無口な君はとっても可愛いです!!
新作だぁ!
律せるか!
春、それは出会いの季節。
社会では新社員が入ってきて、育成が大変になる季節。
学生からすれば新たな学年となり、新しい友人ができたり、人によっては恋人ができたりする季節。
そんな春にある男は遅刻をかましていた。
彼の名前は北原大和高校1年生であり、新入学生であり
今日は彼が入る〈和泉高校〉の入学式である。
なので本来こんな遅刻は許されざることである。
そしてまさか新入生代表であるなら尚更だ
なぜ彼がこんな風に入学式に間に合うか瀬戸際のところにいるのかというと、つい先日とある理由があったため引っ越してきたばかりで、鍵の閉め方が分からなかったというわけでは断じてない。
ほんとうだぞ!
そうして彼は本気でダッシュしながら学校へと向かうのであった。
はぁはぁ何とか間に合った!
と俺は時計を見て安心をする。
今俺は舞台傍で俺の出番が来るのを待っている。
しかし、遅刻をしてしまったから台本を覚えなおす時間がない。
また、遅刻して受付に行ったため先生方にめっちゃ怒られた。
まぁ当たり前だろう、だって新入生代表が遅刻しては角が立たないというものだ。
そうして俺が考えていると、長くて尚且つつまらない話が終わったため、とうとう俺の出番となった。
放送にて俺の名前が呼ばれる、なので俺は舞台傍から出てきて、来賓と先生方に礼をしてから、話そうとしたとき
生徒たちがざわめきだす
「何あの人!イケメンすぎでしょ!!」
「あれはアイドルだろ!」
「というか新入生代表!?」
とざわめいてるのを見て、校長が喉を鳴らす、すると辺りが静寂に包まれる。
なので俺は口を開く
「ご列席の皆さま、本日は私たち新入生のために入学式を開いていただき、誠にありがとうございます。
今日、私たちは高校生として新しい一歩を踏み出します。
期待と少しの不安を胸に、この日を迎えました。
これからの高校生活では、勉強や部活動、学校行事など、たくさんのことに挑戦し、成長していきたいと思います。
また分からないことがあっても、先生方や先輩方に教えていただきながら、少しずつ自信をつけていきます。
そして、お互いを思いやり、助け合いながら、笑顔の絶えない学校生活を送りたいです。
これまで支えてくださった家族や地域の皆さまに感謝し、その思いを胸に努力を続けます。
最後に、私たち新入生一同、この高等学校で多くのことを学び、心豊かに成長できるよう頑張ります。
これから我々新入生を傍から見ていただけると幸いです。
以上新入生代表北原大和」
と俺が一度も下を見づに言い終えると
全体から拍手が飛んでくる。
それを背に俺は舞台傍へと向かうのであった。
そうして入学式が終わり、クラスの所へ案内される。
言っておくが俺は遅刻について話していたため、みんなとは違うタイミングで入っていく、なので普通に緊張をしている。
俺の顔がいいのは遺伝だ。
自分の力で手に入れたとかでもないから、俺はあまり好きではない。
顔がいいからと、陽キャにされたりしてきたが、俺はあまり人と関わりたくはない。
そういう性格のせいか、未だ彼女はいたこともないし、作ろうとも思わない。
さて、そんなことを考えていたらクラスに着いた。
今は休み時間なので俺はドアを開けて教室の中に入る。
ドアを開けてみると、やはり休み時間からか皆が話していた。
しかし、ある一人が俺のことに気づく。
そうしていると、
「あっ!お前は!」
と声が大きい元気な奴が話す。
その瞬間俺のほうにほぼ全員の視線が向く。
そして辺りを静寂が支配する。
そのまますこししてから
「マジかよ!新入生代表と同じクラスか!」
「やっぱ近くでみると、イケメンだね!」
と騒ぎ始める。
・・・・・・またか、前もこんな感じだったな。
それから、あんなことが。
いやこんなことを考えちゃダメだ。
そう約束したじゃないか。
と俺はある少女との約束を思い出す。
あいつのおかげで今俺はこう生活ができている、
と心の中で感謝をして前を向く。
そうして、俺の席に向かって行くと騒いでいない女子を見つけた。
彼女の近くにいる、おそらく友人の二人は元気よく騒いでいる。
そして、その二人は俺が見ていることに気づき、
一人がもっと騒ぎ始めた。
そしてもう一人がそれを止めていた。
そして俺が本当に気にしている彼女は、二人に背を向けていた。
まぁこういう大人しめのはクラスに一人はいた。
だから気にしなかったのだが、一目は見ておこうと何故か思った。
多分気まぐれだったのだろう、そうして俺は自分の席に行くついでに彼女の向いてるほうを通って行くことにした。
そうして、顔を見てみると、
俺に衝撃が走った。
・・・・・・
俺はその顔から眼を放すことができなくなってしまった。
彼女は何故か白い髪をしている
なのに存在感が無い、また小柄で顔は小顔で可愛い。
そして俺が見ている彼女の顔は少し不満げに見えた、いやそう見えるだろう。
だが眼が違う、この眼はあの少女の持つ眼と同じだ。
ならこいつも・・・・・
俺には分かった、わかってしまった。
この眼をするのは優しい人だ。
また俺はあの少女のことを思い出す、けれどそんなことは一瞬である感情に流された。
・・・・・・・可愛い
そう勝手に思っていた。
・・・・これは俗に言う一目惚れというものなのだろう。
今まで俺は恋というものを知らなかったがいきなり心臓がドキドキし、一緒にいたいと思った。
これを恋と呼ばずに何と呼ぼうか
そしてこの出会いは運命というものなのだろう。
なら俺はこの運命を無駄にはしない!
ならまずは
「すみません、付き合ってください」
と俺がいたって真面目に言うと、クラス全体が静かになる。
そうして告白してから、ようやく俺の目の前にいる好きな人は口を初めて開いた
「ぃや」
その声はとても可愛く、女神と呼べるほどの声だった。
「ありがとうございます。それでは友達からはいいですか?」
とまたお願いすると、
「ぃや」
とまた返されるのであった。




