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外伝4の注釈

番外編4 注釈

*1 朋輩ほうばい:同じ主人に仕えたり、同じ師匠についている仲間。また親しい友のこと。

*2 立方たちかた:舞踊を専門とする芸妓。三味線や笛など演奏を専門とする芸妓は地方じかたという。

*3 鳴子:木の板に木片などを取り付け、紐を引っ張って音を鳴らす道具。鳥による食害を防ぐため、収穫前の田畑に設置する。秋の風物として工芸品の文様にも用いられる。

*4 穂波:実った稲穂が風に揺れる景色を波にたとえていう。

*5 御高祖頭巾おこそずきん:頭部を包み、目元だけが見える頭巾。主に女性が防寒などの目的で用いた。

*6 面白の浦の景色や:謡曲「竹生島ちくぶしま」の一節。詳細は*9参照。

*7 白緑色びゃくろくいろ:わずかに黄みを帯びた明るく淡い緑色のこと。

*8 地紋起こし:もともと布地に織り出されている柄(地紋)を染色や刺繍でなぞって、文様を表すこと。

*9 竹生島:謡曲「竹生島」のこと。竹生島は琵琶湖北部にあり、弁財天をお祀りする島。竹生島詣に出掛けた貴族が、老人と若い女性が乗る小舟に竹生島まで同乗させてもらうが、実はその老人は龍神、女性は弁財天であったという物語。小舟から琵琶湖の春の眺めを楽しむ場面で、舟を進めても湖面の月影が遠ざからない様子を「月海上に浮かんでは 兎も波を走るか 面白の浦の景色や」とうたう詞章が有名。この詞章にちなんで、兎と波を組み合わせた文様は「竹生島」とも呼ばれる。

*10 鋼色の紬のお対:鋼色は黒みの紺色。お対は、同じ生地で仕立てた羽織と長着の一揃いを言う。

*11 地紙:扇面として用いるために、扇形に切り出した紙。書画をしたためて表装することもある。

*12 苗代の 小水葱が花を 衣に摺り なるるまにまに あぜか愛しけ

(なえしろの こなぎがはなを きぬにすり なるるまにまに あぜかかなしけ/万葉集14巻3576)。「苗代に咲くコナギの花で擦り染めにした服を、着慣れてくるとともに、馴染んできたあの娘が愛しく思えることだ」という趣旨の歌。

小水葱は「古奈宜」とも書き、ミズアオイに似た青紫色の花を咲かせる。染料や食用に用いられ、恋の歌にも読み込まれた。


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