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僕の平凡な日常 なんちゃって。  作者: 絹川クーヘン
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第5話 妖たちと運動会!??


 天気は晴天。

その天気にも負けじと、グラウンドも熱く燃えていた。

「勝つぜ!!俺ら1組ーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

「おおーーーーー!!!」

「勝つのは俺らだ!なあ2組ーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」

「おおーーーーーーーーーー!!!!!」

鉢巻を巻くだけでも、男子たちは熱くなっていた。

「“全校生徒は所定の位置に移動して、整列してください。”」

行進をするための指示を、放送委員でもある冬華が出した。

 生徒たちが行進している間。会場では福美と数斗が駆け付けた。

「あっ!まりのが出てるわ!まりのーーーー!!!」

「あっママ!」

まりのは福美の姿が視界に入ったと同時に、数斗が一緒なことに気付いた。

「(絶対勝つ!!)」

 まりのの努力を何も知らない数斗は福美に尋ねた。

「なんで俺が見に来なきゃならない。てかビデオカメラ、本当は使えますよね?」

「あら。わたしは若いけど、物忘れが激しいの!だから忘れちゃって~」

本当は数斗を無理やり来させたかったという福美の企みに飽き飽きしていると、冬華が開始の一言を発した。

「それでは開会式を始めます。」

式が終わると、競技が始まった。

「第一種目は男子100メートル走です。」

瞬熄はやる気満々で構えていた。それは小十郎も同じだ。

2人のことは、学年関係なく女子が騒ぎ出した。それは福美も。

「瞬熄くーーーーん!!こーーーーくーーーーーーん!!!頑張って!!!!」

まずは瞬熄がスタートダッシュをして、結果はぶっちぎりの1位。2位との差は大きくついていた。これには周りは騒ぎ出して黄色い声援をしていた。その理由は数斗にも理解できる。なんせ瞬熄は幼いころからずっと走る競技はいつも1位。誰も瞬熄の速さには及ばないのだ。

