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その剣は誰がために  作者: 山と名で四股
15/15

15.

 2人は、中枢に戻ると簡単に食事を済ませ、走るようにボンドのいる工房へと向かう。バルトに中枢の案内をしてもらった際に説明を聞いていた場所だが、2人はまだ中には入っていない。建物自体の外観は、他の建物とそれほど大きな違いはなく区別する事は難しいが、建物の中から時折聞こえてくる金属を叩くような音が、如実にこの建物が何のために作られているのかを説明している。


「すみませんが、こちらにボンドさんはいらっしゃいますか?」


 エリックが控えめに建物の入り口にいた職員に声をかける。


「えっと。君達は、新しくエキスパートになった……」


「はい。エリック・アネルカとリーズ・トリスタンです」


「そうか。君達か、話しは聞いているよ。さあ、中に入ってくれボンドも中にいるからね」


 職員に案内されて2人は、建物の中へ入っていく。通路に雑然と並べられているのは、何らかの鉱石や金属の塊だ。それぞれがどくとくの色合いをしているが、2人には金属の事はわからない。


「さあ、ここが工場だよ」


 職員がドアを開けると広いスペースに様々な工具や機材が並べられた部屋があった。そこには、3人の職人だろう者が、真剣な顔で作業を続けている。

 その中には、早朝に話したボンドの姿も見えた。案内してくれた職員が、ボンドの元へ向かうとボンドは作業を中断してこちらを見た。


「お前たちか。ちょうどいいな。こっちへ来い」


 指示されるままにボンドの元へ2人は向かう。ボンドの手元には加工途中の剣が見えた。


「これは、お前用に作っている長剣だ。まだ、その途中だがな」


 剣の素材がなんであるかは、2人にはわからないが、その型はどこにでもあるようなものだ。唯一特徴と言えるのは、その剣の根元に設けられた窪み。ボンドは、エリックの視線を見て


「ああ。その窪みが



 



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