抗を和らげてくれる。しかし、竜巻の力は強大で、少しでも気を抜けば、吹き飛ばされてしまうだろう。私は、集中力を高め、竜巻の動きを予測しながら、慎重に進んでいく。 しばらく進むと、竜巻の出口が見えてきた。しかし、出口の先には、巨大な風魔が待ち構えている。風魔は、全身を風で覆い、鋭い爪と牙を持つ、恐ろしい姿をしている。その目は、獲物を捉える鋭い光を放っている。 「人間よ、よくぞここまで来たな。だが、ここから先は、一歩も進ませぬ!」 風魔は、低い声で唸る。その声は、風に乗って森全体に響き渡り、私の心を震わせる。風魔は、風の力を操り、私を攻撃してくる。 鋭い風の刃が、私に向かって飛んでくる。私は、アトランティス文明の竪琴を奏で、風の壁を作り、風の刃を防ぐ。しかし、風魔の攻撃は、容赦ない。次々と風の刃が放たれ、風の壁を破壊していく。 「貴様の力は、その程度か? それでは、私を倒すことはできぬぞ!」 風魔は、嘲笑う。私は、風魔の言葉に動揺することなく、冷静に状況を分析する。風魔は、風の力を操るだけでなく、幻術も使うらしい。その幻術は、私の心を惑わせ、判断力を鈍らせる。 私は、深呼吸をし、心を落ち着かせる。そして、風の精霊に語りかける。「風の精霊よ、私に力を貸してください。風魔の幻術を打ち破り、奴を倒すために」。 すると、風の精霊の貝殻が、激しく輝き始めた。そして、私の心に、風の精霊の声が響いてきた。「汝の心は、清らかだ。恐れるな、幻術に惑わされるな。真実を見抜け」。 風の精霊の言葉を胸に、私は、風魔をじっと見つめる。すると、風魔の姿が、わずかに歪んでいることに気がつく。これは、幻術だ。風魔は、私を惑わせるために、幻を見せているのだ。 私は、アトランティス文明の竪琴を力強く奏でる。その音色は、風魔の幻術を打ち破り、真実の姿を暴き出す。風魔は、苦悶の表情を浮かべ、身をよじる。 「貴様、幻術を見破ったか! だが、それだけでは、私を倒すことはできぬぞ!」 風魔は、怒り狂い、全身から強烈な風を放つ。風は、私を吹き飛ばし、地面に叩きつける。私は、激痛に顔を歪めながらも、立ち上がり、風魔に向かって走り出す。

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