5/8
交差する気持ち
私が入ってくると
「あ、おはよー!」
「やっほーゆまり!」
と、みんな笑顔で挨拶してくれた。
「おはよ」
私は、それだけ言ってニコッと笑った。
私が席に着くのと同時に、瑠夏が教室に入ってきた。
みんな静まり返って、あいつら以外の人は睨んでいると言うより、凍りついてる。
バサッ!
「……ぃった」
瑠夏めがけて辞書がとんできた。
瑠夏の腕に命中し、瑠夏は腕を抑えてる。
クスクスと恋歌が笑ってる。
「いいよ。やっちゃって!」
と、恋歌が合図を送ると、愛花たちは次々と筆箱や教科書を瑠夏へ投げた。
「……っ!」
瑠夏は必死にそれに耐えていた。
ーーもう、見てらんない!
そう思って、私は立ち上がり、走り出した。
すると瑠夏は
《来ないで!》
と、私に目で訴えた。
そんな……、私たち、親友でしょ?
助け合うのが、当たり前なのに。
全て複雑な感情になり、私は涙を流しながら教室を出て走り出した。
気付いたら、そこは屋上だった。
私は、誰もいない屋上で号泣した。
「ぅわぁぁぁ……っ、ひっ……、うっ、うぁああ!」
泣き崩れた私を、誰も見ていないだろうか。