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4種族の王子  作者: sato
8/11

家族との再会

 リョーガ、クロス、ボルグ、リーフィスは今日、リュートがアレク達と共に帰ってくることを聞いて庭に出て待っていた。

 すると、超高速でこちらへ飛んでくるものを見つけた。それは、ローズ、ラサル、メルーネを乗せたアレクとリュートであった。それから数秒するとリョーガ達から少し離れた所にスピードを落とさずに着地し、砂埃が舞った。その砂埃の中から何か()()が飛び出してリョーガに抱きついた。それは、勿論リュートだった。「お父様、ただいま帰りました。お久しぶりです。」と元気に言うと、リョーガは泣きながら「ああ、お帰り。本当に元気になったね。良かった。」と言った。

 横からクロス達も抱きついてきて、「お帰り。本当に良かった。」と言った。

 その光景は側から見ているととても王族とは思えない、微笑ましいただの家族であった。

 リュート達が再会を喜んでいると、砂埃がはれて、そこにいたアレク達も近づいて話しかけた。「感動の再会はそれくらいにして城の中に入らないか。あと、フェニリスはどうしたんだ?」「そうだ、お父様、お母様とサラ姉様はどこですか?」と聞かれたリョーガは「ああ、サラは去年から学園に通っているから今は学園都市にいるよ。それで、フェニリスは部屋で寝ているよ。」と答えると、「え、お母様はどこか悪いんですか?」とリュートが焦って聞いてきた。「ゴメンゴメン。紛らわしい言い方をしてしまったかな。フェニリスは今、妊娠しているんだよ。それで、リュートも来月くらいにはお兄ちゃんだよ。あと、来月は1年の終わりの月だから、学園も長期休暇に入ってサラも帰ってくるよ。」「本当ですか。良かったです。それに僕がお兄ちゃんですか…嬉しいです。」とリュートが笑顔で言った。

 リュート達はフェニリスの寝室に行った。

 リョーガがフェニリスに声を掛けて部屋に入った。

 ベッドに座っていたフェニリスはリュートを見て、「ああ、リュート、お帰り。元気になって良かった。こんなに背も伸びて。」と泣いてしまった。

 フェニリスが落ち着くまで待ち話し始めた。

「リュート、2年間何をしていたのか僕らに教えておくれ。」とリョーガに聞かれたリュートは最初の1年で体を治し、残りの1年でアレク達に修行をつけてもらったことを話したら、「リュートはどれくらい強くなったの?ステータスを見せてちょうだい。」というフェニリスのお願いを快諾して皆んなにステータスを見せた。

 ――――――――――――――――――――――――

 名前:リュート・ドラグニル

 種族:龍(白龍王),フェニックス,ハイエルフ,魔族(魔王)

 称号:ドラグニル王国第3王子,4種族の王子,困難を乗り越えし者

 HP:750/750

 MP:1200/1200

 スキル

 剣術Lv6,弓術Lv6,体術Lv5基本魔法LvMAX,派生魔法Lv4,光魔法Lv7,闇魔法Lv6,飛行LvMAX,家事Lv8,気配察知Lv6,気配遮断Lv5,身体強化Lv5,狩猟Lv5,採取Lv5,瞬歩Lv4,ブレスLv4,形態変化,融合

 ユニークスキル

 魔眼,再生(炎),精霊魔法,龍魔法(白)

 加護

 龍神の加護,炎神の加護,森神の加護,魔神の加護

 ――――――――――――――――――――――――

 剣術:剣術に補正。反射神経が良くなる。

 弓術:弓術に補正。動体視力が良くなる。

 体術:体術に補正。筋力が強くなる。

 基本魔法:火・水・風・土属性魔法が統合された物。

 派生魔法:炎・氷・雷・錬金属性魔法が統合された物。

 光魔法:回復・結界・時空間魔法などが使える。

 闇魔法:状態異常・契約・重力魔法などが使える。

 飛行:翼を使い空を飛べる。

 家事:料理・掃除・洗い物をする際に補正。

 気配察知:気配が読みやすくなる。

 気配遮断:気配を遮断しやすくなる。

 身体強化:身体を強化する。

 狩猟:剥ぎ取りをする際に補正。

 採取:植物の良し悪しがわかりやすくなる。

 瞬歩:素早く移動する。距離はLvと最大HPによって変わる。

 ブレス:手や口からブレスを出す。自分が使える魔法属性を付与可能。威力・範囲はLvと最大MPによって変わる。

 融合:複数のスキルを合体させて使用可能。

 魔眼:妨害(生物・無生物を他人から見えなくさせる。状態異常無効。)が追加。

 ――――――――――――――――――――――――

「こ、これは凄いな。と言うより、凄すぎるな。Sランクの魔物でも倒せるんじゃないか。」とリョーガが言うと、フェニリスが「お父様達はリュートにどんなことをさせたのですか?」と怒りを隠しもせずに聞いた。「い、いや俺たちもこんなに強くなるとは思っていなかったんだ。最初は基本魔法、剣術、弓術、体術を少し教えるだけだと思っていたら、リュートのやつ俺らの予想を遥かに上回る勢いで習得していくから…」

 この会話を聞いていたリュートが「お母様、僕は何かおかしなことをしてしまったんですか?」と涙目になりながら聞いたら、「そんなことないわよ。寧ろリュートは凄いのよ。」と急いで弁解していた。それを見てアレクとラサルは笑っていたが、「取り敢えずお父様達は後でお話しをしましょう。」というフェニリスの言葉を聞いて表情が凍った。

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 その日の夜、アレク達はリョーガとフェニリスに2年間の細かい出来事を教えていた。

「そういえば、帰ってくるとき、なんであんなに急いでいたんだい?」とリョーガがアレクに聞くと「ん、おお、実はリュートと競争してたんだ。」

「はあ、そんなの勝負にならないじゃないか。」

「いや、実はリュートのやつ魔力操作とかの細かいことは俺らよりも上手くてな、殆ど差がつけられなかった。」と言われたリョーガとフェニリスは驚いていたが、「しかも、実はリュートは本気を出していなかったんだよ。」とラサルに言われて意味がわからなくなっていた。「いや、僕らフェニックスは翼に炎を纏わせて飛ぶとスピードが上がり、アレクと同じくらいのスピードで食べるんだが、リュートは龍の翼に炎を纏わせることで、アレクの倍近いスピードを出せるんだよ。」とラサルが説明した。

「それ以外にも、光魔法と再生(炎)を融合して使うとアレクやラサルよりも回復力が高いわよ。」とローズが言い、「こんな風に複数の能力を合わせて使うことで強い力を出してるんだよ。」

「そうか、これまで2種族の能力を受け継いだ人達は早くに亡くなったりしてまともに戦っていなかったが、実は相当なアドバンテージだったんだ。」とリョーガが言うと、「それにあの子には魔眼もあるものね。」とフェニリスが言った。

「あ、そうだフェニリスたとえまた複数の能力を受け継いだ子供達が生まれても今後は2年間も離れ離れになる必要がなくなったわよ。」とメルーネが思い出したように言うと、「本当ですかお母様!良かった。でも何故ですか?」とフェニリスが聞いた。「なぜなら、先週国際連合の本部にアレクが行って、対処法を教えてきたのよ。更に、リュートが魔眼の力を使えば、その子のステータスが分かるし、他人の器の中を均等に整えることが出来るようになったから、リュートがいれば何の問題もないわよ。」「本当ですか!リュートはそんなに凄くなったのね。前はあんなに弱っていたのに。」とフェニリスがまた泣いたところで解散した。


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