48話 カルカルの痛み
名前のかわいいカルカルの戦いも、紀元前にあった同盟国同士の戦争です。アッシリア軍とシリア諸国との戦いだそうで、古代オリエントにおいて有名な戦いのひとつともされています。
神殺しの海、クヴァレ帝国にある教会。しかし、そこは神に祈りを捧げるための祭壇などなく、無機質な壁と床の丸型の部屋。部屋というには大き過ぎるその一室は暗然としているが、天井がスタンドガラスで形作られていて、頭上からの光が色鮮やかに落ちる。それはこの部屋の異様さを体現しているようだ。一室の中心には呪いに近いような白墨で描かれた魔法陣。魔法陣からは黒煙が上り、一室を充満する魔法陣に注がれた不快な魔力が放出される。眉間にしわを寄せるメルキゼデクと、愉快そうにほくそ笑み、魔法陣を眺めるレヴィアタン。
「あ」
メルキゼデクが突拍子もなく小さな声を上げて、犬のような反応をして後ろを見つめる。すると二人の背後から洗練された魔力が集合したかと思うと、魔法で空間転移をしてきたキルケが一瞬浮遊して着地する。彼の顔はいつもの生意気な揚々なものではなく、悲壮感に塗れている。
「困った子だね、お前も。敵に情を持つなと長姉からの心得を忘れたのかい?」
「うるせぇ…」
喧嘩腰の言葉にも覇気がない。その原因は十中八九セア・アぺイロンの結界を解除したことで、キルケの過去が蘇ったのだろう。レヴィアタンは珍しく怒りを覚える口調でキルケに言い放つ。
「奪ったのなら、奪ったものになりきれ」
「……黙れ」
兄同士の口先だけの喧嘩にメルキゼデクが制止せず無言で事の成り行きを見守っていると、高らかな笑い声を上げて、ソロモンが部屋に入ってきた。ゆったりとした足取りで魔法陣に足を踏み入れる。
「集中が削がれると失敗するんだがな」
「嘘つけ」
「ありえないね」
「馬鹿なこと言うなよ」
ソロモンの冗談を三人は一瞬で否定する。しばしの沈黙が生まれるが、ソロモンは仕切り直す。
「死の溜まり場に封印されていた七洋の権能。権能が全て還る前にルシファー神、ルキフグス神、アスタロト神が倒されたのは想定外だった。が、奴らの快進撃もここまでだ」
不気味な笑みを浮かべて、ソロモンは腰を下ろし魔法陣に触れる。すると、彼の魔力に共鳴するように、魔法陣が光りだす。魔法陣を取り囲むように、数え32個の碑が出現する。そこから、何本もの鎖と風が螺旋状に昇っていく。その螺旋の中でソロモンは詠唱を始める。膨大な魔力と異様な存在感。見守っていた三人は興味深そうに、そして二度とない光景を目に焼き付ける。
「神器宝貝は神の魔力が貯蔵されている只の保管庫のような役目を果たすだけ。だが、その真骨頂は魔力に精通した大魔法使いが扱うことで顕わとなる」
「俺がセア・アぺイロンが行った神の封印を解いて、地上宇宙に散らばった七洋の権能を集める。その集めると言った役割の魔法術式が組み込まれたものが、あの三十二の碑」
「感謝しろよ」
少し不貞腐れた態度を示すメルキゼデクの頭をポンポンと撫でて、彼にお礼をレヴィアタンは言う。
「助かったよ、メグ。まさか、本当にこの広大な地上宇宙から神々の権能を自動的に集める魔法術式を作るなんてね。しかも、たったの三日で」
「嫌みか?」
「いや?キルケも凄いけど、スピードに関してはメグが魔法の開祖の中で一番だからね」
雑談を交わす三人だったが、螺旋を帯びていた魔力が碑へと宿る。三つの新たな鼓動。そして、魔力に変わって部屋に充満する黒き権能。失敗かと思った矢先、部屋には暴風が起こり、霧が立ち込める。視界の悪くなった部屋だが、魔法陣の上に立つ異形の神が三柱立っていた。その全貌は分からぬが、鋭い眼光だけで神であることを四人は理解した。
