見落とし。
超短編の小説です。
「よし、これで全ての本を買い揃えたぞ」
今回必要な資料は、全て合わせて23個。
ちゃんとリストも確認したし、問題ないだろう。
そして、そのうち23個をネットで注文したわけだから、全てを手に入れたと言っても、過言ではないだろう。
"今"すべきことを終えた青年は、席を立ち、少しの休息を満喫すべく揚々と部屋をあとにした。
だから彼は知らないのだ。
……その紙に裏面があったことを。
「あーあ。青木さん、またやっちゃったよ」
読んでくださって、ありがとうございました。