再会、そして約束
キモい設定入ります
さらにちょっとエロス入ります
厨ニはいりまーす
猫探しの依頼を無事完了した翌日、妙な依頼を見つけた
依頼内容 とある老婆の家事手伝い 期間は4日 報酬:5銀貨
依頼内容の割には報酬が高いのだ。そして何度か張りなおされた痕跡がある。
それはつまり、俺が見つける以前にこの依頼を受け、そして破棄した者がいると言うこと。
それほど難しく無く、それなりの冒険者なら問題なく完遂できるはずの依頼だ
興味を持った俺は、その依頼を受けるため、依頼者に会った
依頼者はカソックを着た青年で、少々疲れたような顔をしていた。
依頼内容の詳細を聞くとまず、必ず一人でこなしたほうが良いといわれた
もちろん、怪しく思った俺は何故かと問うた
すると彼は、表情を引きつらせ、乾いた笑みを浮かべながらこう言った
―――あのばあさん、家に来た若者を見れば男女問わずへばりつくんだ―――
ギルドの会議室の空気が凍り、そして俺は何時でも逃げられるように一歩引いた・・・
依頼主の青年はさらに付け足した・・・
―――前に男の冒険者二人がこの依頼を受けたとき
ばあさんは何故かその男二人を計算式にして興奮してたんだ―――
この依頼は無かったことにしようと言い出そうとすると、半泣きになりながらさらに付け足した
―――昔は大魔法使いとか言われてて、無駄にすごい魔法を使って、あんなおぞましい薄い本を・・・!明日からどうしても外せない用事で、4日間もこの街を離れる事になるんだ。あのばあさんを一人にして放って置けば、どんな大惨事になるか・・・!お願いだ!あのおぞましい薄い本の犠牲者を増やさないためだと思って受けてくれ・・・!―――
そう言って彼は土下座した
結論から言うと、俺はその依頼を受けた。
今の魔法と言うものに興味がなかったわけじゃない、むしろ一度見てみたくはあった
だがそれよりも、彼の土下座があまりにも重かったのだ
だから受けることにした。
そして翌日、依頼当日―――
「此処がそうか・・・ッ!って此処まだ残ってたんだな・・・懐かしい」
唾液を飲み込み、覚悟を決める。
ドアノッカーを使って来訪を知らせようと思ったが、それに触れる前に、自動でドアが開いた
それの意味することはすなわち、俺の来訪に気付いており、早く来いと言いたいらしい
そういうことなら と家の中に入って、一応の礼儀として開いたままのドアをノックし、挨拶をしようとした瞬間、それは起こった
「ノックしてもしもォ~―――シッ!!」
最初から懐かしい気配はあった……と言うより、家の中全体にその気配が充満しており
本人の現在地の特定までは出来なかったと言うのが正しい
そしてある意味で必然と言っていい事でもあった
何かが降ってくるのを察知し、得体の知れない怖気が走った俺は地面を蹴り、前に跳んで避けた
何事かと思って自分の居た場所に視線を向けると、そこには居た―――
してやったりと言った表情で俺を見る、俺のみぞおちまで位の身長のちっこいばあさんが―――
・・・どこかで見たことのある顔だな
歳を経て脱色した白い髪
アイツを思い出させるようなルビーのような瞳
昔、おいて行ってしまったアイツと同じような身長
それに、俺が教え込んだ自分の拠点での奇襲のしかた
皺をなくして肌と髪の色を若返らせれば、アイツと瓜二つ
あの「してやったり」と言いたげな表情なんか、アイツそのものだ
だが、目の前のこの老婆から感じる魔術陣の痕跡はなんだ
いや、まさかな、【解析】・・・―――っ
有り得ない・・・わけでもないが、つまり何か、この老婆はアイツの子孫ではなく
アイツがそのまま2000年前から生きてるって事か・・・!
それでもおかしい、仮にだが、2000年も生きていると言う事は、魔法を極めたと言うことに他ならない
なら、2000年も生きてて何故、【理外の理】に至った痕跡が無いのか
閉じる閉じない、隠す隠さないの次元ではなく、まったくもって無いのはおかしい
世界の違いはあれど、元が人間でありある程度の領域に至った者であれば、誰しもそれに触れているはずのものが無い
それを認識した上で拒んでいるのか・・・?
