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僕の平凡な日常 なんちゃって。  作者: 絹川クーヘン
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第57話 専属のフェアリー

年をとっても、やっぱりこの小説を完結させたいと思う今日この頃。

でもこのフェアリー編は、難しい。話が複雑なんですよね(自分が作ってるんだけれども。)


「ここが"フェアリーワールド"。妖精だけが住む世界だよ。さっそくだけど、そこの三人にはこれから"女装"してもらう。」

さりげなく驚愕な一言を発したトロールに、男たちは青ざめた。

「ちょっと待て!!なんで女装が必要なんだよ!」

「フェアリーワールドには男がいないんだ。君たちは僕と同じ妖怪でもあるから尚更目立つ。最低限 女性としていてもらうよ。」

トロールの言葉で、喜んでいたのはまりのだった。

「そうとわかれば、わたしに任せて!」

まりのは短時間で、3人の男を女に変えて魅せた。

数斗はミディアムのウィッグをつけて、メイクも施され、より一層若返った。

「数斗さん!キレイですよ!てか若く見えます!」

「元からだろ...//」

「間違えた。"かずみ"ですね!」

「おい!!」

小十郎は、黒髪ロングのウィッグを身につけて、顔立ちがいいためほぼノーメイクで済ませた。

「はい。できたよ。」

「ありがと。まりの、あのさ...」

「ごめん。次、瞬熄だから。」

そして瞬熄は2人は正反対にノリノリで冬華に見せびらかした。

「どうだ?!前髪下ろして、おしとやか~って感じのイケテる美女になってるだろ?」

「...長髪の男って、苦手。」

「ガーン...」

トロールはおだやかな雰囲気の中に、すれ違ったままの2人のオーラを感じることができないけれど、気まずさがあることだけは目に見えた。

そこへ、スカーレットがトロールを探し回ってようやくたどりついた。

「見つけたぞトロール!!こんなところに居たのか。ん?なんだそいつら。」

「僕がお願いしたんだ。来てほしいって。」

「...あっ、お前!!」

スカーレットはまりのを人差し指で差して、汗が滲みでた。

「トロールが会いたがっていたにんげっ、お前、人間をここに連れてきたのか?!」

「だめだった?」

「当たり前だろ!!!ここは人間のくるところじゃないんだよ!!」

自分達のせいでトロールが怒られている状況を見かねた女・"瞬子"は前に出る。

「待てよ!そいつは悪くねえ!」

「なんだあんた。」

「(あ、俺いま女のふりしないと。)ご、ごめんなさい。わ、わたすたちぃ、人間なの~~おほほほ。」

周りのみんなは凍りついた。

「スカーレット、心配するのはいいけど、この人たちのことを、僕は、何かを気にしたいんだ。」

トロールは普段は虚ろな瞳でいるのに、この言葉を言うときだけ、らしくないまっすぐな眼差しをした。

数分黙り込んだが、スカーレットは承諾した。

「(...なんであんなに女が多いんだ。人間相手だろうと、オレたちと同等の扱いなのか。)」

一人疑問を抱いていた。

それでも向かった先には、フェアリーワールドの戦士と呼べる、妖精たちが集っていた。

「紹介する、こいつがシアン。」

「よ、よよろっしくおねがい...します...」

「あいつがカナリア。」

「はっじめまして~」

「そしてアロッ...」

「エルフよ。よろしく。」

スカーレットは、エルフの名前を読み間違えた。

その一瞬は数斗にだけ違和感だった。

「...あと、ライラックって奴がいるんだが、今日は大事な日だからこの場にはいない。それで、自己紹介は終わったが、これからどうするんだ?」

みんなトロールの顔色を伺ったが、その口は動かない。しかし、声はトロールだった。

「あの人と同じ位置に立つためには、きっと今のままじゃ勝ち目はない。だから個々の妖力を向上させていくのがいいと思う。えっと...ごめん。名前が分からないから教えてくれる?」

ずっこける一同。答える前にまず知っておきたいことがあり、"瞬子"が代表した。

「トロール、お前どこから声出てるんだ?腹話術なのか?」

「君たちの見えてる"僕"は、本当の僕じゃない。身体だけで心は空っぽというか。だから今の僕は、目の前に"あるよ"。」

━━━━━驚愕した、そこにあったのは大きな水槽。そこにトロールの身体があって全身点滴のコードが付いていた。

「どっ、どういうこと、これ...」

まりのはガクンと崩れ落ち、そのまま意識を失った。



まりのは医務室に運ばれた。

数斗、瞬熄、冬華はそれぞれ専属のフェアリーたちの元で、自分達の妖力を鍛えるべく訓練を行うことになった。

それは小十郎、まりのも同じだが、小十郎は倒れたまりのを放ってはおけなかった。

「すまない、オレの配慮が足りなかった。ここまでトラウマが大きいものだったなんて...トロールから何もかも教えられたわけじゃないから、あそこまで傷を追った事情だって知らないんだ。この子がトロールのことで精神的にやられるってことも。」

詫びているスカーレットの言葉に、小十郎は横に首を降った。

小十郎のほうが何も知らない。それにいつかのまりのが、元気のなかったことに今日まで繋がらなかったのだから。

「守らなきゃ。そのためにもっと強くならないと。この世界も、まりのも......俺も連れてって。専属のフェアリーに弟子入りしたい。」

スカーレットは、小十郎の強い意志に自らも賛同した。

向かった場所には大きな大きなテントだった。

まだ中に入っていないが、数万人ものフェアリーたちが存在しており、その中心人物に興味が湧いた。

テントの中に入ると、小十郎は身体中に熱気がほとばしった。

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