ゲームが始まる
恋歌グループは、
海原 恋歌(リーダー)
浅野 愛花(副リーダー的なやつ)
泉 佐奈
真野 加奈子
逢沢 宇海
笠野 心優
の6人グループ。
ちなみに、恋歌は社長令嬢で、みんなにちやほやされている。あと、愛花は読者モデルをやってるらしい。
いじめは、恋歌、愛花、佐奈、加奈子、宇海。主にこの5人が行う。ターゲットを決めるのもこいつらだ。
他の人は、被害者を見て見ぬふり。
なんでって?そんなの決まってるじゃん。助けたら次の標的が自分になるからみんな怖いんだよ。でも、私たち2人もそうしてきた。
被害者は地獄、恋歌グループと被害者を抜いた23人は平和な日々をおくっていた。そう、私も、瑠夏も……。
そして、瑠夏へのいじめが始まった。
私は、瑠夏に
「ゆまりが私を助けたりしたら次のターゲットがゆまりになっちゃうし、ゆまりも傷ついちゃったら私も悲しいから大丈夫だよ」
って言われた。けど、もちろん私はそれに納得している訳ではない。だけど、どうすればいいのか分からない。
「ゆまり、おはよ」
「あ、瑠夏。おはよ」
あの事があっても、私たちは一緒に登校した。
恋歌たちにバレないように。
「……」
「……」
あれから会話が減った。学校のことを話すのはマズイし、正直何を話したらいいのかまったく分からない。
「はぁ……。着いたね」
「……ゆまり、あのさ、」
「……ん?」
「教室、先にはいっていいよ。私、後からはいるからさ」
「え、でもそんなの」
「いいからはやくっ!」
と、ちょっとヤケになったように私の背中を押した。