約束ですからね!
というわけで、俺と玲奈の成仏計画(仮)が始まった。
とりあえず俺の家に誰もいない間は俺の家、誰かいる場合は漫画喫茶の個室で過ごすという話に落ち着いた。人目につくところで幽霊と会話するのはごめんだ。
「──で、やり残したことに心当たりはないわけ?」
「ありますあります!えっとね、夜の学校行きたい!」
「えそういう感じ?なんかもっとこうさぁ…あの人に会いたい!とか思い出のあの場所にもう一度…とかじゃないの!?」
「おぉ〜優斗もツッコミが上手になって来たね」
「ツッコミじゃねぇだろこれ」
「うーんでもほんとにわかんないんだよね。何処か行きたいのかな?」
「1つずつあたってくしか無えってわけか…」
「そういうことです。約束は忘れないでくださいね」
「誰も行かないなんて言ってないですよ幽霊さん。でも少しは考えろ」
玲奈の頭を軽く叩く。
むぅーと言いながら玲奈は楽しそうにこちらを見ていた。
よく考えてみれば俺しか玲奈が見えないってことは、玲奈は幽霊になってから今までずっと誰からも認知されず、会話もできないまま過ごして来たってことだよな。一体どれだけの間…
──どれだけの間、孤独だったんだろうか。
「まぁとりあえず書き出してみろ。って言ってもかけねえよな…言ってくれたら俺メモるから横で言ってみて」
「任せてください。えっとねぇ、やっぱり夜の学校!夜の学校行きたい!」
「ダメだ。第一お前は良くても俺はリスクが高すぎる」
「夜の学校に忍び込むなんてロマンあるよね〜」
「話聞け」
そもそも夜の学校なんて開いてるのか?ここは漫画の世界じゃないんだぞ
「とりあえず夜の学校はダメ。却下却下」
「ダメ…?」
瞳をうるうるさせながら上目遣いでこちらを見てくる。
「ダメだ」
「ダメなの…?」
クソ。折れちゃダメだ。
「お願いゆうとぉ…」
そう言って玲奈は床に座る俺へと迫り逃げ場を無くしていく。玲奈の胸が少し当たり、首筋に玲奈の息が当たった。
「玲奈、離れるんだ。このままじゃ話しにくい」
「お願い、聞いてくれるの?」
「あーもうわかったわかった。夜に学校いけばいいんだな!?」
俺の負けだ。
「いいの!やったー!!ありがと優斗!」
そう言って玲奈はこの体勢のまま俺に抱きついた。
「じゃあ約束ね!絶対一緒に夜の学校行くからね!」
とびっきりの笑顔でそう言われると、何だか早く学校に行きたくて仕方がなかった。
どうもまめたです。読んでいただきありがとうございます。嬉しすぎる。
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