表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハッピーエンドで終わらせる~未来を見た俺は運命を変える~  作者: 春虎
第一章 悲劇回避へのプロローグ
2/14

アビリティと決意と引き金

誤字脱字があったらすいません!

文章力ないですが頑張るのでよろしくお願いします。


「ハッ!」


 長い長い悪夢から目を覚ました。

時計を見るとまだ0時10分だった。


「まじかよ。これからあんなことがおこるのかよ‥‥。」



 俺のもつアビリティの名前は『先見者』。


 簡単に言うと未来を見る能力だ。


 だが、実際は未来を見る能力と言っても色々ある。

 

 まず1つ目が『仮定未来』これは魔力を消費し自分がこういう行動をしたらどんな未来になるか?を見るというものだ。

 

 これが厄介で、例えば戦闘中に相手を右手で殴ったら?という仮定未来ではその行動を自分がとった時に『確実に避けられない結果』までしか見えないのだ。

 

 つまり俺が右手で相手を攻撃し、避けられ殴りかえされるという未来まで見えたなら同じ行動をした場合確実に殴りかえされる。

 

 しかし、攻撃したあと攻撃を避けられるというところまでしか見えないならばその先は俺の行動しだいで不確定ということだ。


 しかも仮定した行動と全く同じ行動をするなど不可能なのでズレも当然生じてくる。逆に言えば仮定したのと同じ動きを再現できれば必ず見た結果になる。


 そして『殴ったら殴り返されるという結果がわかった』自分が右手で同じ攻撃をした場合はもしかしたら反撃を避けることができるかもしれないのだ。


 つまりこの仮定未来は非常に強力な分扱いがとても難しいのだ。


 そして2つ目が『未来警報』。

自分を確実に死に至らしめるような攻撃や、再起不能に陥るような攻撃にたいして発動し、その未来を見せられる。

 ただし、魔力を消費しないかわり1日に1度しか使用できない。



 最後にこれがさっき発動した能力で『未来旅行』。

俺の誕生日の4月2日午前0時に発動。その後1年間起こるできごと全てを感じる。


 この能力だけは『見る』じゃなくて『感じる』と表現する違いは映像だけでなく、音、臭い、感触まで未来に起こるできごとを体験する、といったようなもの。


 まあ、実際は体験したというよりその事を『知っていた』状態になるのだ。


 これは『仮定未来』でも『未来警報』でも一緒で、見えるといっているが、実際はこれから起こる未来の映像だけをはじめから知っていたように感じる。


 目で見えるのではなく脳に焼き付くが近いのかもしれない。

なので熟練すればもしかしたら『仮定未来』の並行発動なんかもできるかもしれない。


 ややこしいので『仮定未来』と『未来警報』は見える、『未来旅行』は感じる、と言っているが。


 ちなみに、アビリティのことを強く理解したいと思うと所得したアビリティのことについてはじめから知っていたみたいに理解できる。未来を見るのに近いのだ。



 しかし、昔俺はこの能力を知りたいなんて思っていなかったので、この能力を理解したのは3年前の入学が決まったあとだ。


 魔法は精霊と呼ばれる普通の人には見えないが

どこにでもおり、現象を司る存在の力を借りて発動する。


 だが俺はこのアビリティを持つことで世界の理からはずれた存在となり精霊に嫌われるため魔法を使えないのだとか。


 神の贈り物と言われるアビリティを取得しにくいのも世界の理からはずれたことが原因だそうだ。



 不便な能力だ。でも俺はこのアビリティのおかげで4歳の時リリィ様達との関係を崩さずに済んだのだ。

 

 そして今未来に起こる悲劇を知ることができた。



 俺は小さい頃から小説なんかの物語はパッピーエンドで終わる作品しか読まなかった。


 主人公の仲間が死んで世界を救うような話は嫌いだ。

仲間も死なさずに世界を救う方法があったはずだ。


 俺はきっと寂しがりやなんだろう。別に周りがみんな幸せになる必要はない、けれど主人公に関わった人達は死なずに幸せになってほしい。



 それが成し遂げられるなら俺の人生の主人公が別に俺じゃなくてもいいと思っていた。

 俺が下手に動かないほうが皆幸せになれると思っていた。



 だから、魔法は使えないアビリティも取得しにくいとわかった時もそれを覆す努力をしようとは思えなかった。


 俺が圧倒的な力を持つ必要はないんだ。--------だって俺は主人公じゃないから。




 でも、それではだめだ。

このアビリティで見た未来は誰にも話せないという制約まであるのだ。


 もう俺は逃げられない

俺しかこの未来を変えられないなら、俺が動き出すしかないんだよな。



 これから俺の人生という物語の主人公は俺でいこう------------------もう誰かに任せるんじゃなくて。


 魔法が使えない----それがどうした

 

 アビリティが取得しにくい----できないわけじゃないだろ


 


 他の人に任せて物語が幸せで終われないなら、俺が、俺自信が終わらせるしかないだろう。



 最高の結末に俺が持っていってやるよ。





 「俺の大切な人達は、誰1人奪わせない!!」

  