一応の警戒をしながら、思考の海に潜る、思考の海に潜っている以上、隙と言うものはできる
そして俺の仮定が正しければ、目の前の老婆がそれを見逃すことは無いだろう
結果、ドアを閉められて、鍵を掛けられた……つまりは第一の退路をふさがれた
「・・・やられた(棒)、あの依頼主の言ってた通りだ、色々未来に生きてんな」
「ヒヒッ!あの小僧が何を言ったか気になる所ではある。が、まぁいい……それにしても、まさか避けられるとは思わなかった」
・・・老いの所為で若干嗄れた声だが、やっぱりその声はアイツと同じ・・・
刻まれている術式の種類とあわせて、いよいよ持って確信ってわけだ
「・・・まぁ良いさ、何を思ってソレをやっているのかは、だいたいの想像はつく。しっかし、極まった魔法使いが不死に近くなるとは言え、よく2000年も生きてたな、ヨボヨボになってるみたいだけど」
「なんだい、気付いてたのかい・・・アンタが神域に行ったっきり戻ってこないから、こんなになっちまったよ……アンタこそ魔法を極めてないってのに、どうやって生きてんだい?」
当然の疑問だ、だが俺は2000年も生きてはいない
お前のようにそこまで生き貫けるほど強くない
そしてこの会話も、一種の確認作業のようなもの
「ちょっと神々連中と軽く殺しあってたら2000年ほど未来に飛ばされた」
「・・・わたしの勘が言ってるよ、嘘はついてないけど真実でもない、あるいは伏せていることがあるといったところかね」
ああそうだ、コイツの勘は下手な予知能力より鋭かったな、懐かしい
「お~お~怖いねぇ、女の勘ってやつは・・・まぁ、そう言うこった、ともかく、久しぶりだなアリス、チンチクリンなのは今も昔も変わらずってか?とりあえず、掛けは俺の勝ちだな」
「チンチクリン言うな!昔はお前くらいの身長あったわ!と言うわけで賭けは私の勝ちですゥ~!・・・あと・・・まぁ、久しぶり・・・」
ちょっとムキになった後、ちょっとだけ素直になるのも変わってない
「ババァにデレられても怖気が走るだけだっての」
「ちっ!人がせっかく素直になったとたんにこれだよ!」
「サーセンwwwってぇか、今のお前に昔は背が高かったとか言われても説得力無ぇよ」
「うっわ~!うっわ~!しばきたい!とてつもなくしばきたい!」
そう、これだ、このやり取りだ、俺の主観ではそう時間は経ってないけど
何故か懐かしく感じてしまう。
とうの昔に逝ってしまってるだろうと思ってあきらめていただけに
元気そうなコイツの姿をみると、少しうれしく思う
「フヒヒwwwサーセンwwwってそんなことよりお前、体大丈夫か?」
「んむ?あぁ、問題ない。外見が老いているとは言え、その辺の冒険者程度には負けんさね」
そして、最後の最後でドジを踏んで予想斜め上の事が起きたりすることも、そのまんまだ
「いや、術式のほう、ぶっちゃけると、俺が無意識で纏ってる力が大きすぎて、お前の若返りの術式が歪んでる」
俺がそういい終わるのと同時に、チンチクリン子(笑)の身体が眩い光に包まれ
「へっ?ちょっ、まっ―――」
「うおっ!?眩しっ!」
―――――――
―――――
―――
―
15秒ほどが経過し、ようやく光が収まった
眩い光は無く、手で光をさえぎる必要もなくなったが、まだ目がチカチカして視界が安定しない
「ぬぅ、・・・!?おぉ!声が若返ってる!やったか!?」
ようやく視界が安定し、再びチンチクリンを見るとそこには
「フラッシュババァとか誰得だ・・・よ!?」
そこには・・・
「ふふん、どうだアクロ!若返ったぞ!ボンッキュッボンだぞ!」
そこには・・・・・・
「ボンキュッボンですねわかります。はい鏡」
そこには先ほどの老婆をそのままの大きさで若返らせたような少女が
遠い昔、置いていってしまった少女が居た
雪のように真っ白な、膝の裏まで届くような綺麗な髪
色白でシミ一つ無い綺麗な肌、そして100人が100人、男女問わず美少女と言うであろう可愛らしい顔
ルビーを、ピジョンブラッドを思わせるような紅い瞳
何時も眠そうな半眼で、放つ言葉は、無理してそうな雰囲気はあるがちょっと少年じみてる
抱きしめたら壊れるんじゃないかと思わせる幼く華奢な身体
来ている衣服は魔法で変化させたのか、胸元を強調する感じの黒いナイトドレス
外見年齢に似合わず、ちょっと笑いを誘う。
そして俺は、色々な動揺を悟られないために
十歳前後に見える小柄な少女に鏡を見せてやった
「おめでとう、ババァはロリババァに進化した、ってところだな」
「はぇ?・・・ひょ?~~~~~~~ッ!?!?!?」
間抜け面をさらしながら鏡を見てさらに間抜けな声を上げた後、顔を真っ赤にして驚愕するロリババァ
「ぶっちゃけ年齢固定の術式が発動してるっぽいからもうそれ以上成長しなくね?」
「なん・・・だと・・・!?そんなバカな・・・!ちゃんとボンキュッボンな時代の外見で止まる様に設定したはず・・・まさか!?」
驚愕からさらに驚愕を上乗せしたような表情で此方に目線を向けるエターナルロリババァ
暴走寸前!?
