輝く宇宙空間
星々が輝く宇宙空間から、私はゆっくりと意識を取り戻す。漆黒の闇と対峙した後の静寂は、これまで経験したどんな静寂とも違う、深い安らぎに満ちている。竪琴は、私の膝の上で温かく、まだ震えている。宇宙のエネルギーが、弦に宿っているのが感じられる。
次の目的地は、深海だ。海の守護者との約束を果たすため、そして、世界樹と共鳴する楽器の製作に必要な「深海の真珠」と「星影の鉄」の精錬に必要な、深海の特殊な粘土を得るためだ。
宇宙船、いや、今はもう宇宙船と呼ぶにはあまりに小さく感じられる、私の小さな乗り物は、静かに深海へと下降を始める。 窓の外には、無数の発光生物が幻想的な光を放ち、まるで宇宙の星空を映し出したかのようだ。 深海特有の、静かで重苦しい圧力が、船体を通して伝わってくる。
一定の深さに到達すると、船はゆっくりと停止する。 周囲は、深い闇に包まれているが、発光生物の光と、私の魔法の灯によって、かすかに視界を確保できる。 深海特有の静寂の中に、かすかな音が聞こえる。 それは、まるで…歌声だ。
船外に潜望鏡を出し、周囲を観察する。 闇の中に、巨大な影が漂っているのが見える。 その影は、ゆっくりと、しかし確実に、こちらに近づいてくる。
「…これは…海の守護者?」
私の心の中に、守護者の声が直接響いてくる。
「ミタムよ。再び会えたな。深海の真珠と星影の鉄、そして粘土の準備は整っている」
守護者の声は、優しく、そして力強い。 その声には、深海の静寂と、宇宙の広大さを兼ね備えたような、圧倒的な存在感がある。
「はい。海の守護者様。深海の真珠と星影の鉄、そして粘土を手に入れるためにやってきました。しかし…この深海の闇は、想像以上に深いようです」
私は、正直に今の状況を伝える。 守護者の存在は、私を安心させてくれるが、深海の闇は、未知の危険に満ちていることを、私は知っている。
「心配はいらない。私が、お前を導こう。しかし、この深海には、闇に潜む者もいる。油断するな」
守護者の影は、私の船の傍らに寄り添うように、ゆっくりと動き出す。 その巨大な影は、深海の闇に溶け込みながらも、私の船を確実に守ってくれる。
「わかりました。海の守護者様。導きの光を、よろしくお願いします」
私は、竪琴を手に取る。 深海の闇の中で、私の奏でる旋律が、希望の光となるだろう。 そして、深海の真珠と星影の鉄、そして粘土。 それらを手に入れるために、私は、この深海の闇を進む。守護者の導きと共に。




