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Green-tinted Sixteen's Mind

スターフィッシュ

作者: おーじ

スターフィッシュ


「それでは本日もお疲れ様でした」


 はっ、と目を覚ましたら、授業が終わっていた。担任に続いて、学級委員長が「起立!」と号令をかけたので、クラスメイトはぞろぞろと立ち上がっていた。少し遅れて俺も席を立った。ホームルームの間はずっと話を聞いていなかったため、とりあえず隣の席の友人に連絡事項を確認した。ある程度互いを知っている仲であるので、躊躇なく質問できた。


「ていうかお前、最近ずっと上の空だな」

「絶賛不調中でーっす、てへっ」


 実際大丈夫ではないのだけど、ウインク一つで誤魔化しておいた。「腹立つし可愛くないけど心配になるからやめろ」と返されたので、大人しく「ごめんやで」とだけ返事し、とりあえず連絡事項を教えてくれたことについて礼を言って、荷物と共に教室を後にした。



 最近ずっと上の空だな、という先刻の友人の言葉が頭の中でぐるぐると回っている。授業も部活も、なんか身が入らない。ぼんやりとしている。最近はずっとこんな調子である。


 原因は分かりきっている。あなたに傘を借りてそれを返しにあの駅に行ったあの日から、あなたのことを思い出してしまう度に何だか心が苦しい。ということを親友に相談したら「恋ってやつじゃないの」という言葉をかけられた。


 これが初めての恋という訳ではない。だが今度のは、恋とかそういうのとはまた違うような気がするのだ。そこに明確な違いを見出すことが出来たわけでもないし、それを説明する術や理論は組み立てられないけれど、なんか違うのである。確かに素敵な人だけれど、ものにしたいとか独占したいとか、そういう感情はないのである。



 というように、こういう事を何度も何度も考えているうちに部活が終わっているのである。頭ではあなたのことを考えている割には、ランニングや筋トレを無意識のうちにこなしている事実に、自分でも不気味さを感じずにはいられなかった。


「お前最近まじでやばいぞ」


 部活が終わったので更衣室で制服に着替えていたら、後ろから親友が声をかけてきた。声が妙に響くなあと思ったら、さっきそこに沢山いたはずの部員は既に帰ったようで、もういなかった。


「自覚はある」


 運動着を脱ぎ、それを鞄に突っ込んだ。親友は「告白はまだかよ」と言うが、「そういうんじゃないと思うって言ったやん」と返した。返事しながら、じっとり火照った身体を制汗シートで拭こうと手を伸ばして掴んだものがお弁当箱だったことには、俺は気が付かなかった。


「ほれ、ギャツビー」


 親友は俺が本当に取ろうとしてた物を俺のカバンから取り出して、こちらに投げてよこした。咄嗟ではあったが、しっかりとそれを受け取る。さっきつかんだと思ったものが別の所から出てきたものだから、俺は思わず自分の手元をもう一度見た。空の弁当箱だった。


「もうとりあえず近いうちに会え。そんでから確かめて来いよ」


 受け取った制汗シートのふたを剥がしてシートを1枚取り出し、首筋の汗を拭き取る。部室に爽やかな匂いが広がる。複数人が使うと物凄くきつい匂いがするのが難点だが、1人が使う程度では気にならない。


「何をさ」


 彼が何を思って「確かめて来い」と言うのかは俺にも分かっているはずなのに。分かっててそういうものの言い方をする自分が少し嫌な奴のように思えて、自己嫌悪を覚えた。


「その人に対して抱いてる気持ちが、いったい何なのかってことを、だよ」

「どうせ恋だとして、叶うはずないだろ」


 きっとあなたは俺に見せた以上に素敵な笑顔を、俺以外の素敵な誰かに見せているんだろう。根拠なんて全くなかったけど、でも、そうだとしか思えなかった。ムシャクシャして制汗シートで顔を拭いたら、刺激臭にむせ返ってしまった。当然といえば当然の結果ではある。


「出た、『妖怪どうせオレなんか』」

「何だよそれ」


 上半身を軽く拭いてから、使い終わったシートを丸めてゴミ箱に投げ入れながら、薄ら笑いを浮かべて俺は答えた。というか、顔は笑っているけど、目は笑っていない。投げ入れた使用済みのシートがごみ箱にうまく入らなかったのもうまく笑えなかった原因の一つかもしれない。


