淡い光
はじめまして、もしくはお久しぶりです。遠藤史緒といいます。
いつからだろう…、ちょっと集めてみました。
プラットホーム
古びた蛍光灯のぼんやりとした光
の下にはりん粉を舞いあげながらうごめく
無数の蛾
走っていけば三十秒もかからないだろう
光の中には、ひどく現実的な夢がみえる
いつからだろう
固いアスファルトの地面を歩くようになったのは
いつからだろう
私がドアに鍵をかけるのは
いつからだろう
夜更かしして星を眺めるようになったのは
いつからだろう
詩を読んで悲しくなるのは
いつからだろう
自分の死を意識し始めたのは
いつからだろう
まず、蛾・蝶の類が苦手な方、申し訳ありませんでした。たった一行ですが、私自身、蝶が苦手なのでぞくっとします。
ふっと悲しくなったとき、あの時に戻りたいと思ってもそうはいかない、
というかあの時がいつかすら覚えていない。
切ないです。
最後までありがとうございました。
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