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お仕事? お仕事!!  作者: 神無 乃愛
コールセンター

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1/12

当たりはずれもありますよ

 とあるコールセンターのオフィス。


 そこで毎日電話を取る嘉内(かない)は電話の音に怯え始めていた。

 今日も自分に非がないのに客に怒鳴られるのか。またGLグループリーダーのことやベテランに「どうしてそんなコールを取ったのか」と言われるのか、と。


 嘉内は変に運がいい人間だ。


 宝くじは当たらないが、ちまちまとしたものがよく当たる。

 家電製品が一年以内に故障したりする。一年以内なので無償修理または、交換が出来るのがせめてもの救いだ。

 こんな人間だ。


「……はぁ」

 嘉内から出たのは、またしてもどうでもいいため息だ。

 今日電話を取るノルマは二十件。一般的な問い合わせでありますように。ノルマをこなせるよう、周囲が頑張る中で、嘉内の目標はある意味低かった。

「お電話ありがと……」

『なんであんたなんだよ。江井(えい)さんじゃないのかよ!』

 今日の一件目はどうやら悪戯電話だったらしい。江井、というのは嘉内と一緒に働くスタッフだ。そして、この電話の主のお気に入り。

「江井はただいま他の電話にでておりま……」

『終わったら繋げ!』

「申し訳ございませんが、いつ終わるかというのはこちらでは分かりかねます。ですので、こちらから折り返し……」

 電話番号を相手が教えないのを知っていて、あえて言う。

『いいよ! またかけなおすから!』

 電話はプツリと切れる。


 一件目は「アナログ」と。

「アナログ」は江井を気に入っている悪戯電話の主を表す言葉だ。こんな電話でも、こうやって書いて記録しておく。

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