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私は、強くなりたい。  作者: 星野 美織
藤堂ゆまり編
7/8

心優の本心

とぼとぼと、私は心優の影を踏みながら歩く。

バスから降りても、ずっと一緒に歩いてる。

こんなに家近かったっけな。

初等部とかは、全然同じクラスじゃなかったし。

そーいえば、心優って6年生の冬まで、すごく髪が長かったよね。将来は美容師になりたくて、自分の長い髪が自慢だって言ってた気もする。

「あ、」

と、私は立ち止まった。

「ん、どしたの?」

心優は首を傾げながら尋ねる。

「ううん。なんでもない」

そうか。切られたんだ。

あいつに、恋歌に……。

「あのさ」

心優がなぜかこっちを見た。

「最近大丈夫? 瑠夏ちゃんと別々に帰ってるみたいだけど……」

私はその言葉に唖然とした。

「……は? 誰のせいでこんなことになってるかわかってんの?」

私はちょっとキツい口調で言ってみた。

「……私たちだよね。ごめん」

私はますます訳が分からなくなった。

「心優ってさ、6年の冬、標的だったでしょ? それなのになんであいつらと一緒にいるの? バカなんじゃない?」

「うん。それは私も思うよ」

……は!? なにが言いたいの?

「私、あいつらのこと嫌いだから。だから私はいじめをしないし、手伝いもしない」

と、笑顔でこたえた。

心優の背景がオレンジ色に染まった。

「ただね、抜けられないんだよ……。私には、友達がいないから」

ボソっと言ったみたいだけど、まる聞こえだ。

「あ、私こっちだから!じゃあね!」

と、さっきのバスと逆方向に走って行った。

「え、ちょ、ちょっと待って!」

「ごめんねゆまりちゃん。ウソついた。私んち、もうとっくに通り越してる。今日はゆまりちゃんと喋りたかっただけ!また一緒に帰ろうね!」

「え、あ……」

心優は走って行った。

……やっぱり、変な子。



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