初の依頼を請けて ラウタ村での悪戯
(゜ρ゜)φ.... 《旧世界の亡霊から怪しい魔力波動を受信中》
水場のあたりには人目が無かったので、ついトヨとバカをやって盛り上がってると、
「きゃっ!?」
と悲鳴が上がり、ぼくたちはヤバっと思わずしゃがんだ。
同じくらいの年頃の女の子が、こちらをみつめて腰が引けた姿勢で口元に拳を当てていた。
黒目が大きくてキラキラしている。
可愛いな、ヤベエ……
アホなことをやってたせいで、萎えずに更にむくむくと、悪戯心も一緒にむくむくと……
つい、女の子の目の前に跳び出してしまった。
どうも最近自制心というものが足りなくなってきたな……羞恥心もな……
「こんにちは、名前は? ぼくは──」
「きゃっ!」
と身を竦めてしゃがみ込みかけた女の子に、思わず
「だいじょうぶ?」
と身を乗り出して訊くと、
「ひぃっ」
と細い悲鳴をあげ、少女が目の前にある物を寄り目気味に凝視して、顔色を失った少女は、身を翻して逃げ出した。
しまった、怯えさせてしまった。
でも腰が落ちていて、小走りくらいにのろい走り方なので、簡単に追いつけた。
「ねえ、逃げないでよ」
「ぃゃっ」
小さな声で怯えて立ち竦んだ。
「傷つくなあ、そんな風にされると……」
と背後から安心させようと抱きかかえる。
小さく身を竦める女の子を引き寄せ、耳元で
「ちいちゃくて可愛いね、きみ、食べちゃいたいくらい」
と囁きながら、耳を甘く噛む。
竦めた首の後ろも甘噛みすると
「ゃっ、ゃっ──」
と声も出なくなってきた。
あやすように抱きしめ、引き締まった可愛いお尻の一点に背後から軽く当たっているのを感じて、引き倒すように草むらに寝かせると、左側から身を乗り出してお腹をさすり、掌で熱を伝えながら、顔中にキスの雨を降らして、ふー、ふーっと息が荒くなってきた少女の膝の間に左膝が入り込んだ。
膝の皿が当たり、ぼく自身は動いてもいないのに、何故か擦れるのを感じ始めた。
「ぃゃっ、ずるいっ」
と少女がすすり泣くので、訳が分からないままに、
「ええ~、ごめんねぇ……」
ととりあえず謝ると、何故かぼくの膝と腿に、強くぐりぐり回すように押し当てられるものがあり、少女の腰も妖しく右に左に、前に後ろへと蠢き出した。
お腹から左上へと、熱を伝えつつ円を描くように丸く揉み込みながら這い上がってゆく左の手の平で、小さくて柔らかい何かを服の上から転がすと、悶えあえぐようにハァーッ、ハァーッと吐息が漏れてくる。
額の生え際から耳へ唇を這わせると、ぼくの膝を小刻みに震えさせながら、また少女がすすり泣いた。
さっき身体についた潮を洗い流した水はもう乾いた筈なのに、いつの間にかぼくの膝はまた濡れていて、でもサラサラしている。
指で探り、掻き回して、うねらせながら、
「もういいかな? いくよ──」
「え……」
両腕で乙女の上半身を抱き起して抱きしめ、正面から唇を割って液体に満ちた滑らかな膚の悦びを教えてやりながら、鼻先同士で擽りあうように玩ぶと、少女の腕が上がってこちらの首にかかってきた。
引きずり込むように首に手を回す少女の腰を強く右腕で抱きしめる。
少女の引き締まったお尻を、左手で更に強く抱きしめ、横向きに腰を合わせてそっと、つるっと、破らぬように浅く、暫く動かしながら、彼女の上の歯並びの内側を味わう。
それからふと左腕の力を緩めて、可愛いお尻が地面に着くその瞬間──
突如、天衣厳閣の門を護る封印を破って、大蛇の鎌首が祠の洞窟に侵入し、少女の世界に驚天動地の大激変が生じたのであった。
バァアアァーン!
あっ、と仰け反って驚く少女には、今や新たな世界の地平の広がりが視界に映り始め、人生で初めて目にする曙光の輝きに精神を灼かれるように覚えて、盲目的に力いっぱい両足でしがみつく。
他方、洞門が崩れ落ちた衝撃から立ち直ったぼくは、さて、ここはどんなダンジョンなのだろうかと、左の壁や右の壁に何かトラップのスイッチが無いかと、恐る恐る十尺棒でつつき回して探りながら、手癖の悪いローグが一歩、また一歩と、足元に水溜まりのある熱く湿った洞窟を探索する。
するうちにも、不安定なダンジョンはその配置を時々変えて、道行きが変化する。
「オイ、どーするンだ、これ……」
背後から追いついて来たトヨの声に、
「どうにかするさ、帰りたきゃ帰れ、俺は絶対にこの洞窟の最奥に眠ると言われる秘宝をこの手にするまでは進み続けるから」
「そうかよ……まあ、しゃァねェ、オレもつきあうぜ」
「おう、助かる! ……無理するなよ?」
「そっちこそ! じゃァ、オレは裏から回るぜ?」
「頼む、そっちまでは手が回らなかったんだ」
「おし!」
パーティで力強くダンジョンを攻略してゆく。
洞窟の奥からは、獣と思しき唸り声が常時響いて来る。
俺の肩は既にダンジョンから出てきた獣の攻撃を何度も喰らい、簡単には消えないような傷痕が幾つも残されてしまったが、さっきたっぷりと塩を舐めておいたお蔭で、STMがMAX状態からの攻略なので、また充分に闘える。
結局、洞窟最奥部に眠ると言われる秘宝は遂に見つからなかったが、俺達はいつか見つけることを心に誓って、マカルー山頂に我が日本の登山隊が打ち立てたあの記念の凍てつく国旗のように、秘奥部に自身が生きてここまで到達した証となる刻印を打ち込んだ。
父さん……ぼくはここまで辿り着いたよ……
今はゆっくり休め、と言われたような気がした。