そして俺は若干顔をそらしつつ脱出経路の模索を開始する―――見つけたっ!
「・・・ご、ゴメンネー・・・なんちゃって・・・!!!」
ちょっとした罪悪感にさいなまれたため、謝りながら逃走経路に足を向けた―――
「ぁ・・・!まっ・・・ぐじゅ・・・っぐ・・・えぐっ・・・」
―――・・・これは反則だろうE・R・Bェ・・・
「・・・あー・・・はぁ~~~・・・よっこいせっと」
適当な場所に座り、自分の膝を軽くたたく。
昔、コイツがグズると、よく膝の上に乗せて抱きしめたり撫でてやったりしたっけ
条件反射かどうかはわからんが、案の定、よたよたと頼りない足取りで膝の上に乗って来たのでそのまま頭を撫でる
「・・・ごめん、悪乗りしすぎた」
なにやってんだ俺・・・
「ひっ・・・ぐすっ・・・あくろの・・・ば、ばかああああ・・・!っひっ・・・!」
何やってんだよ俺・・・!
「・・・ごめん」
「わたしがっ・・・!おっきくっ・・なっ・・!なったら・・っぐす・・け、けっこ・・っする・・って・・えぐっ・・・やぐっ・・やくそくっ!・・・したのにぃぃぃ!!」
こいつの前ふらっと居なくなって、2000年も会わないままで、ふらっと戻ってきて、ずっと一人で泣いてたこいつをからかって、こいつから逃げ出そうとして悲しませて・・・!それで俺はその間、元の世界に戻る方法を探しながら悠々自適に冒険者生活か・・・ふざけるなよ俺・・・!真に笑顔にすべきコイツを悲しませて何が最強だ・・・!理外の理だ・・・!笑わせるなよ甘ったれが・・・!
「・・・・・・」
・・・いや、今は俺のことなんぞ如何だって良い、まず真っ先に考えるのはコイツの事だ
「なんでっ……!なんでいなくなったんだよぉぉ…ッ!!おっ・・!ぉぃてぃくなよぉ・・・!・・・っぇぐっ……いっしょにいろよぉぉっ!!」
今まで、気が遠くなるほど、長い間一人で頑張ったもんな・・・・・・
――貴方と一緒に居たいと希い、貴方が居なくなった時に感じた私の絶望はとても重い―――
この家も、俺が戻ってくると信じて、ずっと一人で護り続けたもんな・・・
―――貴方に置いて行かれたと知った時の深い絶望は
拭う為に触れた神すら引きずり飲み込むほど濃く深い―――
大きく成長したもんな・・・!
――ただ会いたい、一緒に居たいと生き続けた私の狂気は
諭す神すら狂気で染めて押しつ潰す――
約束したもんな!
――再会し、絶望が希望に変わり、狂気が狂喜に変わるが距離を置かれ
より深い絶望と狂気で出来た底なしの沼に沈む――
――ならばいっそ、あの時貴方を■シテズットソバニイラレルヨウニシテシマエバヨカッタ――
元の世界だとか、もはやどうでもいい・・・!こいつにここまでさせたんだ、腹は括った・・・!
