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その剣は誰がために  作者: 山と名で四股
1/15

1.

 かつて大陸では、人間同士が小国に分かれて争いを繰り返した。


 人間同士の争いにより、田畑は焼かれ、多くの人命が失われた。


 長い戦乱に人々は、疲弊していったが、その争いは一向に収束する気配を見せない。


 誰もが、終戦を願い。ただ神に救いを求め祈るしかなった。


 そんなある日、その願いを神が聞き入れたかどうかは定かでないが、大陸の北端に見たこともない異形の者が現れた。


 人であって人にあらず


 獣であって獣にあらず


 ただ、その異形の者は、人間を襲う存在だった。


 人間は、その異形の者を悪魔と呼んだ。


 悪魔は、徐々に数を増やしていくと大陸の北端から少しずつ周囲の人間の土地を奪うように侵攻を開始する。


 その侵攻速度は、人間の想像を超えるすさまじいものであり、たちまち周辺の人間は土地を奪われていった。


 そして、剣も槍も寄せ付けない強さを見せる悪魔に人間はただ逃げていくしかなかった。


 いつしか悪魔の脅威に対抗するべく小国同志が手を結びはじめ、人間の国家は1つとして結束した。


 幸か不幸か悪魔と言う人間の敵が生まれた事が、長きにわたって続けられた人間同士の争いを止めたのだ。


 しかし、人間にとってその代償は小さくない。悪魔が占拠する土地が増える度に悪魔はその数を増やし続け、さらに周囲の人間の土地を奪っていく。


 人間の軍隊が何度も悪魔を殲滅せんと大軍で挑むが、互いに疲弊するだけで決着をつけるには至らなかった。


 悪魔がこの大陸に現れてから10年。


 大陸の4割が悪魔の手に落ちた。


 危機感を募らせる人間達は、悪魔と戦うための手段を求め様々な技術開発に奔走し始めた。



 

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