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4種族の王子  作者: sato
9/11

フェニリスの出産

 リュートが家族に再会して3週間程経過した。

 そろそろフェニリスの出産が近づいていることもあって、少し緊張した雰囲気が城にはあった。

 ある日、昼食を終えたリュートが庭にいると、城の中が騒がしくなってきた。もしかしてとメイドに聞いたところフェニリスの出産が始まったらしいと聞き、すぐにフェニリスの寝室に向かった。フェニリスの寝室の前には既にリョーガ、クロス、ボルグ、リーフィスがいた。4人で30分程待っていると部屋の中から赤ちゃんの泣き声が聞こえてきた。4人で喜んでいると、部屋の中からメイドが慌てて出てきた。

「どうした!」と焦ったリョーガが聞くと「は、はい。双子の赤ちゃんが生まれました。それによって予想以上に王妃様の体力が使われ、意識を失われました。」 ………………………………………………………………

 〜リュート視点〜

 僕はメイドの言葉を聞いた瞬間にお母様の寝室に入りました。お父様も同じタイミングで駆け込みました。

 部屋に入った僕らはすぐにお母様のベッドに駆け寄ると、とても辛そうに意識を失っているお母様がいました。それを見たお父様がお母様に回復魔法をかけていますが回復魔法よりも結界魔法の方が得意なお父様の回復魔法では効果がありませんでした。それを見て、

「お父様!僕がやります!」と勢いよく言うと、「あ、ああ。頼むリュート、フェニリスを助けてくれ。」と泣きそうになりながら言われました。

 お母様に手をかざし、回復魔法と再生(炎)を融合した再生(白炎(びゃくえん))を使いました。

………………………………………………………………

 〜リョーガ視点〜

 リュートに僕がやると言われ父さん達が言ってたことを思い出した僕はリュートにフェニリスを助けてくれと頼んだ。リュートはフェニリスに手をかざして『再生(白炎)』と言った。すると、リュートの手から白い炎が出てきてフェニリスを包んだ。数秒立って炎が消えるとそこには先ほどとは違い規則正しく呼吸をし、スヤスヤと眠っているフェニリスが居た。医者に状態を聞くと「信じられません。何の異常もありません。完璧に回復しています。」と驚いていた。

 それをやったリュートを見ると少し疲れた様子でフェニリスを見て「良かった。」と呟いていた。

 僕は気づいたら涙が出てきた。そしてリュートに泣きながらお礼を言っていた。

………………………………………………………………

 〜リュート視点〜

 何とかお母様を回復させたらお父様が泣きながら僕にお礼を言ってきた。

 少しして落ち着いたお父様は、「ごめんよリュート。少し気持ちが昂ぶっていたよ。そして、本当にありがとう。」と言ってくれた。

 兄様達も部屋に入ってきたところでお医者様が僕たちに赤ちゃんを見せてくれた。

「国王陛下、おめでとうございます。双子の女の子ですよ。」

 僕は無事に妹が生まれたことに安心したら少し眠くなってきた。それに気づいたお父様に「お疲れ様。夕飯まで寝ているといいよ。その頃にはフェニリスも起きると思うから。」と言われたので寝ました。

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