――今ナラマダマニアウ――アナタガイナクナルマエニ――イマココデ――
「アリス・・・アリス=ディグリム」
「・・・グスッ・・・んだょぉ・・・私の話聞けょぉ・・・!」
文句を言われるがこの際それは無視することにした
――気付かれないように、慎重に即死の術を――
自分の顔をアリスの耳元まで持っていき、さぁ、後は言うだけだ。
――もうすこし、もう少しで貴方とズット一緒ニ――
「恥ずいから一回しか言わねぇ・・・――-、―――、―――――。」
―――この瞬間、恋と愛と、さらに狂気が入り混じり、一つの病となって私を侵した―――
次の瞬間、泣いていたために元々赤かった顔が、別の意味で赤くなった
「・・・・・・うん。」
――・・・ハハ・・・アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!――
―――――――――
―――――――
―――――
―――
―
それから何時間が経過しただろう、吐き出すように泣き続けるアリスを抱きしめ、頭を撫で続けて
外は既に茜色に染まっている
「・・・ろりこん」
――体が熱い、くらくらする、呂律が回りにくい――
「ぐっ!・・・まぁ、なんだ、落ち着いたか?」
ロリコンじゃなねぇ!好きになった奴がたまたまロリババァだっただけだ!
――偶に見せる彼の可愛い所、また身体が熱くなる。でもこの感覚は、嫌いじゃない――
「・・・うん」
ふと、俺とアリスの腹から、飯の催促が来た
――ぬかった、朝からずっと何も食べてなかったんだ、恥ずかしい――
「腹、減ったな」
「・・・っ・・・うん」
「飯 作るか、場所変わってないだろ?」
「うん・・・ぁ」
名残惜しい気もするが、アリスを膝からおろし、台所へと移動する
――いやだ・・・離れたくない――
――だめだ、涙が止まらない・・・止めなきゃ――
―――――
―――
―
台所に移動して、まず目に入ったのが、食材の山・・・
「・・・・・・oh」
材料は既にたらふく用意されていたらしい。
日本食が食べたいと言わんばかりにお米があった。
なんとまぁ、日本食が作れない奴だったら如何するつもりだったのやら
さすがに味噌はなかったが、まぁなんとかなるだろう
―――おっさん料理中―――
あとは盛り付けて運ぶだけ
――寒い・・・痛い・・・寂しい・・・我慢しなきゃ・・・足が重い――
どうやらお姫様は寂しがりのようだ
――もう少し、あと少し、頑張れ私、【暖かい】はもう目の前――
いきなり想定外の若返りでまだ慣れていない体を必死に動かして、よたよたふらふらと歩いてくる
俺の真後ろに来たと思ったら、今度は俺の腰に手を回して抱きつき、わき腹あたりから顔を覗かせた
――彼に抱きつく、暖かい、気持ち良い、身体の奥が熱くなる――
「はふぅっ―――はっ!?・・・ご、ご飯マダー?」
なにこの可愛い生き物、2000年と少し生きたロリババァとは思えない
――危ない危ない、今のはちょっと危なかった、気付かれてない?子供みたいに見られてない?――
「ん、あとは盛り付けて運ぶだけだな」
――気付いてない・・・よかったあ・・・――
「手伝う」
「ん、日本食を作れと言わんばかりに自己主張していた白米と持参した卵を使って、あえてオムライスを作った」
――むぅ、少し残念――
「・・・まぁ、いいさね」
出来た料理を食卓の上に運んで適当に座ったところで・・・
――彼は食卓の上にお皿を置いて、椅子に座った。
だから私も何食わぬ顔で彼の膝の上に座った――
・・・アリスが俺の膝の上に座ってる事はスルーしよう。
――堂々としすぎてて、ツッコむことを忘れているらしい――
――暖かいけど、ちょっと身体の奥が熱くてふわふわゾクゾクする
・・・この感覚は何だろうか?――
両手を合わせて―――
「いただきます」
「イ タ ダ キ マ ス」
「懐かしいけど・・・ちょっと怖い」
「・・・よく言われる」
―――おっさんとロリババァ食事中―――
「ん、ふぅっ・・・ごちそうさまでした」
「ごちそうさまでした」
アリスの様子が少しおかしい、術の副作用?詳しく調べる必要があるか・・・
「食器の後片付けは・・・」
「家事魔法おいしいです^q^」
舌打ちされた・・・ナズェ!?
――試しに何の脈略も無く舌打ちしてみたら、ちょっと動揺したらしい
・・・可愛いなあ、ゾクゾクスル――
「・・・アクロ・・・」
「あとは風呂入って歯磨いて寝るだけだな」
「・・・あの、さ」
よく見ると、顔が赤く、目がとろんとしており、すぐにでも寝てしまいそうな表情をしている
――体が熱い、下腹部の奥が疼く、思考がまとまらない、ずっと傍にいたい――
「ん?」
「その・・・えっと、お風呂…い、いっしょに入ろう?」
なるほど
――アクロ、アクロあくろあくろあくろ・・・!