 そう小さく呟いた俺の声は誰に聞かれることもなく闇の中に消えていった。




  バットエンドなんて俺が許さない。



  俺がこの悲劇を必ず‥‥‥‥‥‥。








 翌日、俺は自分の教室に向かう。アルン王立学院はその規模はとてつもなく大きいが、生徒数はそんなに多くない、1学年せいぜい100人だ。



 それを20人の5クラスに分けてクラス同士で様々なことを競わせたりしている。



 その結果によってクラスに対するサービスが変わったり使える施設が制限されたりしてしまうのだ。



 俺達のクラスがクラス順位1位になれば4ヶ月後に起こる悲劇を回避するのがおそらくだいぶ楽になる。



 そう言えば寮の個室に紙がはってあり、それに自分のクラスが

書いてあるみたいだ。



こういう時、「どんなクラスかなー?」とか「かわいい子いるかなー?」とか期待に胸を踊らして教室に向かうはずなんだが‥‥。


 俺は『未来旅行』でクラスをすでに知ってしまっているのでワクワクもないんだ。残念ながら俺とルルは同じ教室ではないのだ。



 例えるなら、貰った誕生日プレゼントの中身を貰う前から知ってる感じ?



 あ、そう言えば今日俺の誕生日だからそのイベント起こるわ‥‥。






 俺は4組の教室の前で足を止め扉を開けた。


 教室に入るとすでに登校していた生徒達全員の視線が俺に集まった。



  この反応も2回目だから慣れたよ。公爵家の息子ってのはやはり注目されるのかねー。


 そのまま席に向かう途中2人の男女の姿をとらえた。



 1人は俺の席の隣に座る女の子でエトリア=レドルカ。伯爵家の令嬢で未来で友達だった子だ。‥‥‥‥‥‥うーん、友達??なんだよなぁ?変な子だったのでよくわからなかったんだよな。身長は160センチで髪は青色で瞳は黄色、目がややつり目っぽくてかわいいというより美人といった感じだ。ちなみに、胸は普通って感じ。



 もう1人もクラスで友達になる予定の男の子でルーク=ブライアン。伯爵家の長男であり、茶髪に黒目の男‥‥‥‥というよりさっき言ったみたいに男の子という言葉がよく似合う‥‥。だって見た目が10歳だからね。身長は120センチくらいかな?




 彼女らは僕が無能とわかった後も一緒にいてくれた友人だ。

まあ、他の子達にも直接罵られたことはないけど、影でこそこそいってるっぽかった。



 まあ、仕方ないっちゃ仕方ないんだけどね、この年他の公爵家の子供や王国の子供なんかも入学しており、そいつらがめちゃめちゃ強いのでクラス対抗戦の、特に戦闘の強力な戦力となるのだ。

 そんか中無能の俺をかかえたこのクラスは他のクラスに1歩も2歩も遅れをとっていたのだ。なので、不満があって当然だと思っていた。



 そのあとクラス全員が揃ってから軽い自己紹介をしてから授業がはじまった。





 放課後、ルルのいる2組に向かうとルルもちょうど教室から出てくるところだった。

 ルルがこっちに気づき近づいてきたが、途中で顔をしかめて


「ねぇ、アル君なんかあった?」


「ん?なにが?」


 なんのことかわからなかったのでそう返すと


 「なんか今まで見たことないような顔してる。なんか決意を決めたって感じの顔かな?」


 ドキッとした。こいつは昔から俺のことに関すると非常に鋭いんだ。


 「そ、そんなことないよー、アハハ」


 はい、誤魔化しきれてませんね、自分でもわかりますよ。


 「ふーん。そうなんだぁ」


 不機嫌そうな顔をしながらそういうと


 「まぁ、話したくないならいいよぉ、でも、アル君そんな顔もできるんだねー!いつもの女々しさが消えたね?あ、顔は可憐なままだよ。」  


「そうか?なんかおかしいのか?」


「違うよ!かっこよくなったっていってるの!これで私ますますアル君のこと好きになっちゃうよ~♪」


 と言って抱きつこうとしてくるので顔を抑え抱きつきを阻止していると。



 2組の教室から出てきた人に目を奪われた。



 長い美しい銀髪に透を後ろで1つに結び、透き通るよな水色の瞳、その気品は人の上に立つ者の風格を感じさせる。

 

 そして最大の特徴は獣人の証である獣耳、この場合は猫耳と尻尾。



 



 彼女はこの国の南に位置する獣人族が国民の大半を占める国、エクレル王国の第2王女--------ソフィア=エクレル様だ。


 彼女と目が合いこちらをしばらく見たあと俺たちとは反対方向へ去っていった。



 彼女こそが悲劇を引き起こす最大のトリガー‥‥‥‥いや、この言い方は正しくない。





 4ヶ月後に起こる彼女-----ソフィア=エクレルの死がこの国全土を巻き込んだ悲劇を引き起こす最大のトリガーなのだ。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