「“ぬらりひょん”だもんな~」

「え?なんか言った?数斗くん?」

「いっいえ。何も。」

「あっ!みてみて!!こーくんよ!!」

「はい?」

無理やり見るよう言われた数斗。仕方がなく見てみると、前髪が長すぎて左目が見えていない少年が、スタート位置に立って深呼吸をしていた。

「位置について・・・よーいドン!」

審判がそういうと、目にも止まらぬ速さでスタートからいなくなり、気付いた時にはすでにゴール地点にいた。

「なんだ?あいつ。」

「あの子はまりのの幼馴染なの。運動神経もよくて頭がいい。まさに王子様みたいなのよね~」

数斗も、瞬熄以外にこんな早い奴がいるなんて思ってもみなかった。あっという間に男子の100メートル走が終わった。

 続けて、次は女子の100メートル。

「位置について・・・よーいドン!」

女子たちがすごい速さで駆け、勝敗を決めていく。

 次の出番は冬華とひかり。

「冬華!ひかり!頑張って!」

小声でまりのが2人を応援すると、ひかりも小声で

「まりも次、ガンバ!」

と言った。冬華はクールに表情だけで頑張れを伝えると、ピストルの音で走って行った。結果はなんと2人とも同率で1位だった。

「すごい!なんか・・・足が震えてきたかも・・・」

「まりのーーーーー!!!!大丈夫!!!思いっきり走って!!」

「こーくん・・・うん!!」

小十郎の応援に、緊張が和らいだ。

「よーい!ドン!」

スタートダッシュは今までで一番よかった、その結果は3位だったが、まりのにとっては初めて上位3位に入ることが出来た。

「よかった・・・」

「やったね!まり!」

「あとはマラソンとリレーだけね。まり。」

「うん・・・」

少し疲れ気味のまりのを見て、福美は応援した。

「まりのーーーー!!!これからよ!!!頑張ってーーーーー!!!!」

「だんだん面白くなってきたな。」

観客はどんどん盛り上がっていった。その気持ちは数斗も感じていた。

その後、綱引きは瞬熄たちの力では負けてしまい、障害物では2組の圧勝。

パン食い競争では、小十郎はアンカーで2度出場したが、どちらも1位でゴールし、他の生徒も頑張ったおかげで多く点数を採れた。

「すごいよ!こーくん!!」

「小十郎くんかっこよかった!!」

「ありがとう。まりの、ひかり。ああこれ、2人にあげるよ。」

差し出したのはパン食いで貰ったパンだった。

「いいの?」

「いいよ。元々2人にあげたかったから。」

小十郎は照れながら立ち去って行った。

「やっぱり王子様だな~小十郎くん。」

「もちろん!世界一かっこいいよ。こーくんは。」

 パン食い競争がすべて終わると、冬華が放送をかけた。

「これより1時間の昼休み時間にします。マラソンが始めるまでには全員グラウンドにいるようにしてください。」

 まりのと小十郎は、福美のところへまっすぐやってきた。

「やっと昼休みだ~お腹ぺこぺこだよ~」

「お疲れ様二人とも。今回も腕によりをかけたわよ~じゃーん!!」

「うわ~~」

「おお~」

「小十郎くんもいっぱい食べて!もちろん、数斗くんの分もあるから、遠慮しないで。」

そこへ瞬熄たちもやってきた。

「うわ~さすがまりのお母さん。栄養満天の弁当ですね。俺んちは、母さんと冬華特性のスタミナ満天弁当ですよ!シェアしましょうよ!」

「お前は両方食べたいだけだろ瞬熄。」

「ばれました?数斗さん。」

大きな弁当箱を囲んで、大いに楽しんでいた。

 その様子を上空から見ている男がいた。

「どうやら彼がそうみたいですね。いい機会です。少し試させてもらいましょう。カラス君達。あの人をやっちゃってください。」

「カア!!」

そのカラスたちは、数斗を標的に飛んでいった。

留守番をしていたぬりかべは昼寝をしていた。だが妖気を感じてすぐに目を覚ますと、外に出ようとしたのだが、窓から出ることができない。

「開かない・・・んんんん~~あっ。なんだ。鍵開けるの忘れてたぜ・・・」

ぬりかべは鍵を開けると、急いで数斗の元へ駆けた。

 数斗たちはすでに昼休みが終了し、次は女子のマラソンだった。

「位置について・・・よーいドン!」

女子たちが走りだし、グラウンドを飛び出していった。観客が、誰が1位になって来るか緊張感に包まれている中、数斗は微かに妖気を感じ取った。

「(妖怪の気配。あ、あれは。)」

カラスの大群が押し寄せていることに気づいた。それも100羽ほどの数だった。

数斗はその場を離れ、向かってくるカラスたちのところへ行った。そこへ

「数斗さーーん!」

「瞬熄?お前、次出番だろ?」

「大丈夫です!2分で片付けますから!」

「・・・わかった。」

数斗と瞬熄はみんなに気づかれないよう、グラウンドを出た。カラスたちを誘き寄せると

「数斗ーーー」

後ろから声が聞こえたかと思うと、数斗と瞬熄が走る内側に、ぬりかべがいた。

「気配がして・・・」

「なんだかんだで、みんな同じ勘が働いたってことか。」

「そういうことですね。仲いい~俺たち!!」

 その頃グラウンドでは、武藤が瞬熄を探していた。 武藤は出会ってから一度も瞬熄に勝てた試しがなく、対抗心を燃やしていた。

「どこだ?一言言ってやろうかと思ったのに・・・あの野郎・・・」

武藤の行動を見ていた人物は、にやりと笑って呟いた。

「あの男の子君を、ダシに使いましょうかね。」

 数斗たちは姿を変え、カラスたちと戦っていた。けれど、カラスたちはどんなに対抗しても烏天狗たちに襲い掛かってくる。カラスたちには、軽い攻撃だけじゃ足りなかったのだ。