「そもそも何が『どうせ叶うはずない』だよ、告白すらしてないくせに。っていうか恋なのかも分かってないくせに」


 確かに彼の言う通りであるし、その通りでしかない。いつも肝心な時に後ろを向いて、そうやってまた後になって後悔して一一今度だってそうなってしまうのだろうか。


「どうすんだよ。お前から動くのか、その人が他の男のものになるのを黙って眺めてるか」


 誰か他の男と手を繋いで歩いているあなたを想像してみる。あのまぶしい笑顔とか、ちょっと乾いた笑い声とか、伏し目がちになった時にふと覗かせる女性らしさとか、ふと遠くを眺めた時の色っぽい表情……、それら全てが自分の手の届か^ないところに離れていく。自分の物にしたいとまでは言わないけれど、それが見ることもかなわないものになってしまうのだろうか。


「嫌だってちょっとでも思ったんなら、行動すべきだと俺は思うけどな」


 行動すべきったって、一体どうすればいいのだろう。弁当箱と脱いだ体操着を手提げかばんの中に詰め込みながら問いかけてみた。問いかけながらぼんやり考えてみた。


「そりゃあアレだよ。メール送ったり電話したりデート誘ったり」


 付き合ってもないのに飛躍しすぎだろ、と一言返したけど、それも悪くない気がした。もちろん向こうがどう考えてるかなんてものは考慮せずに勝手に俺が抱いた感想だ。


「ま、がんばれ」


 はあ、とため息をつく。俺自身も気が付かないうちに勝手に漏れていたものだった。そうこうしていると『蛍の光』が流れだし、その後に放送委員が「生徒の皆さんは速やかに下校しましょう」と機械のように淡々とした調子の音声が流れる。そろそろ帰らなくてはいけないことに漸く気が付いた俺は、荷物を適当にまとめて、そのままリュックを片方の肩にかけてバタバタと部室を後にした。


 外はすっかり日が暮れてしまっていた。昼間程蒸し暑くはなかったが、それでも少し暑いと感じるほどだった。梅雨が明けてからはずっとこんな調子である。夏に入ってまだ明るいとは言え、こんな遅い時間まで付き合わせてしまったという親友に対する罪悪感が胸をかすめる。当の彼自身は何も気にしていないようだったけれど。


「しっかしお前も煮え切らねえやつだな」

「お前こそ、おせっかいなやつだな」


 アハハ、と親友が笑うので、俺もつられて笑ってしまった。こんなしょうもないことでゲラゲラ笑える自分がおかしくて、それでまた面白くなってきてしまう。その後は、彼のおばあちゃんが笑いすぎて入れ歯が取れたとかいう話をひたすら笑いながら聞いていた。そうこうしていると学校の最寄り駅に到着していた。


「ほんじゃまた」

「また明日」


 俺は定期をかざして改札を通り抜けた。彼もまた改札を抜け、俺とは反対方向のホームに立って苦笑いで「だから明日は土曜日だってば」と返す。日々ボケッと過ごしているから曜日感覚も吹き飛んでしまっていたのだろうか。とりあえず「てへ、また来週ね!」と本日二度目のウインクで誤魔化してやった。


 電車が到着する時間が迫っていたので、駅のホームへ向かう階段を早足で駆け下りた。ホームには部活終わりの学生がちらほらといた。ふと音楽を聴きたくなったので、リュックの側面についているポケットから音楽プレーヤーと携帯を取り出した。新着Eメールが数件あるのでそれらに目を通してみた。その中にあなたの名前があって、思わず真っ先に開いてしまった。


『返事遅れてごめんね。今週もお疲れさま。部活の練習も一段落ついたのでこれからは少しゆっくりできそうです』


 あなたからおおよそ二日ぶりになる返事を貰えた。ここ最近は部活動が忙しかったらしい。まあ、高校生最後の部活動なのだからしょうがないと言えばしょうがない。来年はきっと自分もそうしているのだろうか。


『お疲れ様です。暑くなってきましたが体調には気を付けてください。部活はもう引退されたのですか?』


 メールを貰ってから速攻で返信を送っている自分に気が付いて、送信を取り消そうとしたけれど、時すでに遅し。暇人かよとか思われてたら嫌だなあと思っていたが、その不安を一通のメールが払拭してくれた。あなたからの返信である。その間およそ二分ほどだった。


『引退しました。ところで、今海岸公園にいるんですけどちょっとお話しない? 忙しいなら大丈夫です』


 文字を読み進めていくたびに、全身が喜びに震えているのがわかった。海岸公園は家の最寄り駅から更に二駅先にある駅に近いところに位置しているわけで、つまり、そこまで遠くない。これは行くしかない、と俺は思った。


『今から電車乗ってそっち行きます、待っててください』


 取り出したばかりの音楽プレーヤーを再びカバンにしまって、今しがた到着したばかりの、普段ならば乗らない快速電車に飛び乗った。この電車でなら、あと二駅。それが馬鹿に遠い気がする。窓から見える景色も、いつもより全てが素早く過ぎ去って行き、よく見知った最寄り駅を見向きもせず通過していく。それなのに何故か、時間がまるで進んでいないかのように感じられた。


