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自然詩文  作者: 足利直哉
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アメジストの水晶の花

 歩いていると、ふと花壇に咲く花を見つけた。


今まで見たこともない花で、見た瞬間に、アメジストの水晶のようだと思った。


以前霜氷のような繊細な襞に覆われたアメジストの水晶を想像したことがある。薄紫の透明なアメジストの輝きが繊細な光を放って、そこで堅く突き立っている。


この花はそんな形をしていた。


繊細な花びらの先端がそのまま、霜氷のように思えた。無数のギザギザがあって、その先端は鋭い。そして一つ一つの筋が鮮やかである。


そんな花びらは堅く撓みながらも、花びらを重ね合わせ、水晶のような構造を作っている。アメジストをそのまま楼閣にしたら、こんな重なり合いになるだろうといった形だった。


花全体が緊密に折り重なり、その精緻な体型はそのままアメジストの宝石の無数の輝きの具現化のように思えた。


アメジストの石は、どこか暗い予兆を秘めていながらも、その色は透明だ。暗くもあり透き通った美しさが、その花全体の秩序に現れているような気がした。


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