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自然詩文  作者: 足利直哉
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生命の星

 私たちは、一つの生命の星だ。


一人一人が、地球のような姿で生きている。


地球の中心には大きな熱源があり、そこにはたっぷりとマグマが流動している。


そんな、赤熱して流動し続ける生命力の息吹によって、この地球は確かに生きている。


そして、この生命力の流動から影響を受けて、欲動という地殻が動き続ける。


私たちという生命の星が生きていくことを下支えする、地殻の緩やかな動きが、確かに底の底で根を張っている。


地下水脈が土壌を豊かにするように、この欲動という地殻は確かに、私たちという地球の生命を豊かにしている。


そして、地殻の動きのなすがままに、生命の運命を委ねている。


その運命のただ中で、地球は青く澄んで輝き続ける。


広大な海の表面は静かに流動し続けて、絹の衣の粘りのようなうねりでもって、時には太陽の光を浴びて艶やかに輝く。


海の中では多くの生き物が生きている。様々な生き物が、水の恩恵を受けて自由に海の中を行き交っている。



 赤熱する生命力の星の真核も、流動する欲動の地殻も、命を潤す海の息吹も、静かに息をして生きている。


その青く澄んだ生命の星は、今日もどこかに向かって進んで行く。


一体、どこに向かおうとするのだろうか。


この、行く先がほとんど見えない、星屑によって視界が朧になって、どこに行って良いのやら定かではないこの、宇宙のどこへと、向かっていこうとするのだろうか。


時には太陽や火星と言った、自らと肩を並べる太陽系の惑星とのしがらみと、それの伴う擾乱を抱えながら、この生命の星はどこに向かっていくのだろうか。


行く先は、分からない。


しかし確かな力で、どこかへと向かっている。


時には太陽の力に引きずられながらも、どこかへと向かっていく。


この地球という生命の星は、確かに自らの力でこの、白銀の宇宙をかき分けて進んでで行く。


星屑の海を緩やかに、白銀の艶を浮かばせながら波立たせ、どこかに向かって進んで行く。


どこまでも進んで行ってほしい。


宇宙は茫漠としているかもしれないが、広い。


もしもこの星に生命力の意志があって、その中に確かな方向性があるのであれば、自由だ。


どこまでも進んでいってほしい。


その先に広大なものがあり、その広大が自由をより豊潤にしてくれるのであれば、どこまでも進んでほしい。


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