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出会い

「あ、えっと、3時間1人でここの部屋…ドリンクバー付き...はい、お願いします。」


夏休み3日目。早速暇を持て余した俺は近所の漫画喫茶へと向かっていた。


ドリンクバーにて少し多めに氷を入れたコップにメロンソーダを注ぐ。

漫画の主人公の如く、俺にも美少女のヒロインがそばにいてくれたらななんて馬鹿なことを考えているうちにメロンソーダは丁度いい具合にコップに注がれた。

足早に個室に向かい、ようやっと漫画を開いた。とりあえず少しお腹が空いたのでギガポテを頼み、再び漫画に目を向けた。


そんな時だった。1人の少女が個室に入ってきたのは。


その少女は入ってくるなり此方を向いて目を見開く。同様に、俺も彼女を見て反射的に目を見開いた。

「あの、えっと...」

それきり言葉が出ない。果たして、俺はここでなんと言うべきだろう。


「え、見えるんですか?私が?」

「はい...?」

「霊感とかあります?」

「あの、部屋間違えてません?」

「ほんとに見えるんだ」

「あの.......」


同じ言語を使っているはずなのに、話が通じない、なんだかすごく面倒なタイプの人間に出会ってしまった、というのが率直な思いだ。というか漫画喫茶なんだから静かにしてほしい。

そんなことを考えていると、その人間はずかずかと個室の中に入り込んできた。

「や、ほんとに、あの、何か勘違いしてません…?」

情けないくらい俺の声を無視して彼女はキーボードを叩き始めた。


『私幽霊なんです』


ブルーライトが溢れ出るパソコン画面にはそんな文字が並んでいた。

ややあって、はい...?と声が出る。


『ほんとなんですってマジで!他のお客さんも多分私の声も私のことも見えてないですから!』



訳がわからない。とりあえず仮に、仮にそうだったとしても、そうで無かったとしても、完全個室とはいえこの静かな空間で喋り続けるのは気が引けるので、とりあえず俺もキーボードに手を伸ばす。


『店員さん呼びまs』


まだ打ちきっていないところで俺の手を払いのけ、少女は再び文字を打つ。


『ほんと違うんだだっても!!msじでやめてくださいお願いします何でもしますから』


焦り過ぎて誤字だらけの文章と彼女の顔を見比べる。こいつ、めちゃくちゃ変なやつだけどすげぇ綺麗な顔してんな…。でも人間だ。


『ここ俺の部屋なんすけど...。もしかしたら部屋間違ってません?たまにそういう人いますし、』

『私はそういう人じゃなくてそういう幽霊です!!あと幽霊だから部屋とか指定してない!!!』

『人間でしょ…。なんにせよとりあえず他の空いてる部屋行ってくださいよ...俺お金払ってるんですから』

『いつもは此処あいてるんですよ!』

『今日は空いて無いです』

『空いてない日でも私幽霊だからみんな見えないし気にせず居させてくれるんですよ〜』


不貞腐れた顔でこちら見てくる。黙ってりゃこいつ可愛いのに。


「失礼します、ギガポテです」


画面上でくだらない口論をしている最中に店員は入ってきた。

あまりにもナチュラルに入ってきたため本当にこいつは幽霊なんじゃ無いかと不安になる。


「あのこの部屋って俺1人ですよね…?」


聞くなら今しかない!ということで聞いてみた。


「1人というのは…お一人で予約されてお一人で利用されているということで間違い無いでしょうか?」

「あぁはい…。もう1人その女の子とかいたりしないですよね」

「そうですね…。お客様のみに見えますが」

店員は不思議そうにこちらをみる。


え?マジで?でもここで何回も聞いたらすげぇ変なやつになるよな。ここ結構使ってるしこれ無くなるの嫌だな…。

「ありがとうございます。ですよね…はは……。すみません変なこと聞いて」

「いえいえ、では失礼します」

そう言って店員は出て行った。


「ほらね!言ったでしょ!?私幽霊なんですよ!!」

狭い部屋を飛び回りながら少女は嬉しそうにそう言う。あんまり走り回ったらその…スカートの中が…。


「まじか…マジなのか…」

ヒロイン登場じゃん、と声が漏れる。

「そうですマジなんです!ところでお兄さんお名前は?」

「世継優斗…17歳」

「わぁ同い年!私は宮下玲奈って言います!よろしくお願いしますね!」


こうして俺と宮下玲奈の日常は幕を開けた。

初めて小説書いてみました。難しい…本当に難しい。

なろうも最近見始めたのでそもそも仕組みとかもわかってないです。勉強しなければ…

頑張って書くつもりなのでこれからも読んでいただけると嬉しいです!感想やいいね、ブックマーク等も大変励みになります。何卒よろしくお願いします

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