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春の嵐に恋の風⑥

土日ではないのですが…早速、ゲリラ投稿しました。

 カヤノがシルヴァスに引き取られて…あれから、4年もの月日が()っていた。



カヤノがあと1年で、養成学校を卒業するという矢先だった…。



その日まで、まるで本当の兄妹のように、二人は仲良く幸せに暮らしていた。



『めでたしめでたし』…と言う筈だったのに。



カヤノの次の一言で、その日々が大きく変わろうとしている。



「私、シルヴァスさんが好きなの。お兄さんとか、家族としてだけではなく…男の人として!」



シルヴァスの眼は、ゆっくりと大きく見開いていく…。

そして、カヤノへ咄嗟(とっさ)に言った。



「ありがとう。だけど、それは…多分、本当の恋じゃない。カヤノちゃんは若いんだから、もっと色々な男性を見た方がいい。苦手意識があるから、身近な僕なんかを好きだと思いこんじゃっただけだよ。」



カヤノはシルヴァスの言葉に傷ついた表情を浮かべる。

その顔を見て、シルヴァスも胸が痛んだが、心を鬼にして言葉を付け加えた。



「君くらいの年の子は、恋を錯覚する事があるんだ。それに僕は、今もハルが…いや、しばらく恋愛はしないつもりなんだ…。」



更にカヤノに向かって、

殊の外(ことのほか)ハル(ハルリンド)への失恋がこたえちゃってねぇ。彼女の事は吹っ切れても、恋愛自体が今はまだ辛いっていうか…。』

と話しながら、自分の頭を()いて見せる。




 シルヴァスは、心の中で思っていた。



一介の騎士で…ただの現人神統括センター職員である自分を好きになるなんて、彼女にとって良い事とは思えない。


現世にいる現人神社会でも異界の神様社会でも女神(女性)は希少なんだ!


カヤノ自身が上級現人神でなくとも、神力を使える女の子というだけで、格上の結婚相手を充分に狙える。

それなのに、人間で言うのなら、ちょっとリッチな庶民程度の僕と恋人関係になったって、お得感ゼロに等しいだろ?


売れ残った年齢になっているのならまだしも、カヤノは若いんだ!


男が苦手な件だって、まだ充分、克服していく時間がある…。


そもそも、卵から生まれたばかりの雛鳥が、初めて見た者を親だと勘違いするように、カヤノも今まで自分を引き取って世話をしてくれた者に好意を持っているだけかもしれない。

それを、まだ恋をした事の無い少女が、恋愛感情だと錯覚する…こういうパターンは良くある話だ。


確実にそうだとは言いきれないが、その可能性が高い!


仮にそうではないとしても、自分がカヤノの保護者である以上、カヤノには少しでも条件の良い相手と結ばれて欲しい。



そして、それは決して自分ではない…とシルヴァスは思っていた。

この数年、彼女の面倒を見てシルヴァスは、すっかりカヤノに対して情が移っている…。



カヤノは、親を失くしただけではなく、マッド・チルドレンどもの起こした事件のせいで、心身ともに更に深い傷を負っていた。

(※マッド・チルドレン=かつて現人神の家系だったが、血が薄まった為に、ただの人間として籍を置くことになった者の中でそれを不服とし、神の血に執着して現人神や人間社会に牙を剝く者や集団。)


戦闘系でもなく、当時、神力も目覚め切っていない状態で、温和で大人しいカヤノは、マッド・チルドレン達に魔獣どもに殺されるかもしれない戦闘ショーに出されたのだ。


『どんなに怖かったことか…。』とシルヴァスは思う。

そんな無慈悲な事を行う連中は、片っ端から殺してやりたくなる。


今でもその事がトラウマで、異性と(ろく)に口もきけないなんて、何とかしてやりたいが…こればかりは、少しずつカヤノ自身が克服せねばならない事だ。


カヤノには、そんな悲しい過去を忘れてしまう程、幸せになって欲しい!


その為には、カヤノをうんと愛して優しく見守ってくれる男と一緒になってもらいたい。


少なくとも、未だに失恋を引きずっている男など、好きになってもらっては困る。


いくらカヤノを大事に思っていても、ハルリンドの事を好きだった自分より、カヤノだけが大好きで一番に思える男を探してやった方がずっといい。


もし、自分がカヤノかハルリンドかのどちらかしか助けられない状況に陥ったら、自分はきっと迷ってしまうに違いないのだから…。



 シルヴァスは、カヤノの告白を聞いて、瞬時に多くの思いを頭に巡らせていた。



だからこそ、彼女の気持ちを否定するような事を言った。



そして、彼女の告白には答えられない(むね)を伝える為に、前の恋愛が尾を引いていて、自分がまだ、色恋沙汰を当分は遠慮したいのだと匂わせた。



その後は、何事もなかったように接する。



つまり、彼女の告白をうまく流したのである…。



しばらく二人の間には、微妙な空気が流れていた。



だが、そのうちカヤノは、告白前と変わらない態度でシルヴァスに接するようになった。



少しの間、カヤノが悲しみに歪んだ顔をしていたのは、シルヴァスにとって気持ちの良いものではなかったが、結果的に彼女が今まで通りの態度を取ってくれるようになったので、自分も今まで通りの毎日を過ごす事ができた。



