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露草  作者: 夢良
2/2

時計

ここから一気に出てくるキャラが増えます。

話が入り組んでて読みにくかったら申し訳ないです。

俺の朝はいつも彼女からのモニコで始まる。

寝ぼけたまま朝風呂を済ませ時間を見て焦り着替えて軽く髪の毛を整えていつも遅刻ギリギリで家を出る。

駅までの徒歩で彼女へのモニコの感謝のメールを送り、夜中に返ってきてた友達とのメールを返す。

いつも思う。なんで、自分は人と関わりを持ってないと寂しがり、死にたいとさえ思うのに一人になりたがるのかと。

電車の中では死んだような顔した大人の人達が満員電車に大勢いた。

この人たちは今幸せなのか。朝から晩まで働き月曜から金曜日まで働き休日は家族サービスという名の家族接待。

俺には納税する死人にしか見えない。

いつも、早く死にたいと思う。

高校の最寄り駅につくとだいたい俺は恥ずかしさとイラつきに襲われる。

周りかろ悪口を言われているようでどうしても前向いて歩けない。

だから、いつも瑞希と重なるくらいの時間に降りる。

いつものように学校での不満などで登校時間を潰し10分間読書の用意をする。

俺は、この10分間読書のおかげで読書が好きになった。

元々、周りから影響しやすい体質であったがここまでだとは思ってなかった。

高校生が読むような恋愛小説よりダークで醜い恋愛小説が好きだ。

瑞希とよく本を買いに行くと趣味が合うので貸し借りをし合う。

だが、今日は新学期二日目だったので読書がなかった。

よく周りを見渡すと知らない人が大半だった。

友達が少ないので当然のことだった。

死人同然だたった。


朝起きると、梨花からメールが入ってた。


梨花:起きてる~?

夜中の2時に受信したと表示されていた。


瑞季:ごめん。昨日バイトで疲れて寝てたわ。

どーした?

AM.7:10


李梨花:おはよ!ちょっと、相談したいことがあって、、、。夜電話できる?

AM.7:11

(早い。あいつは何時に寝て何時に起きてるんだ。。)


瑞季:教室じゃダメなのか?別に夜でも構わないけど。

AM.7:28


李梨花:教室だと話しにくい。ごめんね!ありがと!11時にくらいに電話するね!

AM.8:20


これが送られてきた頃には高校の最寄り駅に着いていたから返信はしなかった。

というか返す気力がなかった。

俺は高校1年の三学期くらいから人の目を気にし始めた。

最初はイヤホンさえしてればなんにも感じなかったのだが、今じゃイヤホンしてても人の口の動きが気になり自分の悪口にしか聞こえなくなる。

すごく不愉快だ。体の中を掻き乱されてる感覚に陥り学校への足を重くさせる。

だから、いつも遅刻ギリギリの時間を狙う。

だってみんな遅刻したくなくて人なんか気にせず全力で走ってるんだから。

ふと、車道を見るとタクシーに乗ってる李梨花を見た。

うちの高校では遅刻常習犯にもなると遅刻の反省文を書かされるためその罰を受けないがためにタクシーを使う人も少なくない。俺もその内の1人でもあった。

でも、タクシーに乗る時は絶対に知り合いを何人か乗せた。友達がタクシーから降りてくる注目を集めてる隙に降りたいからだ。

そこまでしないと乗れないようなタクシーに一人で乗ってた梨花は馬鹿なのか、能天気なのか。たぶんどっちもだ。


結局、何事もなく梨花も俺も学校を過ごしていった。

そして、約束の時間になった。

風呂から上がり自室へ戻ると五分前に梨花から着信があった。

そのまま寝落ちしていたと嘘をつけるがそこは自分の善意でかけ直した。

すると、呼び出し中の音よりも先に梨花の声がした。


春樹!?という今すぐに通話口から李梨花が出てきそうなくらいの大きな声で。

俺は思わず携帯から耳を離した。


声が大きい。さっき出れなくてごめんな。


ううん。大丈夫!


で?相談って?

内心、梨花が相談したいことは分かっていた。きっと、黒木の事だ。


うーん。黒木のことなんだけどね。

(やっぱりだ。)


黒木がどーした?


黒木と私付き合ってるんだけどね、しかも結構前から。でも、部活のルールで部活内恋愛禁止でそれでずっと喧嘩して別れて付き合っての繰り返しをしてるの。


で、今はその内どの状況なの?


別れてる。


じゃー、また付き合うんじゃない?


違うの。今度は好きな人が出来たとかいうの。


へー。誰なの?


3組の彩香って子。


彩香?そんな奴いたんだ。俺三組だけどあまり印象無いぞ。(確か、そんな名前の子いたな。名簿では見たが顔はわからん。)


だから、春樹に彩香って人がどういう人か見てきてほしいの。


絶対にやだよ。俺がなんか誤解されそうじゃん。


お願い。じゃないと、言いふらすから。


おまえ、それはなしだろ。


本気だから。

(梨花を怒らすとやりかねない。)


んー。分かった。だがあまり頼りにするなよ。


ありがと。


そのまま、その話は終わり2時頃まで他愛もない会話が続いた。

どちらも話疲れて電話したまま寝てしまったらしい。通話は6時くらいまで繋がっていたみたいだ。


てことは、、、。栞からのモニコはどうなったんだ。

栞からメールが入っていた。

誰と電話してるの?女じゃないよね?

と着信が5件入っていた。


しまった。やってしまった。

とりあえず、瑞希とずっと電話してて寝落ちしたと送っといた。

瑞希にもその旨を伝えた。これで話を合わしてもらった。

もしもの為だ。


一時間目の終わりに僕のクラスに彼女の栞が来た。

今朝の件についでだろうと思いながら二人きりになれる2階の非常階段で話した。

何も無いが変な誤解を生むのは面倒だったので例の通りに話を進めた。

上手くいったのか分からないが納得してくれた。

自分の彼女が疑い深くなくて安心した。

去り際にキスして仲直りをした。

まぁ、これだけしとけば大丈夫だろう。


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