「神の魔力をここで全て使ったのは惜しいが、それ相応の対価はあるんだろうな?」
三柱の神の一番近くにいるソロモンが、問いかけると、神々は無言で肯定した。
「好きに動いて構わない。だから早く人類の息の根を止めておくれ」
―セア・アぺイロンの結界が解除されたことで、各領域にも新たな戦闘の開幕が迫っていた
知識の海、チップテトラのある樹海から一人の女がその身をを現す。セアの結界が解除されたことをいち早く感じ取り、状況を確認するために原初一族の領域から出たのだろう。女は天を仰いで、ギラギラと輝く太陽を横目に、それよりも高く、遠くにあるものを凝視する。
空を薄く渦巻いてたセアの権能が感知できない。俺様の権能とも共鳴しない。残穢すらも。全部解除されちまったのか。
「腑抜けた面だな」
不意な声に女は反射的に体を向ける。その声の主は女がよく知る次男”封”の元祖キフェ・フェイラだった。だが、女は動揺を一切感じさせぬ、冷静沈着な雰囲気を醸し出す。それもそのはず。その女は長女”猛”の元祖ラウルス・ノビリスであるからだ。ラウルスは唯一慕っているセアの結界が解除された事実を呑み込めないほどに混乱していたが、キフェの登場にお得意の冷静かつ仏頂面な態度と顔を取り繕う。
「キルケか?」
「…」
「あの二人を向かわせたが、間に合わなかったようだな」
「…」
「その様子じゃあ、死の溜まり場すらも解かれちまったみたいだ」
「…」
ラウルスの発言を全て聞き流すキフェ。そんな彼を見て、ラウルスはさらに仏頂面が増す。
(なんだ? 焦ってるのか? セアの結界と七洋の封印を解いたってのに…)
ラウルスが勘ぐっていると、キフェが鎖玉の形状と酷似している武具で死角から攻撃してくる。慎重な性格の彼には珍しい先手を打った攻撃に、ラウルスは驚きこそするものの重心を低くして、攻撃を躱し、一気にキフェに近づいていく。
「結界の効力はクヴァレ帝国の力の制限。俺がノーヴァを捕まえられなかった要因は”才”が使えなかったことにある」
淡々と話し出すキフェに警戒心は覚えつつも、彼の攻撃を避けつつ、拳に力をこめる。
「だが、その制限も解かれた。俺の邪魔をする者を”隔絶”できるのだ」
キフェが鋭い眼光でラウルスを睨む。すると、ラウルスとキフェの間に不可視のものが出現する。壁のようなそれをラウルスは一瞬で理解した。
「やりやがったな!!」
キフェの才は守護者でも危険視される程に厄介なものと認識されている能力である。それは破壊不可能な虚無を作り出し、”隔絶”するというものである。そして、その才をキフェは発動させた。樹海を覆うほどに”隔絶”されたことが意味する事象。
脱出不可能な不可視の監獄にラウルス達原初一族と妖精族は閉じ込められた。そして、ラウルスは痛感した。それは実質戦闘不能状態であること。激怒するラウルスを虚無で隔てた先で、キフェは話す。
「戦って勝てないのなら、戦えないようにすればいい」
「卑怯だな」
「卑怯でも勝ちに繋がればいい」
戦わずして、勝敗が決まってしまった。元祖の長姉にあるまじきことに、当の本人は歯を食いしばる。
「今はノーヴァに謝らなければ。裏切ってしまったことを。そこから出れたのなら相手をしてやらんことはない」
「その言葉、あとで後悔するぞ」
危険分子の”隔絶”の成功により、勝利の美酒を掲げるキフェは、優位な立場から、ラウルスに言葉をかける。その言葉に、ラウルスは忠告だけでしか返せなかった。