シルヴァスはカヤノと元の関係に戻れたと安堵していた。



本当は、今までの関係性を壊してしまうのではないかと、シルヴァスは若干、不安に思っていたのだ。


カヤノの思いには(こた)えられないが、この四年間、彼女との共同生活は、思いの(ほか)、男の無機質な暮らしに花を添え、手放し難かったのである。


カヤノとの暮らしは、独身男にとって少女が家にいるだけで、生活に潤いが出るのだとシルヴァスに知らしめたのだ。


カヤノの存在は心地良く、仕事から帰宅したシルヴァスをいつも癒してくれる…。

だから、シルヴァスは、今の暮らし向きを壊したくはなかった。



いつかは、カヤノを愛する男が自分の元からカヤノを(さら)って行くのだとしても、それは今日、明日ではない!



少なくとも、学校を卒業して、すぐにカヤノを手放すなどと、シルヴァスはこの時、少しも考えていなかった。


自分がカヤノの親代わり、兄代わりだという気持ちでいたシルヴァスは、卒業後、自分の管理下で目の届く範囲の仕事をカヤノにさせて、最低、五年は職場で男性慣れをさせ、のんびりとカヤノのトラウマに向き合っていこうと思っていたのだ。


当然、結婚だの恋人だのと言った事は、カヤノがトラウマを克服した後だ!


急がす必要はなく、シルヴァスは、いつまでだってカヤノを見守ってやる気持ちでいた。


そして、カヤノが自分を好きだと告白してくれたからと言って、その事について、今までの関係を何も変更する気などなかった。


何事もなかったかのように、お互いに流したのだから、これからもカヤノとの関係は変わりはなく、ずっとつきあっていけるものだとシルヴァスは思っていたのだ。



 しかし、カヤノにとっては、そうではなかった…。



カヤノはこの一件で、シルヴァスから離れ、自立することを目標にしようと強く腹を決めたのだ!



だが、見た目には、カヤノの中身の変化などわかる筈もなく、次の日には、いつも通り学校に行ったカヤノを見送って、シルヴァスは自分も仕事へと趣いた。



まさか、カヤノが学校で担任教師に出来るだけ早く自分の元から離れる為には、どうしたら良いかと相談をしているなどとは、思ってもいなかった…。



 ☆   ☆   ☆



 「先生!私、卒業後は保護者の元を離れ、早く自立したいんです。」



担任のサルマン・キュベルは、驚きの表情でカヤノを見詰め、いつも通りの(オネェ)言葉で彼女の発言を確認するように言った。



「そう…それは、結構大変よ?それ、アンタの保護者さんに言ったの?もし言っていないのなら、早めに保護者と話をしないといけないわ。いきなり自立なんて…できっこないもの。」


「ハイ…そうですよね。」


「普通、女性の現人神は、社会に出てから緩やかに自立を目指すものよ。それにアンタは、ただでさえ…。」


「男性恐怖症…だから、難しいですか?」



現人神養成学校の廊下で、意を決して担任に話しかけたものの、教師の穏やかではない表情にカヤノは言いながらも俯いた。



「ええ。わかっているのならいいけど…まずは、自立より先に男性と過ごす時間を作り、慣らしていく事が必要だと思うわ。自立するなら、現人神社会は男ばかりだもの…彼らが苦手では仕事も探せないでしょ?」


「そうですよね…私、男性が苦手なのを克服したいです。」


「そうね…自立の話は、あなたが男性に怯えなくなったら考えましょう。場合によっては、専門の医者に診てもらってもいいし。」


「・・・・・。」



担任はカヤノに優しく微笑んでくれたが、カヤノの目尻には薄っすら涙が浮かぶ。

勿論、こんな事で泣き出したりはしない。

だが、自分の不甲斐(ふがい)なさに悔しさと情けなさを感じたのだ。



早く、シルヴァスさんを自分のお守から解放してあげたいのに!

そして、自分もシルヴァスさんを忘れなきゃいけないのに!

今のまま、女性として見てもらう事も無いのに…大好きなシルヴァスさんの傍に、居続けなくてはならないなんてイヤ…一刻も早く、シルヴァスさんから離れたいのに!



