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25.仲間の女の子と一緒に寝るのが普通って絶対変だからね?

 夜明けのルシファー教団の里に来て3日目の朝。

 のんびり朝ごはんを食べていると、シャイニングブルーさんがやってきた。

 奴隷契約の解除方法がわかったらしい。


 ちなみに、俺たちはずっとリリアンの実家に泊まらせてもらっている。

 俺が寝てるのは毎日リリアンの部屋だ。

 慣れちゃったのか、一緒に寝るのが普通になってきてる。


 と言うのも、夜はリリアンの部屋で魔法の修行をしていて、そのまま気づいたら朝になっている。

 俺は部屋に持ち込んだ魔法の砂でゴーレム召喚。リリアンは魔法陣をあらかじめ書いておける布『マジキャン』で召喚の練習だ。


 修行中は魔方陣についてリリアンに色々質問しているんだが、全てに答えてくれる。

 こんなにリリアンが魔方陣に詳しいとは知らなかった。

 いつも朝寝てるのも、夜遅くまで魔方陣の研究をしているかららしい。

 すげーよ。ただの寝坊ぐーたらお肌すべすべ魔女っ子じゃなかったんだ。


 俺は朝ごはんの『謎薬草スープ』をさっと飲み干し、リリアンの部屋に行く。

『謎薬草のスープ』は近くで採れた薬草だと思う。

 母リリアンが朝ごはんくらいはお世話させてほしいと譲ってくれなかったので、お任せしているが、朝以外は俺とアリアが買ってきたごはんにしている。


 リリアンの実家は……その……節約を重んじる家庭なのだ。

 俺はこの里を出た後、リリアンの実家へ多めに仕送りをしようと決めている。

 恩返しってやつだよね。


 俺は布団で寝てるリリアンを着替えさせる。リリアンを下着姿にひん剝くのも慣れたものだ。

 今日はリリアンお気に入りの、黒いラインが入った濃い赤紫色のワンピースにしよう。

 ローブもつけて背負う。

 そして、シャイニングブルーさん、アリアと共に暗黒大神殿へ向かう。


 暗黒大神殿に着き、奥の部屋へ入ると、

 ヒゲじいさん。ヤングイケイケコーンだっけ? が、読んでいた本をパタンと閉じてこちらに向く。


「おぉ。待たせてすなかった。同志よ。奴隷契約についてわかったことがあるぞ」

「同志じゃないけどな。で、何かわかったんだって?」

「うむ。奴隷契約は古の儀式であり、古代人の知恵が必要とわかった。今の時代の古代人と言えばエルフや竜人がそれにあたるであろう。彼らの協力があれば奴隷契約は解除できるだろうな」


 古代人のエルフや竜人か。

 どっちも人目を避けて暮らしているっていうから、簡単には会えないだろうな。

 ヒゲじいさんがヒゲを撫で撫で続ける。


「今は、エルフや竜人について調査を始めておる。ずっと何も言わずに待たせるのは悪いと思い、一旦話したのだ。今しばらく待っていて欲しい。同志よ」


 おー。既に調べてもらってるのか。助かるな。

 アリアがクイクイッと袖を引く。


「エルクさん。エルフって前に話していた森の泉に住むエルフのことじゃありませんか?」

「ん? ……そうだった! ヤングヒゲヒゲコーン。俺たちはエルフの住んでるところ知ってるぞ」

「ヒゲヒゲコーンではない! なに? エルフを知っておるのか?」

「ああ。前に会ったことがある。証拠はこの指輪だ」


 俺はエルフ幼女からパクった指輪をかざす。緑色の宝石がキラリと光る。


「エルフの住んでるところはクヴェリゲンの近くにある森から行ける」

「ほー。そうなのか。しかし、現在のクヴェリゲンは魔王軍の領域となっておる。とても危険であろう」


 そういえば、少し前にクヴェリゲンの前のガルアスト砦が魔王軍に落とされたんだ。

 クヴェリゲンは魔王軍との戦場になっているらしいが、まだ交戦中だろうか?


 強くなった俺たちだが、なるべくなら戦いたくないな。

 作戦を考えていると、扉が開き、イケメンボイスが聞こえる。


「なんだ? エルフに会う方法を知ってんのか? だったら俺が護衛してやるよ」


 赤髪の、整いながらも野性味のある顔をした、黒い5本の爪をつけた鉄甲を両手に装備している長身の男が現れる。

 アリアがビクッとしている。強そうなイケメンに驚いているのか?

 わかるぜ。俺もビクビクってした。


「んあっ」っとした声が背中から聞こえる。

 すまん。俺が動いたから起こしたか、「すーすー」って起きねぇのかよ。


 イケメンはその美声を響かせる。


「俺はブラッドスカイ。夜明けのルシファー教団では最強を名乗らせてもらってる。お前らはケガ一つさせないと約束しよう。エルフのいる所まで道案内をしてくれればいいぜ」

「おぉー。心強いではないか同志よ。ブラッドスカイは夜明けのルシファー教団で最強の部隊の中の、最強の男であるぞ」


 最強の中の最強の男!?

 すげーじゃねぇか。


「アリア。いいよな? 最強だぜ?」

「えぇ。お願いしましょう」


 アリアがうなずくのを確認し、ブラッドスカイさんにお願いする。


「ぜひお願いします。ブラッドスカイさん」

「よろしくな。エルク。アリア。ブラックナイトメア」


 イケメンスマイルのブラッドスカイさん。

 低く良く通るバリトンボイスには身をゆだねたくなる安心感がある。


 戦闘は全てこの人に任せよう。

 硬く決意し、握りこんだ俺の拳を見たブラッドスカイさんは。


「流石は英雄エルク。すさまじい意志の力を感じるぜ。だがヤル気になってるところ悪いが、ここは俺に任せてもらうぜ」


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