魔法の海ヴェスタ帝国。結界解除から間もない頃、魔塔に所属している魔法使いや、魔法見習の者が慌ただしく動き始めていた。それはアトランティス帝国動揺に出現した悪魔の大群に立ち向かうためである。幸いにも、魔塔のみならず、教会専属の精霊使いや、神官などが居合わせているため、結界による時間稼ぎを活かせるか。
「御姉様!!」
魔塔で現場の指揮を任され、混乱の中、必死に指示を出していたカトレア。彼女の名を遠くから呼ぶタチアオイに、カトレアは部下との話を中断して、何があったのと若干苛立ちを感じさせる言葉で、尋ねた。
「兄さんが、おらん!」
息を切らしながら、カトレアの肩を掴んで、タチアオイがそう言う。軽度だがパニックに陥っているタチアオイの頬を掴んで、カトレアが紅き瞳で訴える。
「…」
「いい子。大丈夫。落ち着いて」
カトレアの優しい声に、タチアオイは息を整えて、状況を説明する。
「わいが結界術で、魔力探知してる時、神の気配がするって言ったら、兄さんがいなくなってしもうて…」
「あの馬鹿は自由が過ぎるわね」
「やっぱり師匠を行かせなきゃよかったんちゃいますか!?」
現在、彼女らの師匠で魔塔主であるウェルテクスは英傑の海に向かっている。なんでも予知夢で、最悪なことが視えたらしい。
「師範の英傑の海行きを後押ししたのは、誰でもない妾たちでしょう? それに、師範は無理だと判断すれば、ここに残ってくださる方よ。その師範が英傑の海に向かったのなら、妾たちでも問題はないとの信頼の上でしょう」
カトレアの説得に、タチアオイは泣きべそをかいていた顔を手で覆い、涙を拭う。
「それに妾には強い味方がいるわ。今すべきことは…」
英傑の海、神の国アウグスティヌス。七大一族で最も強い竜族が統治する国であり、統率の行き届いた一族である。異常事態になろうとも、棟梁が出る前に解決される。だからこそ、四つの家門の棟梁が、自ら執行することは異常なのだ。
「困ったアル。鼠が多いところは不衛生」
そう言うのは、四つの家門の一つ玄武を取りまとめる73代玄棟梁武蠍然である。彼は鎖の端に鋭い刃をつけた錘を振り回して、敵の一掃を行う。その敵とは一族に潜入していたクヴァレ帝国の人間。言うなれば、反逆を起こされている状況にある。蠍然は、その鎮静に駆り出されているのである。
「そんなこと言わない!」
気だるい態度で、ぶつくさと相手する蠍然の取りこぼしを極太の針を投げ、一掃する男。彼は四つの家門の一つ白虎の先祖初代白棟梁虎皓空である。彼の放つ針に威力こそないものの、針には毒が塗ってあることと、彼の敵の急所を確実に刺すという圧倒的投擲力から、敵は倒れていく。接近した敵がいるならば、皓空は点穴針を装着して、敵の目を潰し、首を刺して攻撃する。
「苑の管理は君の仕事でしょ? 蠍然」
「鼠がここまでいるのは初めてネ」
「クリス殿と宇風羽大丈夫かな?」
「あの二人は心配ないネ。それよりも…」
敵の一掃が完了すると、蠍然は南に体を向けて、視線を移す。南の方角には、朱色の建物が、遠目からでも見えるほど主張されている。
「ああ、やっぱりそうだよね」
蠍然の横に立ち、皓空も南を見つめる。凡人には理解できぬが、棟梁である2人には見えていた。なにか、大きなものが迫ってきているということを。
神殺しの海にあるクヴァレ帝国。それに属する人間や元祖が、他の海に出動している。戦艦や空間魔法の駆使により、人の流れは激しい。それを物陰に隠れて、状況を眺めるバイラールとフォーセリア。
