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何者かになりたいのだが
何者かになるということは
何かを捨てることなのだと思う。
捨てて捨てて捨てるのだ。
自分の1つのものを磨く。
そうすれば良いのだろう。
だけど、それができないから
僕は器用貧乏のままなのだ。
なんでもできてしまう自分に嫌気が差す。
なんでもできると頼ることができない。
何かをやってもらおうとすると、
「自分でできるでしょ」と言われてしまう。
そうなんだけど、頼るというところに
僕の弱さが隠れていることに誰も気づかない。
僕は弱くなりたいのだ。
強くなんてなりたくない。
誰かにそっと寄り添いたいのだ。
自分1人だけでなんて生きたくない。
だけど、1人でできることが多いから、
1人で生きていくことになってしまう。
君は、そんな人生を送るべきではない。
捨てるのだ。何かを見つけるのではなく、
それしかない状況に自分を追い込むのだ。
僕はそれができなかった。
だからこうして今日も文章を書いている。
この文章は仕事の休憩中に書いている。
小説家として生きていくことができたなら
僕の苦悩は晴れるのだろうか。
そんなことはないだろうな。
あぁ、何者かになりたい。




