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えんでぃんぐ
「人数を増やしてく? なんちゃって。そんな教科をごちゃ混ぜにしちゃったら、さすがに作れないよね」
微妙な笑みで言う墾田ちゃんは、いかにもなふりを用意しているかのようだった。
とはいえ、これ以上はさすがに厳しくなっているのは、確かなところでもある。
パイやかんなは乗ろうともしたが、反射で言えるほどには馬鹿でもなかったし、不屈のお笑い精神も持ち合わせていなかった。
三教科で合同となると、テーマの選択も難しい。
社会という教科の広さのためか、墾田ちゃんは「どの教科と一緒にでも作れる自信がある」なんて言っているけれど、そうも社会をメインにはいけないだろう。
本人は楽しそうだが、数学という教科の作りづらさのためか、パイも残念そうに目を逸らしている。
この度のストーリーはもう終わり。
勝者の決まらない、バトルとは異なるところにある、メンバーたちの楽しめる”教科アピール”というものの、楽しめるところであった。
十分に楽しんだところで、また会う日まで。