「どういうことだ?こいつら、なんで気絶しない?」

「峰打ちじゃあ、意味ねえってか?・・・待てよ。こいつら・・・」

烏天狗は頭の中で整理した。この光景、見覚えがある。

あれは、ぬりかべと初めて会ったときの出来事にそっくりだった。

「お前ら、あの時のカラスたちなのか?」

「カアカアカア!!!」

烏天狗が尋ねても、カラスたちの鳴き声は言葉にはなっておらず、様子が異常だった。

「こいつら・・・操られてるのか。なんとかして止めねえと・・・!」

対策を考慮していると、ぬりかべが数斗に声をかけた。

「烏天狗・・・こいつら、もう死んでる。」

「何??そんなはず・・・」

「お前にはわかるはずだ!こいつらの声は、もうお前でも通じてないはずだ。オイラでさえも聴こえない。」

ぬりかべの言葉は本当だ。カラスたちが何かに操られていることは確かだが、それでも生きているのであれば、カラスたちの声が聞き取れるはず。それが聴こえないということはもう生きていないという証拠だ。

「・・・ぬらりひょん。」

「はい・・・?」

「こいつらを、斬るぞ・・・」

「えっ!?何言ってるんですか!」

「それしかねえ!!こいつらはもう・・・こうするしか、ねんだよ!!」

烏天狗は一匹のカラスを斬った。 その切り裂きは峰打ちなんかではなく一突きで仕留める一撃だった。

「・・・っ・・・わかり・・・ました。」

烏天狗とぬらりひょんは、お互いに躊躇うことなくカラスたちに刃を向けた。

血を流して死んだカラスたちの死骸が地面に広がっている。その光景はあまりにも無残だった。

姿を元に戻した瞬熄は、俯いている数斗に何も言えないまま、学校に戻った。

一人、数斗は歯を食いしばり、強く握り拳をしていた。

傍には静かにぬりかべが付いていた。

 学校のグラウンドに戻った瞬熄は、まだ女子がマラソンを終えていないことに肩を落とした。

「見つけたぞ!!奴良!!」

「・・・武藤。」

「散々探したんだぞ!」

「俺を??なんで。」

「お前に一言言ってやろうと思ってな。絶対今回は俺が勝つからな!」

「言ってろ~勝つのは俺だっつーの~」

「おっと。そろそろ出番だ。じゃな。」

武藤の鼻高々な一言を貰い、瞬熄は無理やり悲しみの感情を抑え込んだ。

武藤が行ってしまった後、すれ違いで小十郎がやってきた。

「瞬熄、やっとみつけた。先生がマラソンに出る選手は向こうに集まれって。」

「そうか。・・・って、小十郎まで俺を探してたのかよ!??モテると大変だな。」

「ん?」

小十郎はポカンとしていた。

 女子のマラソンは2組の武藤たちのクラスが1位になり、冬華は2位だった。

 女子たちのマラソンが終わり、男子たちはスタート地点に立った。

走る前に、瞬熄は着用していた長袖を脱ぎ捨て、中に着ていたシャツ1枚になって前髪を上にかき揚げた。小十郎は、すぐに汗を拭けるようにと手拭いを右腕に巻いた。

その姿を見た女子たちは大いに騒いでいた。

「キャアアアアア!!!!二人ともかっこいい!!!」

「絵になるわ~~~~」

「頑張って~~~~~~!!!!!!」

「位置について・・・よーいドン!」

一斉に走り出すと、やはり瞬熄と小十郎が1位と2位争いをしていた。

「くそ~~負けるか~~!!」

その後ろからは勢いをつけて武藤が追いかけた。その勢いは気付かない内に小十郎をぐいっと追い越していった。

ゴール地点まで600mに差し掛かったところ。武藤はあともう少しで瞬熄を追い越せると見越して、勝利への思いを募らせた。

「(あと少しだ・・・あと少し!!これで、俺の勝利が・・・)」

感情が高鳴ると突然、武藤が足を止めた。後ろで見ていた小十郎が、思わず目を疑った。

武藤の背中から妖怪が出てきたのだ。

妖気に気付いて、振り向いた瞬熄は驚いた。

「武藤?!!(背中に妖怪・・・まさか!)」

「フハハハハ・・・ハハハハハ。ヒハハハッ!!!!やっと・・・俺は、お前に勝てるんだ!!だから、このチャンスを、見逃すわけにはいかねんだよ!!!」

「(いけない!武藤が・・・瞬熄、すまない。)」

小十郎はお札を取り出し、周囲に決壊を作り、その決壊の中の時を止めた。

その間に、小十郎は武藤の背中にお札を貼り、呪文を唱えた。

瞬時に言い終えると、小十郎は武藤の背中のお札を叩いた。すると、武藤を操っていた妖怪は浄化され、武藤は倒れた。時が動き出すと、瞬熄は目の前に武藤が倒れているのを見て、どうしたらいいのかわからなくなった。

