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試し  作者: 辰山竜生
一章
2/9

第一話

 ピチュチュチュチュ……


こらっ! カケル起きなさい!


『もう、今日日曜日だぜ!?』


と言いながら目を開けるとそこは洞窟のようなものの中だった。鍾乳洞みたいな天井から白いトゲトゲがあったりそこら辺に売ったら1億はしそうな大きくてい青い水晶もある。


そして体にも違和感がある。


「ええ!?ナニコレ!?」


肌色の柔らかな皮膚ではなく、きれいな蒼色の鱗が身体中についていた。光に当ててみると星のようなキラキラが鱗に散りばめられ輝いている。指は4本になっていて、指先には鋭い鉤爪がついていた。登録決定だなこりゃ。


これはあれだな。小説で何回かみたことがある。死んだりしたらいつのまにか違う生物になってました、とかいう転生というやつか。


でもどうしよう?俺が見た小説では生まれるところからだったけど、まわりには親らしき者はいない。


しかも自分がどんな生物かもわからない。とりあえずそこらへんにあった水溜まりで体を確認してみる。


「ワーオ・・・こりゃすげえ・・・」


翼のついたトカゲのような生物、紛れもなくドラゴンだった。


次に気になるのが飛べるのかどうか。

翼があるんだから飛べるに違いない。今まで感じたことのない感覚だったがまあなんとかなるだろうと思いう。


翼を動かしてみると、50cmほどういた。


「おお……」


漏れ出る感嘆の声。このまま外に行ってみよう。


外に出てみると、見渡す限りの木、木、木。なんにも無さそうな森が広がっていた。


どうらや五感も鋭くなっているようで、鳥のさえずり、川のながれる音などもはっきり聞こえ、遠くの葉についている虫もはっきり見えた。することもないし森の中を探索してみるかな。


 飛んでいると、左前方の木には赤いりんごのような果実がなっているのがみえた。


急いでその場所に行ってみると、やはりリンゴだった。俺は喜んでその果実に飛び付いた。


いい感じの歯ごたえと甘い味がリンゴそのものだった。これ意外と日本の山奥だったりして?


食事を済ませて満足気な俺はふと気付く。この辺に川があったよな。よし。次はそこにいってみよう。慣れない翼を動かし空中から川の場所を探す。どうやら川はかなり遠くにあるみたいだ。


まあ飛べば疲れずに川にいけるけど。

そうして俺は川に向かって滑空を始めた。


5分ほど飛んでいただろうか。これから寝るときどうしようかなどと考え事をしているといきなり


ガッッツン!!!


そこになにもなかったのになにかに顔面から思いきりぶつかってしまった。


そして頭を強打したからか、俺の意識はそこで途絶えた。

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