↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蜜珠の禁書  作者: mutuminn
2部
PR
141/360

眩い光が消え去ると、私の意識は元の体に戻っていた。世界樹は、静かにそのエネルギーを湛え、虹色のオーロラも消え失せていた。空は、いつものように青く澄み渡り、鳥のさえずりが聞こえる。まるで、壮大な夢を見ていたかのようだ。しかし、私の心には、確かな手応えがある。私は、創世の言葉の全貌を理解したのだ。 図書館長は、静かに私の様子を見つめている。「どうだったか?」と、穏やかな声で尋ねる。 「…分かりました」私は、ゆっくりと答える。「創世の言葉は、宇宙の法則を記述した、究極の音楽だった。そして、その音楽を奏でることで、世界は創造され、そして、維持されている」 「そうか…」図書館長は、静かに頷く。「長い年月をかけて、ついにその答えに辿り着いたな。だが、それは、始まりに過ぎない」 「始まり…?」 「創世の言葉を知るということは、その力を操る責任を負うということだ。その力は、世界を救う力にも、世界を滅ぼす力にもなりうる。その使い分けを、常に考えなければならない」図書館長は、真剣な表情で言う。「そして、これから、新たな試練が待っているだろう」 その言葉が示す試練とは何か、まだ分からない。しかし、私は覚悟している。これまで、数えきれないほどの試練を乗り越えてきた。不死の身である私は、恐れることはない。 「どのような試練でも、私は立ち向かいます」私は、力強く宣言する。 図書館長は、再び微笑む。「良い心がけだ。だが、一人だけで全てを背負おうとするな。仲間を信じ、力を借りることも、時には必要だ」 私は、頷く。ギルドマスターや歴史家、そして、海の守護者や森の精霊… これまで出会った人々、そして、存在たちは、私の大切な仲間だ。彼らの力を借りながら、私は、この世界の未来を守っていく。 「では、次のステップに進もう」図書館長は、杖を地面に突き立てた。「世界樹のエネルギーを、この世界に還元する方法を考えなければならない。そのために、必要なのは…」 図書館長の言葉に続き、彼の指さす先には、世界樹の根元に静かに佇む、巨大な水晶の玉があった。その玉からは、かすかに、宇宙の交響曲が響いている。それは、先程の旋律とは少し異なる、より複雑で、深遠な音色だ。 この水晶の玉こそが、次の試練の鍵となるのだろうか。私は、静かに水晶の玉に近づいていく。その表面は、まるで宇宙の星々を映し出しているかのようだ。 新たな冒険の始まりだ。私は、深呼吸をして、水晶の玉へと手を伸ばす。その瞬間、玉から放たれるエネルギーが、私の全身を包み込んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。