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私は、強くなりたい。  作者: 星野 美織
藤堂ゆまり編
3/8

うそ!?

挿絵(By みてみん)

「……え」

少しだけ水がかかった。

私じゃない。ターゲットは、ターゲットは、

ーー瑠夏だった。

私は絶句した。

ビショビショになった瑠夏は、ただ茫然としてるというか、無表情だった。

「やっと来たね〜! 待ってたんだよ〜?」

恋歌が笑いながら話した。

「なんで、瑠夏なの?」

つい声に出てしまった。すると、恋歌が

「え〜、だってぇ〜、瑠夏ちゃんのことが気に入らないんだも〜ん」

私はその喋り方が気に入らないんですけど。

「なにが気に入らないの?」

ついに瑠夏が口を開いた。無表情のままだった。

「だってぇ〜、瑠夏ちゃん、中間テストの総合点が

恋歌よりも上だったも〜ん」

恋歌も瑠夏も、結構頭のいい方だ。

「そんなの、自己チューにすぎないよ!」

私は反論した。

と、恋歌のグループの愛花が

「え〜、だってぇ、仕方ないんだよ〜! 今月のターゲット、候補がいなかったんだも〜ん!」

なんなんだ。恋歌グループはみんなこんな喋り方しかできないのか。

「そっか。じゃあ仕方ないよね」

「はぁ!?」

思わず叫んでしまった。

まあ無理もない。だって、いじめのターゲットにされて、仕方ないっておかしくないの!?

「ちょっと瑠夏!」

「ただ、」

「ただ?」

「ゆまりには手を出さないでよね」

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