だ、だめだ、抑えなきゃ、まだダメなんだ・・・!――
「お前はそんなに俺を犯罪者にしたいのか」
「ち、ちが!?・・・そ、そうだ!若返ってすぐだから動きにくくて危ないからさ!!」
「あぁ、うん、そうだな、それならしかたない」
うん、けっしてやましいことじゃないんだ、だからもんだいないよね
――抑えなきゃ、抑えなきゃ、抑えなきゃ・・・!――
邪神アグ○○・チ○○とか来るなよ!?絶対来るなよ!?
「・・・あんまり見るな、その、なんだ、恥ずかしいって言うか・・・」
「え、あ、はい」
「やっ、ちょっ何処触って・・・んっ!」
――おさえなきゃ、おさえなきゃ、おさえなきゃ・・・!――
――おっさんとロリババァ入浴中――
エロい事なんかなかった。
・・・これでよし
「・・・変態」
――おさエナきャ、オサえなキゃ、おサエなきゃ――
「ガフッ!?・・・さ、さーてあとはパジャマに着替えて歯を磨くだけ~♪」
「・・・むぅ」
―――おッさんロリババァ歯磨き中―――
は☆み☆が☆き☆上☆手☆か☆な キラッ☆ミ♪
「・・はっ!?」
「な、何やってんだい?・・・っぁっ」
「い、いやなんでも・・・?」
「・・・・・・」
「あ、寝る前にお手洗い的なアレ行っておかないとな、もし朝起きたときにアレになってたらコトだ」
「・・・ちょっといってくる」
――・・・・・・・・・――
「はっはっは、さて寝るか」
―――おっさんロリババァ熟睡中・・・?―――
ギギギギギ・・・
ゴソゴソ・・・
――もう、ダメ、抑え切れないよぉ・・・!――
「ね、寝てるよね・・・んっ?おきてないよね・・・?ぁっ・・・!はぁっ、はぁっ」
「あ、あくろのにおい・・・ふぁ・・・っ・・・あっ!んんっ・・・!はぁっ!」
「・・・んふぅ・・・あくろ・・・暖かい・・・好きぃ・・・んぁ・・・」
「でも、また何処かに行っちゃうんだよ・・・ね・・・」
――ニガサナイ――
それからかれこれ10分くらいが経っただろうか
アリスは汗びっしょりで息は荒いが、何とか寝入っている
「・・・・・・・・・起きてましたなんてとてもじゃないが言えない・・・」
―――――――――――
―――――――――
―――――――
――もう朝・・・あくろはまだ起きてない・・・いまのうちに――
―――、―――、――――――・・・!
これでよし、この部屋の窓とドアの全てに施錠の魔術を500重に貼って、その上から666の封印と
オリハルコンの板で物理的にも魔術的にも塞いだ
あとは防音の結界を貼って・・・・よし、これでもう私ですら外に出れなくなった
ずっと、ずっといっしょ・・・!わたしもあくろもしなないから、えいえんに・・・!
ようやくおいついた・・・!ついにとめた・・・!これからずっとふたりでおちていこう?
アハッ、アハハハッ!アッハハハハハハハハハっ!!!
―――――
―――
―
・・・朝っすか、そうっすか・・・ってあれ暗くね?
目の前に、ピンクのパジャマを着たアリスが・・・?
「アリスサン、ナズェ俺の膝ヲ馬ノリシティルンディスカ?」
「・・・・・・・・・・・・・・ハァ、ハァ・・・あくろ、あくろぉ・・・!」
――愛しい、私のあくろ・・・――
「あ、あれ~おかしいな~部屋のドアが鍵どころの騒ぎじゃなくなってるんですけど・・・?」
主に施錠魔術とか呪符とか鉄板とかがこれでもかと言うほど貼り付けられてるうえ、この部屋全体に防音結界と人避けの結界が張ってある。ご丁寧に強化儀式までつけて・・・
とりあえず解くか・・・
――一瞬で7割の術が吹き飛ばされた・・・!?――
「・・・・・・ハァ、ハァ・・・ッ!?あ・・・あああ・・・・!ああああああ・・・!」
――だめ、だめぇ!いかないで・・・それ以上進まないで・・・!――
アリスはアリスで何かいろいろとアブナイい感じに上気してるような・・・
「え、えっと、アハハハ・・・お、おはよう・・・?」
――貴方ハマタ、私ヲオイテドコカヘイクノ?――
興奮しすぎて聞こえてない・・・かな?
