〔漫才〕検索ワード
鶴木:フリ担当。勢いで話し始めるタイプ。
多摩:解説担当。そんな鶴木との話が楽しい。
加賀美:今回は不参加。
鶴木「っていうか、新幹線の前の所に一行ニュースや野球速報が流れるヤツってあるだろ。」
多摩「自動ドアの上にある『電光文字広告』のことかな。ちょっと前からニュースは流れてないよ。」
鶴木「そうそれ! 昔、新幹線乗ってて、パッと見たら『…の取り締まりを強化』って流れててさ。何の取り締まりとか、気になって、うわぁあああ~!!ってなったんだよ。」
多摩「まあ、ああいうニュースって、だいたい二回流れるでしょ。」
鶴木「多分、見たのがその二回目でさ。次に天気予報が流れてきたんだよ。うわぁあああ~!!ってなってさ。」
多摩「ネットで調べたら良いでしょ。」
鶴木「そういう時に限って、トンネルの中とかで検索できないし。」
多摩「あー、あるある。」
鶴木「しかも『取り締まり』だけだと、何の取り締まりか分からない。もっと検索ワードを出さないと、どのニュースのことだったか分からん。うわぁあああ~!!!」
多摩「落ち着けよ。確かに検索ワードに何入れていいか分からなくなる時とかよくあるな。物の名前が分からない時とか。」
鶴木「そうそうそうそう。メガネの両端のCの字みたいにクイッと曲がってる所の名前が分からなくて『メガネの端 曲がる C』で調べたら、メガネの修理の検索結果ばかりでさ。名前出てこないから、うわぁあああ~ってなる。」
多摩「ああ、それは『つる』な。」
鶴木「へー、そういう名前なのか。」
多摩「ってか、つるがCの形って、いつの時代のメガネだよ。古すぎないか?」
鶴木「他にもさ、パンの袋をとめる四角いCみたいなヤツの名前を『パン とめる C』で調べ…」
多摩「『バッククロージャー』な。」
鶴木「お、おう。じゃあ『片目で見る C』…」
多摩「『ランドルト環』な。」
鶴木「『片目で見る C 隠すやつ』」
多摩「『遮眼子』な。」
鶴木「うぉぉぉお、お前すげえな。ネット検索いらないじゃん!」
多摩「キミの検索の仕方が下手なだけだと思うよ。むしろ、君が『C』で検索することを取り締まりたいよ。」
鶴木「じゃあ、『新幹線 ドア ニュース』は? 調べても新幹線の事故や事件のニュースばっかりで…」
多摩「それ最初に言ったよ。」
鶴木「最初? 何だったっけ? 気になるじゃん。うわぁあああああ~!!」