リーフィスの誕生日
〜リュート視点〜
「父さん達はもうすぐ来ると思うから心の準備をしているんだよ。」と父様に言われ、30分程待っていたらメイドの人が入ってきて、「国王陛下、先代様方が到着なさいました。」と報告をした。「うん、分かったよ。皆んな着いたみたいだから行こうか。」と言い歩いて行きました。僕は母様に支えられながら着いていくと、僕が入ったことの無い部屋の前で止まりノックして「父さん入ってもいいかい?」と父様が声を掛けると、部屋の中から「おう、いいぞ」と明るい声が聞こえて、父様はドアを開けて中に入って行きました。それに続いて、サラ姉様、クロス兄様、ボルグ兄様、リーフ姉様がはいっていき最後僕が母様と一緒に入りました。そこには、金髪の男の人、緑髪の女の人、赤髪の男の人、黒髪の女の人がいました。
金髪の人が「初めて会う子が2人いるみたいだから自己紹介しようか。まず俺はリョーガの父親のアレク・ドラグニル。そして、この緑髪のハイエルフが俺の妻の「ローズよ。」」「次は俺だな、俺はフェニリスの父親のラサル・ファースだ。で、この黒髪のが俺の妻の「メルーネよ。」」
「は、はい。第2王女のリーフィス・ドラグニルです。お祖父様、お祖母様本日はよろしくお願いいたします。」
「礼儀正しいのは素晴らしいけどもう少しリラックスしていいのよ。」とローズお祖母様が言った。
本当に優しそうな人達だなと思っていたら、ラサルお祖父様に「それで、フェニリスにくっついてる子はなんて言うんだ。」と話を振られ、「は、はい。ぼ、僕は第3王子のリュートと言います。よろしくお願いします。」と、少し噛んでしまった。「おう、よろしくな。ローズが言ってたようにもう少し落ち着け。で
、リョーガ、この子が相談したいことか?」
「ああ、そうだよ。でも、まずはリーフィスの儀式をしてくれないかな、その後に話すから。」
「まあ、取り敢えずリーフィスの儀式をすればいいんだろ。よし、リーフィスこっちに来てくれ。」
「は、はい。お願いします。」
「儀式って言っても俺らがお前の中の能力を探すだけだからすぐに終わる。よし、お前らやるぞ。」
「分かってるわよ。少し腕を触るわよ。」とローズお祖母様が言うとリーフ姉様が少し光りました。
「終わったわよ。リーフィスはメルーネと同じ魔王の能力を受け継いでるわね。」
「おお、リーフィスは魔王の能力か、後でメルーネさんに聞いてみるといいよ。」
「はい。わかりました。メルーネお祖母様よろしくお願いします。」
「分かったわ、任しといて。」
と、2分程で終わってしまいました。思ってたのと違いました。
「それで、父さん、リュートのことなんだが」
僕の話に入りました。やっぱり緊張します。