カヤノの思いを分かってか、知らずか、担任のサルマン・キュベルは少し心配そうな顔をして、再び優しい顔をカヤノに向け、彼女の両手を握る。


一瞬、男性に手にビクリとしたが…担任のしぐさは、たおやかで慈愛に満ち溢れた女性そのものだ。

見た目が綺麗な男性のキュベル先生は、女言葉もそんなしぐさも良く似合う。


だから、男性の苦手なカヤノも、この担任教師の事は怖くなかった。

先程は急な接触に体が反応したが、すぐに心は落ち着いていく。


唯一、シルヴァスと並ぶ数少ないカヤノにとって、怖くない男性の一人が、この美人の男性担任だった-。


もしかすると、入学の際の面談でカヤノの男性恐怖症を知り、学園長のガブリエル・リリュー先生が、クラス決めで男性を感じさせないサルマン・キュベル先生のクラスに、カヤノを入れるように取り計らってくれたのかもしれない。



しかし、それでも両手を握られた時は、突然だったからドキリとしてしまった。


線こそ細いが、キュベル氏は背も高く、垂れ目のピンクの瞳と長い赤毛が少女チックな他は、肩幅だって広いし、手だって綺麗だけど大きくて、細面(ほそおもて)の顔だちは黙っていれば、普通に素敵な男性なのだ。


対するカヤノは、身長は平均的でやや小柄、顔立ちには少し愛嬌があって可愛い程度の普通の少女。


シルヴァスの好きだった貴族の娘を絵に描いたような美しいハルリンドとは対照的で、まさに人間社会の言葉で言えば『ザ・モブ!』、劇や映画ならその他大勢…町娘、村娘役だ。

せめて『可愛い』がつく村娘ならいいが、『可愛い雰囲気』の村娘程度の形容が限界である。


普段、現世のシルヴァスの家で過ごす時以外、カヤノは目立たないように両親と住んでいた時と同じ人間の姿に扮しており、地上の街を歩く際には黒髪黒目に変えているが…こちらの現人神養成学校は異世界に専用空間を開いて作った学校だ。

ゆえに、髪色や目の色も目立たない者に姿を変える必要はなく、本来の色になっている。


学校に入ると、真実の姿を隠す事ができないという規定があり、現人神である友人も自分も天使や女神の格好をしているのだが、カヤノの場合は、何の変哲もない格好である。


つまりさえないのだ。


現人神の本性で学校に来る友人達は皆、羽があったり、いかにも神様チックな衣装を着ていたり、派手な色の目や髪をしていたり、絶世の美人だったりするのに…。


カヤノは農業系の神がかかっているせいか、あか抜けないというか…素朴な感じの雰囲気で、衣装も少し神聖そうな着物というだけの特別、目立ったデザインの物ではない。

髪も秋の稲穂のような白っぽい黄土色で目も茶色。


これなら、黒髪黒目の方が、ずうぅぅぅっと魅力的だ。


隣クラスの稲穂の神である同系列の子は金髪なのに、カヤノは彼女よりもずっと地味だった。



こんな見た目だもの…。

ハルリンドさんが好きだっていうシルヴァスさんの趣味からは、きっと大きくかけ離れているのよね…。

やっぱり、自分を性の対象として見てもらうなんて、おこがまし過ぎたんだわ。



自分の両手を握ってくれている担任の心配そうな表情に気付かず、思わず(うつむ)いたカヤノは先程から滲む涙を隠そうとするように、目をギュッと(つむ)った。


すると、教師に握られていた手が離され、更に担任は、カヤノの両頬を手で包んで彼女の俯く顔を上に向けさせた。



「ガッカリするのはよしなさい。カヤノ…卒業まで、まだ時間があるわ!今は就職活動や上の学校に行く為の活動をメインにしている自由登校の期間よ?あなたが自立に向けて、男性恐怖症を克服するには最適な期間じゃない。」



カヤノは無防備にキョトンと担任を見た。



「なぜ、急に自立を急ぎたいだなんて言いだしたのか知らないけど、生徒がやりたいことは全力でバックアップするわ!」



教師の力強い言葉に、暗い気持ちが霧散(むさん)して、顔を上げたカヤノは、目をパチクリとさせた。

続いて、担任のサルマン・キュベルは片目を瞑って、カヤノに提案をした。



「第一歩が男性恐怖症の克服なら、荒療治だけど、私の家に滞在するっていうのはどう?保護者以外の男と暮らすのは、良いトレーニングになるんじゃない?それに、アルバイトをするのもいいわよね。」


「えっ!先生の家?アルバイト?」


「ええ、現人神統括センターでアルバイトをして、社会勉強しながら男性と接触しなさい。一石二鳥じゃない?現人神の男なんて、女の子に優しい奴ばかりなんだから、案外、すぐに克服できるかもよ?」


