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待つ者

第1章 隣



P.M 12:50。フライトまでにはまだ時間がある。和史は、電光掲示板を見ながら、心の中で呟やいた後、耳にイヤホンを入れた。聞いている曲は、クラシック音楽だ。和史は、子供二人どちらも大学生だが、どうも若者が聞いている音楽というのが今ひとつ理解が出来ない。世間一般では、クラシックというもの忘れそうに、なっているような気がする。

そう思いながら、和史は飛行機へと向かう足どりを少し早めて自分の身なりを、気にした。

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