おるぅあぁ!土下座しろよぉぉうう!?
「はよ土下座や土下座ぁぁ!」
うぅ。このおじさんキモいよぉ。あたしどうしたらいいのぉ?土下座なんて無理ぃ。
「なんや!?泣いとるんか!?ええのう女は!泣けば許されると思っとんか!?いつもそうしてんか!?ええ!?」
「……ひっくひっく」
そんなんじゃないもん。泣きたくて泣いてるわけじゃないもん。勝手に涙が出てきちゃうんだもぉん。
「なんやその目は?こっちは客やぞ!?」
お客さんだからって神様じゃないですぅ。お金を払ったら何でも許されるわけじゃないもん。
「ゆとりだかさとりだか知らんがこーれだから若者は!いや!お前なんか若者ちゃう!『ばかもの』じゃ!ボケぇ!」
若いから。女だからってみんな一緒だと思ってるおじさんのがバカです~。
「どっげっざ!ほら!どっげっざ!さっさっと土下座!しばくぞ!」
おじさんは手を叩きながら私の周りをグルグルグルグル何周もする……こんな辛い時間まじ堪えられないよ。もうプライドなんかどうでもいいや。楽になりたい。よく考えたらいいよね?土下座ぐらい。減るもんじゃないし。あたしは痛くも痒くもない。そうだよ!土下座で楽になろう!土下座で終わる!土下座で助かるんだよ!何でこんな簡単なことに気がつかなかったんだろお?ふっしぎぃ。イエーイ。じゃあいくよぉ~♪
「おるぅあぁ!土下座しろよぉぉ!?」
「それでええんや!女王様!かしこまりましたやで!」
あたしは土下座するおじさんの頭を踏みつけムチで全身を叩いた。
SMバーでバイトなんて初めてだから緊張したけどなんか楽しいかも♪土下座させてお金もらえるなんて最高じゃん!
「もっと地面に頭めり込ませろぉ!ナメクジがぁぁ!」
「そこまで言う女王様は初めてやで!たまらんニキ!」
HAPPY END