第三話 未知との遭遇
よろしくお願い致します
空がオレンジ色に染まってきたぞ。
とりあえず、今日の寝床を見つけないとヤバいよなぁ
どうしようか、、このままじゃ野宿は避けられないと思うが
流石にこんなところで寝るのは、キャンパーでもあるまいし。
いや、逆にキャンプだと思ってここで寝るのもありなのかも知れないな。
幸い、ここには俺の苦手な虫系のものはいなさそうだし、
この綺麗な草の上で満点の星空を眺めながら寝るのもありかな。
「って、いやいや、テントないし。こんな草の上で寝るなんて無防備すぎるだろ。」
「でも」
と、俺は周りを見渡す。
何もない。
ただ草原が広がっているだけ。
足はパンパンだし、そう遠くまで歩けそうにない。
「やっぱここで野宿かぁ。はぁ、嫌だなぁ。」
と俺は渋々横になる。
「はぁ、嫌だなぁ、、、、、zzz」
今日はものすごく色んなことがあったからか、いつのまにか俺の意識は飛んでいた。
心地よいそよ風が吹いている。
風が若葉の良い香りを寝ている俺に届けてくれる。
暖かな日差しは、無重力の毛布のように俺を包み、幸せな気持で満たされる。
なんだか周りがうるさいなぁ、なんなんだ?このうるささは、ハエか?
「んん、もっと寝かせてよぉ、あと5分」
と俺は、寝返りを打ちながら、そのうるささに向かって言う。
しかし、うるささは一向におさまらない。
イラっとしながら、うすく瞼を開けてみると、
「な!?」
その奇妙な見た目に俺は驚き勢いよく飛び起きる。
ソレは、寝ている俺をじっと、じっとりねっとりと、上から凝視していた。
「おおおおお、お前はな、なんなんだヨォ」
と俺が突然目の前に現れた奴にパニックになってそんなことを言う。
(君こそ一体何者なんだ?私には君が一体何の生物なのかが、さっぱりだよ。私は結構な博識だと自分のことを理解していたのだが、どうやらそれは違ったようだ。この世の生物で知らないものがいるなんて思ってもいなかったよ、私はまだまだということか)
となんだか、その奇妙な生物は口を開かずに、僕の意識に話しかけてきた。
しかも何だか急に自分について話しだして、勝手に未熟だの何だのと言い出す。
「うゎ、気持ち悪!」
と俺が言った瞬間、少し怒ったような表情を見せてまた脳内にリンクしてきた。
(気持ち悪いとは、ひどいであるなぁ、私は、私は奴隷とは違うのだぞ!まぁ、新しい生物にそんなことを言っても知らないのだろうが)
「な!?そっちこそ失礼な!俺だって少しは話理解しているつもりだぞ!」
と俺が言った時、後ろから音がするのを感じる。
「へ?」
後ろを見ると、今さっき俺の目の前にいた生物と同じ生き物がいた。
やっぱ外見は意味不明な形をしている。
核みたいなのが頭みたいになっていてあとの手足は硬いジェル状のような、、
(探したぞ、で、そのこやつは一体)
となんだか、もう1匹の今さっきまで話していた奴に話しかけている。
てか、そんな他人に話しかけているのに、聞けるんだな。
なんだか他人の電話を盗み聞きしている気分だ。
(やはりエシリアも、知らないか!良かった。私が、この私だけが知らない生物かと少し落ち込んでいたところだ)
(で、こいつをどうするんだ?)
(捕らえる)
ん?
ん?
今、なんだか聞き逃してはいけないような事が聞こえた気がしたが?
ありがとうございます。
これからも頑張りますのでどうぞよろしくお願いします