「今回の目的は華佗とミューズの奪還だ。場所が分かってないんだ。すぐにばれるわけにはいかないだろ」
今すぐにでも乗り込んでやろうかという考えのバイラールをフォーセリアが宥める。
「んなことは分かってんだよ。でも、あいつらが…」
「わかってるよ。でも、あの二人を助けるには冷静でいろ。今のお前は助けられるものも助けられないよ」
フォーセリアに正論を言われ、バイラールは口ごもる。そんな彼を見たフォーセリアは軽いため息をつく。
(ほんと、こういう所だけだ。可愛げがあるのは…)
フォーセリアが侵入の機会を窺っていると、バイラールが話題を逸らす。
「てか、オレでいいのかよ」
「こういった状況にはお前が最適だよ。どこでも”最善”を尽くせるお前がね」
褒められたことは嬉しいが、相手が相手なだけに、バイラールは素直に喜べなかった。フォーセリアは、それに、と言葉を続ける。
「ちょっと調べたいことがある」
意味深な言葉だがバイラールは、それには反応しなかった。
「往くぞ」
星の海、一面に広がる海に一つの宇宙戦艦が潜り込む。その宇宙戦艦は全速力で、海底に聳え立つアトランティス帝国へと移動していた。海水と帝国が隔たれた深海に到達すると、専用の乗り合い所が見える。特別な技術で海水の侵入を防いでいるアトランティス帝国には、遠目からでも分かるほど黒く濁った結界が張られている。結界の内側の状況は分からぬが、奇跡的に内側から出ることのできた海族の者や、冒険者が保護されていた。結界の外側に集まっている者たちは、帝国の援軍なのだろう。だが、結界に阻まれて突撃できないでいる。兵士が銃や剣、爆弾、魔法で破壊を試みるも、びくともしない。結界は変わらず、濁ったまま。手も足も出ない状況の中、一隻の宇宙戦艦が勢いよく、地面に着陸する。なんだなんだ、と人々の視線が注がれる。一人の衛兵が近づいて、現状を伝え、帰れときつい口調で言い放つ。すると、宇宙戦艦の扉が開く。
「おい! 話聞いていたのか!?」
他の衛兵も近づいて、忠告しようとする。
「聞いていた」
衛兵の言葉に返事をした相手に、その場にいた者が一斉に、その声の主に目を向ける。宇宙戦艦からはゆったりとした足取りで声の主が、姿を現す。
「妖精王様!!!」
驚きの声が上がるが、皆は一斉に跪き、道を開ける。妖精王であるオベロンが闊歩して、結界を眺める。
「この中はどうなっている?」
オベロンの問いに、先程の衛兵が恐怖混じりに答える。
「悪魔の大群に冒険者や海族が対応していますが、戦況は一変。冒険者の約七割が死亡及び戦闘不能だと推測されます!」
「海族族長様も戦っておられるのですが、依然戦況は変わらず。内側から逃げ遂せた者が言うには、先程の異変で悪魔が急に強くなったとか…」
答えにオベロンは息を吸って、状況を呑み込む。
先程の異変、というのは十中八九姐殿の結界が解除されたことだ。そして悪魔が強くなった事実も、姐殿の結界の効力が失われたため。現代の冒険者と互角だった戦況も、クヴァレ帝国側の力を制限するという姐殿の結界があってこそだ。その制限が失われた今、現代の冒険者は等しく、昔のD級相当の実力しか持たぬ雑魚に成り果てた。残念だが、アトランティス帝国は。
オベロンは過去のことを思い出しながら、このアトランティス帝国での戦いの可能性を見出した。しかしそれは、敗北と同意義の可能性しかなかった。
その可能性と同時に、オベロンの頭脳では最も被害を最小限に止める可能性の策を導きだした。
「貴が結界を破壊する」