『本当に来てくれるの?笑 しばらくは帰るつもりとか無いし、ゆっくり来てくれればいいよ』


 しかし何故また急に海になんて誘い出してくれたのだろうか。あなたから会いたいと言ってくれるのは嬉しい。しかし素直に喜べばいいものを、どうも何か違和感というか、不思議な感じがしてしまう。


『もうあと二駅ほどです。でもまたどうして海岸公園なんかにいるんですか?』


 送信した直後に、電車が停車した。家の最寄りの一つ隣の駅だった。おそらくあと五分もしないうちに到着するだろう、そこから公園まで歩いて二分程だから……、心の中であなたに会えるまでの時間を指折り数えてみる。


 海沿いを走るこの電車の窓の外からは、広大な海を眺めることが出来た。あの先にあなたがいるのかなぁと思いながらぼんやり窓の外を眺めた。すっかり日が落ちてしまい、空には一等星が輝いている。


「海星海岸公園前、海星海岸公園前です。次は……」


 ついに電車が到着したようだった。同じ車両で、同じ高校の制服を着た男子と女子が降りていく姿が見えた。そういえば隣のクラスの仲良しカップルに似てる気もする。いつもなら軽く僻んでいたのだが、今日は何故か特に何も思わなかった。


『何か、なんとなく。まあ、星の綺麗な夜だなあって思ってちょっと海に行きたくなったの 笑』


 前にあなたは家から近いところに海があるとは言っていた気がしたから、そこに深い理由なんてものも要らないのだろう。


『着きました。どこにいますか?』


 乗り越した分の清算を済ませて、俺は改札を出た。少し高台になっている地形をうまく利用したこの駅は、海を見渡すことが出来るようになっている。地元民しか知らないけれど、なかなかいい景色の見れる場所でもある。


『ヒトデのオブジェ、わかる? その近くのベンチにいます!』


 海岸公園には遊具やオブジェが点在していて、結構目標に役立ったりしている。その中でも群を抜いて目立っているのがタコとイカのオブジェなのだが、やはり目立つので沢山の人が待ち合わせ等の目印にする訳で、その周りは結構な人がいたりする。

 ヒトデのオブジェはというと、駅から少し歩く事もあって、タコやイカほど人がいない。


 駅の敷地を出て、階段を降りると、辺りは海と砂浜が広がっていた。流石にこの時間になると、夕方ほど人は居ない。ヒトデのオブジェを目指して歩く。とにかく少しでも早く到着したいので、ちょっと早歩きをする。

 全速力で走っても良かったのだが、それだけの体力は最早残っていなかったのが本音である。


 そうこう考えているうちに、オブジェではなく自販機が目に入った。そう言えば部活が終わってから何も飲んでいないので、ひどく喉が乾いていたのを思い出した。とりあえずスポーツドリンクでも買おうと思い立ったのだが、その時ふと「あなたにも何か飲み物を買っていこう」という気が起こり、そのままメールを書き起こした。


『何か飲みたいものありますか?』


 送信ボタンを押す。送信されてから、いきなりこんなことを聞いて、変な気を遣わせる真似をしてしまったなぁ……、と反省した。


『缶コーヒー。ブラックで』


 今までのどのメールよりも迅速かつ簡潔な返事だった。こういうメールこそ早く返してくれる所に、あなたらしさを感じる。メールを読み終わった位には、もう自販機が三メートル先のところにあった。ペットボトル入りのスポーツドリンクと買って、またしばらく歩いた。


 こんな星の綺麗な夜に、あなたと会えるだなんて、それだけで嬉しい。どんな意図があって、他の誰でもないこの俺を呼び出してくれたのか。そんな事はどうでも良い位に、ただ嬉しかった。


一一確かめて来い。その人に対して抱いてる気持ちが、いったい何なのかってことを。


 ふと親友の言葉を思い出した。会えるだけでこんなに心が弾むこの気持ちは、感情は、一体何者なのか。


 後になって、「そういえばあの時の気持ちは、考えなくてもあれは恋情だった」と気がついたのはまた別の話。


 ブラックコーヒーが飲めるというだけで、あなたがとても大人びた人のように思えた。俺がかつて強がってブラックコーヒーなど飲んでみた日には、一日中口の中の違和感に苛まされたこともあったので、それからというものコーヒーはミルクと砂糖を入れるようになったからである。


 自販機の前方数十メートルの距離に、ヒトデのオブジェを見つけた。オブジェの隣にあるベンチに、一人で佇んでいる人影が見えた。多分あなただろうけれど、人違いだと困るので、歩みを進めながら確認する。白い長袖ブラウスを袖までまくっていて、茶色っぽい色のタータンチェック模様のスカートで、胸元にはスカートと同じ色のリボンが着いていた。あなたの通う高校の制服で間違いなかった。

