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ぼくと人生と
なんでもできるがなにもできない。
今の僕を表す言葉がまさにこれだろう。
スポーツはそこそこにできる。
バスケに水泳に野球にバドミントン。
短距離も長距離もそこそこ早い。
平均以上は取れるって感じ。
勉強も一緒で、そこそこできた。
なにもしなくてもそこそこ頑張れば
そこそこの点数を取れてしまう。
周りからは「お前はいいなぁ」なんて言われる。
なにもしなくても大体の点数を取れるから。
平均以上の数値を出せてしまうのだ。
小学生とか中学生とか高校生くらいまでは
これでもまだ人生楽しいと思っていた。
しかし、大学生になり、社会人になり、
仕事というものに関わり始めてからというもの、
この自分の特性が嫌いで嫌いで仕方がない。
なんでもできるというのは
なにもできないということと同じなのである。