リュートの体
「それで、リュートのことなんだが…」
「ああ、診て欲しいって言ってたがどこが悪いんだ?」とアレクがリョーガに聞くと、「それが、僕らでもよくわからないんだ。もしかしたら、2種族の能力を受け継いでるのかもしれないと思っているんだけど、それにしては進行が速すぎる気がするんだ。」
「ああ、そうゆうことか。任しとけ。それの治し方がやっとわかったところだ。」「本当かい!それは良かった。」とリョーガ達はとても喜んでいた。
「それじゃあリュートこっちに来い。お前の能力を調べよう。」とアレクに言われたリュートはフェニリスに支えられながらアレク達の前まで行くと先程リーフィスにしたように腕を触るとリュートの体が少し光った。「「「「っ!」」」」アレク達はリュートの能力を知って物凄く驚いた。なぜなら、「父さん、リュートの能力はなんだったんだい?」「あ、ああ、リュートは俺ら4種族全ての能力を受け継いでいる。」―「なんだって!そんなの聞いたことがない。」「ああ、俺も初めて見た。もしかしたら、今までもいたけど珍しい上に幼いうちに死ぬからわからなかったのかもしれない。大体の子供は10歳になり学校に行った時に分かるもんだからな。」「それよりも、リュートは治るんですか!義父様」とフェニリスに聞かれて正気に戻ったアレクが答えた。「理論上は俺らが見つけた方法で出来るが治る可能性は一気に低くなった。」「なぜだ父さん!」リョーガが慌てて聞くと、「俺らが見つけた方法ってのは他人に何かしてもらうんじゃなくて本人が自分でしなくちゃならないんだ。」「そ、それはどのような方法なのですか?」フェニリスが恐る恐る聞くと、「もともと我々の体には種族の器とでも言うべきものがあって1種族の能力だけ受け継いだ者は器の中が1種類の力が均等に存在するが2種族の能力を受け継いだ場合器の中がバラバラの比率で力が混ざってしまう。それによって体に悪影響を与えているんだ。そして、それを治すには本人がコントロールして均等にしなくてはならないんだが…」とラサルが言い淀むと「2種族の場合、コントロールするのが2つの力ですむのに対して4種族の場合、4つの力をコントロールする上に恐らく体調の悪化も速いから時間も少ないんだよ。」とメルーネに言われ、「で、ではまだ治ることはあり得るんですね!お願いしますどうかリュートを助けて下さい。」「俺らも全力で手伝うがリュートに運と才能が無ければ無理だ。取り敢えずリュートのステータスを見てみよう。何かしらのヒントがあるかもしれない。」「ああ、リュート、僕らにリュートのステータスを見せておくれ。"ステータス"と言えば見れるから。」とリョーガに言われたリュートは「は、はい"ステータス"」