 その人は携帯をパカパカと開いたり閉じたりを繰り返していた。時々画面をちらりと確認して、またパカパカ。人待ちの様子である。


「あの」


 俺は確信を持って声をかけた。すると相手も少し驚いたような様子を見せつつも、ニッコリと笑いかけてくれた。


「早くない?」

「そんなことはないと思いますけど」


 実は早歩きしてきたんですけど、と心の中で呟いた。そんな事は知らないあなたは、「ホントに来てくれると思わなかったから、来てくれてすごく嬉しいなって」と照れくさそうに笑った。


 不意にあなたがそんな顔して笑うものだからかは分からないが、心臓が少し高鳴った。今のこの心臓の音が、あなたに聞かれていないことを願った。


「一体どうしたんですか?」


 あなたがベンチの端に寄って、俺が座れるよう隙間を空けてくれたので、とりあえずそこに座らせてもらった。肩がくっつかない程度に、でも遠過ぎず、といった距離感だった。もう少し近くにいたいような気もするし、このままの距離で良いような気もする。一体どっちなんだよと言われると、答えに困るのだが。


「こんな星の夜はさ、全てを忘れて海にでも行きたくなるんだ」


 確かに今日の夜空には、いつもより強い輝きを放つ星々が見える。電車に乗っていた時よりも、空に輝く星の数は増えていた。


「どうせなら誰かと見たいなって思ってたら、手が勝手にメール送ってた」


 えへへ、と笑いながらこちらを見てくる。「ホント迷惑な話だよね。ごめん」と言ってあなたは謝ったけれど、俺からすると願ったり叶ったりと言った具合だから、全く気にしていなかった。


「気にしてないですよ」


 喜びを全面に出すことに躊躇いを覚えたから、敢えてクールに返事してみた。が、口元がちょっと歪んでいるのが自分でも分かった。誤魔化すために「どうぞ」と言って、さっき買ったコーヒーを渡した。あなたは「ありがとう、いくらだった?」と聞いてきたので、「お金はいいです、貰っといてください」と返した。まただ、少しにやけている。

 しばらく「いや払うよ」、「大丈夫です」の問答を繰り返していたが、最後にはあなたが折れてくれた。


「じゃか今度何か奢るね」


 そう言うとあなたは、ニッコリと笑いながら、缶を開ける。一気に飲んだように見えたが、顔色一つ変えずにいる。平気なのかと尋ねると、笑顔で「ブラックコーヒー美味しいよ」と答えたので、そのあどけない笑顔と大人っぽさにギャップを感じて一人で悶えていた。


「星、綺麗ですよね」

「そうだね、今日なんか特に」


 ベンチにもたれて空を見上げる。俺がそうすると、あなたも同じ姿勢になって空を見上げた。真っ黒な画用紙にラメを散らせたような星空が美しかった。


「あなたとこうやって綺麗な星空見れて、俺すげぇ嬉しいです」


 思わず口から漏れた言葉が、二人の間に微妙な沈黙を残した。あなたが言葉を発さなくなった。


 あまりに唐突な発言に引いてしまっているのだろうか。俺は恐る恐る隣にいるあなたの様子を見る。背中から冷や汗が吹き出しているのが分かった。あなたは俯きながら、なにか言葉を探しているようだった。嫌われたのだと直感した。

 

「あの……私もすごく楽しいです……今日は本当にありがとう」


 しかしあなたは顔を上げると、言葉を絞り出しながらこう言ってくれたのだった。


「えっ……あ、はい! ありがとうございます」


 あまりに唐突な感謝の言葉だったので、俺の方が驚いてしまった。驚きの後に、じわじわと感動が押し寄せてきた。自意識過剰かも知れないが、これはもしかすると、俗に言う『脈アリ』というやつなのではないか。


「……また二人で星見に行こうか? なんて」

「はいっ……!」


 お互いに少しぎこちない会話を交わした後、落ち着かない沈黙が流れる。さっきのそれとは違った緊張が走った。

 あなたを直視できなくて、とりあえず夜空を見上げた。ぼんやり空を眺めながら、こんなに綺麗な星の夜をまたあなたと過ごせるなら、きっと全てを投げ出したってあなたに会いたいと思うだろうなぁ、今度は何を話そうかとか、そんなことを考えていた。


 月明かりに照らされたあなたと、星明かりが照らす空とを交互に眺めながら、このフワフワと甘酸っぱい気持ちをかみしめた。

 このままずっと、時が止まればいいのに。

 俺は、自分の見つけた答えをそっと胸のうちにしまい込んだ。今は、今だけは、この気持ちは自分だけのものにしておきたかった。


 やっぱり、あなたが好きなんだなって。



 

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