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未来の姿
青空の下にある高層ビルを眺め続けていると、気分が良くなってくる。
陰鬱に押しつぶされそうになる自分の側で、高層ビルはその背丈を青空に向かって伸ばし、その先に向かってさらに伸びていきそうな気がする。
ビルの全面に張られた窓ガラスの表面に青空の影が映り、ビル全体が青白くなる。
ときに雲の陰影がビルの表面をよぎっていく。
その姿は、自由だ。
何も重苦しいものがなく、軽い。
軽くありながらも決して無力ではなく、確かな明るさで広がっている。
こうして、この現代の高層ビルは、空を映し出し、未来を映し出す。
自分の心にもだんだんとこの青空の姿が染みこんできて、この高層ビルのように、意識全体が空に向かっていきそうになる。
鳥のようになって、トンビが悠々と翼を広げて空を飛んでいるように、自分の心も悠々と空に向かって飛び上がっていくような気がする。
そこには強烈なものがなく、束縛は一切なく、静かで穏やかで、広々とした自由がある。
そんな未来の姿に憧れている。




