表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ひだまりのねこの詩集

冷たい肉球


 寝込んで落ち込んでいるとき


 元気を出せと


 その少し冷たい肉球で顔を踏みにじるキミ


 その絶妙な重さと柔らかさはいったい何なのか


 

 絶望に涙するとき


 何泣いてるんだと


 その少し いやかなりざらついた舌で舐めるキミ


 そのすべてわかっているよと言いたげな表情は何なのか


 

 大人になって家を出てゆくとき


 行くんじゃないと


 その鋭い爪で引き留めるキミ


 いや違う 行きたくないのは私の方だったか


 

 キミに逢いたいとき


 空をながめてみる


 一足先に異世界へと旅立ったすばしっこいキミ


 もう踏みつけても舐めても引っ搔いてもくれないが


 

 逢いたいときはひだまりで


 ひとり丸くなってみる


 私は人より耳が良い



 うにゃーん ごろごろ


 耳をすませば 愛しいキミの


 声が聴こえるような気がします



 

 


 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 名前は、みずたになおきせんせいのハローアンクルという漫画の主人公のタスケから頂いたんですよ、なかなか良い性格の甘えっ子になってくれて、随分可愛がりましたわ、最近はなかなか思い出せなくな…
[一言]  うちのも、いつまでも、夢に出てきます。  まだ、遊びたりないのでしょう。  耳を、唇越しに噛んでやるのが好きでした(笑)
[一言] 拝読させて頂きました。 私もつい一昨年まで猫を飼っていたので読んでいてとても身近に感じました。 私の飼っていた猫は一昨年の夏に虹の橋を渡りました。15歳9ヶ月の猫生でした。 読んでいてその子…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