オベロンの言葉に衛兵たちは異議を申し立てず、守護者である彼の言葉に静かに従う。オベロンは結界に額を擦り合わせ、内側の声を聞く。微かに聞こえる程度だが、内側は悲鳴や絶望の声が轟いている。
「せめて埋葬はしてやる」
結界の外側にオベロンの到着が知らされることのない内側では、絶えず悪魔と人類の戦いが続いている。援軍の希望がない中、冒険者が次々と倒れていく。海族が奮闘しているものの、長くは持たない。避難所である城の地下空間にも戦いの振動が伝わり、怯えと絶望が空間に広がる。
そんな絶望の状況の中、人知れず生じてしまった小さな絶望。しかし、それは決して覆ることのない戦いの分岐点である。
「ふぅん。急所外したね」
カデナが関心の言葉を送るが、オーシャンは彼を蹴り飛ばし、腹に刺さった燦然の剣を抜く。カデナの言った通り、剣は鳩尾を僅かに外れたところに刺さっており、急所は免れていた。完全に油断を誘った状況下で、足を曲げ、重心を傾けたオーシャンの咄嗟の動きが功を奏したのだろう。だが、急所を外したところで重症には変わりない。剣を抜いたことで、そこからは大量の血が滴る。オーシャンは燦然の剣を足で踏みつけ、粉砕する。
「ああ~、せっかく造ってもらったのに~」
その行動にきつく眉をひそめるカデナに、懐疑の視線をオーシャンは向ける。
「もう心にもないこと云わなくていいよ。剣が無くてもお前は十分強いでしょ」
「全盲ちゃんにそんなこと言われるの嬉しいな!」
少し会話をしている時間でさえ、オーシャンの体からは血が抜けていく。飄飄とした態度を示しているが、オーシャンは思ったよりも限界が迫っていることを悟っていた。冷や汗を浮かべる。
オーシャンを横目に、カデナは耳を澄ます。
「冒険者の声聞こえないね。もう全滅しちゃったのかな?」
「ボクは信じてる」
煽るカデナに、オーシャンは予想外の返しをした。そんな彼にカデナは哀れに思ったのか、優しい言葉つきで語り始めた。
「…クヴァレはね、弱いから明帝族を滅ぼすんだ。弱肉強食の考えから、真の強者だけが生きる地上宇宙を創るんだよ。紅魔族でも、紅帝族でも、弱ければ滅ぼす。そういったスタンスだよ」
「その考えだと、冒険者も殺すのか?」
「勿論。だから、君たちが守っている冒険者制度を今破綻させてるんだよ。現代の強さに改変した冒険者制度も、魔法使いの制度も全部全部。だって、たかが悪魔に負けるようじゃ、強者とは言えないよね。君くらいだよ。期待に応えられてるの」
「で?」
カデナの言葉を遮るように、オーシャンが口を開く。
「聞いてれば、制度が悪いだの、強者だの。ボクに勝ってないのに説教?」
オーシャンの言葉にカデナはピクリと反応して、彼を凝視する。
「確かに今の冒険者じゃ君たちには敵わない。でも、お前達クヴァレ帝国に勝ることがある」
「なにそれ…」
「闘志だよ」
「は?」
馬鹿なことを言い出すオーシャンに、カデナは諦観の声を上げる。
「守護者に共通する選抜条件は神を穿つ理不尽な強さを持つこと。そして神を屠る闘志を持っていること!!」
オーシャンは水衣のヴェールを、剣の刺さった腹全体に巻いて、痛みを誤魔化す。そしてカデナに強い眼差しを向ける。それは挑発か、それとも諦めか。少なくとも、カデナには読み取れていた。オーシャンの瞳には諦めなどという邪念が籠ってない。
「俺っちの本気受け止める気ぃ?」
はにかむように笑うカデナに、オーシャンもまた自尊心に満ち足りた笑みを顔に張り付ける。
「本気も、切り札も、ボクの深海に沈めてあげる!!」