「実は、私もアルバイトをしたいと思っていたんです。自立資金を()めたかったので…先生に相談しようとも考えていました。」


「そう、それなら決まりね!私の家に滞在するっていう方はどう?有効だと思うわよ。アタシって、ほら、男らしくないし?男性入門の初歩には最適じゃないかしら。」


「で、でも…そんなご迷惑じゃ…。」


「自立したいって事は…保護者の元を離れたいのでしょ?だったら私の家に来て、保護者と離れる体験をしたら?いきなり離れるより、心の準備ができるもの。それに迷惑ではないわ…カヤノは可愛い教え子よ!」


「えっ?そんな…可愛い教え子なんて…私なんて…もっと優秀だったら良かったんですけど…その、ごめんなさい。」



カヤノは、何をしても何の教科でも、劣等生ではなかったが、並みの実力しか持っていなかった。


見た目と同じく、全てが並みのカヤノの取り柄(とりえ)と言えば、真面目な事くらいだ…。

謙遜でなく、可愛いだのと教師から言ってもらえるような、目立った存在ではないと自分でもよくわかっている。


しかし、眉を下げて担任を見つめ返すカヤノを見て、サルマン・キュベルは相好を崩した!



「やあだ、バカね!カヤノってば…そんな真面目に謝っちゃって。アンタのそういう所が、可愛いって言っているのに!」



担任が自分のどんな事を可愛いと指しているのか、今一、さっぱり理解できないカヤノは首を傾げた。

その小鳥のような動きは、愛嬌があって可愛い。


一瞬、笑みを深めたサルマン・キュベルにカヤノは気付かず、相変わらず頭にクエスチョンマークを浮かべている。


担任は、すぐにだらしなく緩んだ口元を、引き締め直すと話を続けた。



「アタシは男でも教師だから、アンタに手を出したりしない…少なくとも()()()()はね。だから今の所、アンタが一時的に同居するには最も安全な男よ?」


「ええ、そんな心配はしてません。私には、男の人から手を出されるような要素や魅力はないですから。ただ、シルヴァスさんに何て言おうかと…やっぱり先生にも迷惑だなって思うし…。」



カヤノは言葉を(にご)しながらも、何とか自分の意見を最後まで言おうとした。

しかし、キュベルはすぐにカヤノの言葉に覆いかぶせるように口を挟む。



「教師は緊急の場合、教え子を半年以内なら許可なく引き取る事ができるの。だから、とりあえず半年、うちにいらっしゃい!家には姉もいるし…保護者のシルヴァスさんだっけ?実を言うと、彼、学生時代、アタシの一年先輩で面識があるわ。」


「えっ⁉そうなんですか?」


「ええ、だから、シルヴァスさんにはアタシの方から言ってあげる。男性恐怖症克服の為、私の家に半年ほど預かるってね!」



『それなら』と、カヤノはサルマン・キュベルの意見に揺らぎ始めた。

担任は、そんなカヤノに一言、付け加えて注意も促す。



「それと…アンタは自分を過小評価しすぎよ?男から手を出されないなんて…高を(くく)ってると痛い目を見るわ。自分に魅力がないと思うのはやめなさい。」



「でも…。」


「『でも』は、無しよ!アタシから見たらアンタは、十分可愛くて魅力的。教え子じゃなきゃ手だって出すわよ?」


「フフ、ありがとうございます。そんな、先生が私に『手を出す』なんて…先生って、本当に優しいんですね。でも、はい…高を括りません!」



そう言って、冗談ぽくカヤノは敬礼して見せる。

女言葉を話すサルマン・キュベルが、女性には興味がないと思っているカヤノは、彼が自分に自信を持たせる為に、優しさから『教え子でなければ手を出す』と言ってくれたのだと考え、妙にくすぐったい気持ちになった。


そして、全くキュベルの言う事を本気にしていないカヤノが、わざと教師の言葉に従ったフリをして見せたのに対し、サルマン・キュベルは眉を下げて、困ったような笑みを浮かべていた。



「全くこの子は…本当に…全然、わかってないのよね。」



溜息を一つ入れると、キュベルは早速、カヤノと学校帰りにシルヴァスの家を訪ねるのだった。



本日は保護対象の現人神の子供がいない為、いくつか溜まった報告書を出したら、すぐ帰る予定なのだとカヤノは今朝、シルヴァスから聞いていたのだ。


恐らく、カヤノが学校から帰るよりも先に、シルヴァスは家に着いているかもしれない。



 そして、その予想は当たっていた…。



善は急げと、早速、異空間転送ドアを使って担任を伴い、シルヴァスの職場でもある同センターに赴き、部署に問い合わせると、シルヴァスは既に帰宅していると職場の事務の女性が教えてくれたのだ。


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