「・・・武藤・・・」

「武藤!!しっかりしろ!!」

小十郎は、瞬熄に誤解されないようにわざと演技をした。でも、瞬熄の表情が同様を隠せずに立っていた。本当は先程の戦闘で負った心の傷をまだ引きずっていたのだ。

小十郎は不安に思い、かける言葉が浮かんでこなかった。すると、瞬熄の口から言葉がでた。

「・・・小十郎、武藤を、俺の背中に乗せろ。負ぶっていく。」

「あっああ。」

言われた通り、武藤を背中に負ぶせた。しかし、瞬熄がよろめいたので、小十郎は武藤の手を取り、肩に乗せた。

「俺も負ぶるよ。そのほうが、早いだろ?」

「ああ・・・」

3人はマラソンということも忘れて、ゴールまで一緒に歩んだ。

グラウンドには、会場が瞬熄と小十郎のゴールを見ようと楽しみにしていた。

「あっ!来たわ!」

女子の一声で、遠くから来た人物に視線が向いたが、その人物は別の生徒だった。ゴールはしたが、誰も喜びの声を出さなかった。

「おかしいよ。瞬熄たち、もうゴールしててもおかしくないはずなのに。」

「何かあったのかな・・・」

まりのたちは心配していた。

福美も同じく、心配でならなかった。

「大丈夫かしら・・・?ねえ数斗くん。あれ?数斗くん?」

福美は、数斗がいないことに気が付いた。

まだ数斗たちは、グラウンドを出た空き地にいた。ぬりかべが必死で数斗に呼びかけた。

「数斗・・・っ!!数斗!瞬熄たちの方から妖気を感じたぞ!なんかあったのかも!!」

「・・・っなんだと。」

やっと正気に戻った数斗に、ぬりかべは嬉しかった。しかし数斗は動かなかった。

「・・・どうしたんだよ!」

「あいつなら大丈夫だろう。なんかあったって・・・」

「お前もう立ち直れよ!!!」

「何言ってんだよ。もう大丈夫だ。お前が呼びかけてくれたおかげで、さっきよりも気が紛れてきた・・・サンキュ。さて、あいつらのゴールする瞬間見に行くか。」

誰かがグラウンドの入り口を見て叫んだ。

「あれ、来たんじゃない??」

会場が視線を向けた先には、ただ走ってくるだけではなく、ぐったりと背中に顔をうずめている武藤を抱える瞬熄の姿と、その背中を支えつつ歩く小十郎の姿が見えた。

来たとばかりに会場は黄色い歓声が響いた。そしてゴールすると、集まった先生たちに瞬熄は言った。

「武藤、ぶつかって気絶しちゃったんです・・・早く保健室に!!」

「わかった。あとは任せろ。よく頑張ったな。二人とも。」

 一休みした後、リレーの競技を開始した。

1番手は瞬熄。2番手は冬華。3番手はひかり。4番手は小十郎。5番手はまりの。という順番だった。

「なにこれ!!順番何て聞いてない!!なんでわたしが最後なの??」

「大丈夫よ、まりの。あなたなら一番でゴールできるから。」

「おう!バトン渡すのが小十郎だから、大丈夫だって。」

「そうだよ!まりなら走れる!!」

「俺らも頑張るから、まりのも頑張れ。」

「うう~~~嬉しくないよ~~~」

緊張する中、ピストルの音がして、ついにリレーが始まった。1番手が瞬熄なのもあり、あっさりとバトンは冬華の手に。と思いきや。

「あっ・・・」

瞬熄がバトンを落としてしまった。

おまけに、

「いたっ。」

冬華は途中で転んでしまったし、

「ああ~~~~~~~」

ひかりは2人も追い越されてしまい、

「おっと。」

小十郎は手拭いのせいで手が滑ってバトンを渡す寸前で飛ばしてしまった。

それでも、なんとか1位をキープしているのが奇跡的だった。

まりのはバトンを持って走るが、その後ろにはほかのクラスが来ている。

焦りが出る中、必死で走る。

「絶対負けない!!!みんなが繋いでくれたバトンを、思いを、ゴールに届けなきゃ!」

その結果は、ギリギリ1組が勝利した。

「やったーーーーー!!!!」

「まり~~~」

「ひかり!」

ひかりは思わずまりのをハグした。

「やったよ!!!1位だよ、まり!!」

「まり!カッコよかったぜ!」

瞬熄は少し上からグッジョブした。

「本当によかったわ!まり、感動した!」

冬華も大いに喜んでいた。

「わたしもよかった!1位でゴールで来て・・・っ」

「最後、まりのにバトン渡してよかった。今日まで特訓、ご苦労様!これで、成果出来たよね。」

「えっ、こーくんまさか、そのために?」

「うん。まあね。」

「っ・・・ありがとう!!!みんな~~~~」

こうして、優勝旗を手にした1組が優勝という感無量な結果で幕を閉じた。

 放課後。瞬熄は校門で誰かを待っていた。

学校から、武藤が出てきた。

「武藤!」

「おう。瞬熄か。」

「その・・・体調は大丈夫なのか?」

「ああ。少し頭は痛えけど、大したことねえよ。それより、保健室の先生から話は聞いた。小十郎と一緒に、俺をゴールまで運んでくれたんだってな。ビリになってまで・・・礼を言うよ・・・それで、全体の結果はどうなったんだ?」

「えっと、マラソンはお前ら2組が勝ったけど、その後リレーで俺らが勝ったから・・・俺らが、優勝した。」

「そうか。」

武藤はそれだけを言うと、再び歩きだし、帰ろうとしたが、瞬熄が引き止めた。

「待ってくれ!武藤・・・」

「次あった時は、絶対負けねえからな。」

「っ・・・ああ!俺だって負けねえさ!」

「じゃあな~」

 瞬熄と武藤とのライバル同士は、瞬熄の連勝という結果で幕を閉じた。

数斗は、無理矢理連れてこられて、ハプニングのせいで瞬熄たちの勇姿をみることができなかった。他のみんなは満喫した気持ちで帰っていた。

「いたた~体中筋肉痛だよ~」

「明日が休みでよかったね。」

「ほんとだよ~~ゆっくり休む。あっ、そうそう数斗さん!」

友人と会話していたまりのがいきなり数斗に話しかけた。

「運動会、面白かったでしょ??」

「ああ。とても楽しかった。」

「よかった!」

たくさんのハプニングがあったものの、最後には数斗もみんなも笑って終えることが出来た。


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