「・・・・・・あぁ、ああ、ああああああ・・・!アクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロあくろあくろあくろアクロあくろアクロあくろアクロアクロあくろあくろアクロあくろあくろあくろアクロあくろアクロアクロアクロあくろアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロあくろあくろあくろアクロあくろアクロあくろアクロアクロあくろあくろアクロあくろあくろあくろアクロあくろアクロアクロアクロあくろアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロあくろあくろあくろアクロあくろアクロあくろアクロアクロあくろあくろアクロあくろあくろあくろアクロあくろアクロアクロアクロあくろアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロあくろあくろあくろアクロあくろアクロあくろアクロアクロあくろあくろアクロあくろあくろあくろアクロあくろアクロアクロアクロあくろアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロアクロ・・・!私のアクロ!離さない、行かせない、逃がさない、ずっと、ずっとずっとずっとずっと!!・・・だから、ねぇ?・・・おいていかないで・・・!一緒にいて・・・!寂しいよ・・・!なんでもするから・・・!良い子でいるから・・・!ひとりにしないで・・・ッ!―――!?・・・ん・・・はぁ・・・っ!ぁんっ・・・んむ・・・っ」
――っ!?あくろ・・・?あくろのくちびる・・・?キス?――
まったく・・・どれだけ溜め込んでんだ・・・って俺の所為か
上半身を起し、アリスを抱きしめた状態で、そのまま俺の口でアリスの口を閉じさせた
「・・・ぷはっ、朝から何ピーピー喚いてやがる、ひよこかテメェは」
――あ、ああああああ、ああああああッ!!止まらない・・・!身体が疼いて止まらない・・・!――
「フゥーッ、フゥーッ」
――助けて・・・!たすけて・・・!タスケテ・・・!たすけて!!――
ルビーのように綺麗な瞳が印象的な目から、ポロポロと涙をこぼし、小柄な身体で必死に、片時も離れまいと俺の服を掴み
しかし目に見えて理性の殆どが吹き飛んでいると判るほど、目が暗く昏い
・・・興奮しすぎだな・・・
―――おっさんロリババァ鎮静中―――
「んっ、ふぁっ、んぁっ・・・ぷぁっ・・!ハァ、ハァ・・・ッ!・・・ふぅ・・・ふぅ・・・すぅぅぅ・・・はぁ・・・」
「落ち着いたか?」
「はぁ・・・ふぅ・・・」
――身体の芯が疼く・・・下腹部の奥が痛いくらいに疼く・・・!もっと、もっと欲しい・・・!――
「急にどうしたよ?」
「・・・・・・・・・」
まだ聞こえていないようだ
少し落ち着いたようだが、未だ目が暗い。
理性もあまり戻っていないように見える
アリスは再びポツポツと独白し始める
「・・・・・・2000年も前に、遠い遠い、私の道のずっと先に行ったバカが居たんだ。私はそいつに追いつきたくて、どれだけ追っても追いつけなくて・・・見えなくなっても、歳をとっても、ずっとずっと追い続けたんだ・・・ずっとずっと、気が遠くなるほど追い続けて、ようやく追いつけたと思ったのに、その人はまたどこかの先に行ってしまいそうで、追いかけなきゃって思っても、磨り減った足じゃ思うように足が動いてくれなくて・・・引き止めたくて、大声で叫んでも止まってくれそうになくて・・・ある日そいつは家に来て、一緒にいてくれるって言ってくれた時はうれしかったけど・・・それでもまだ、ううん、もっと遠くに、私じゃ絶対に届かないところにまで行ってしまいそうで・・・だからまたどこかに行ってしまわないように、此方側に引きずり込んででも止めないとって思ったんだ・・・!追いかけたくても、私の足、もうピクリとも動かないから・・・!だから―――」
アリスの理性は完全に戻り、それでも止まらず―――
――ねぇ、アクロ、コトばダけじャタりなイよ・・・わタしバカでヨクばリだカら――
アリス自身の衣服に手を掛け、ボタンを外す暇すら惜しいのか、強引に引っ張る
「だから・・・ずっとイっしょニいテくれルって、コうどウでしメして・・・!」
もちろん、細い普通の糸で縫いつけられていただけのボタンではその衝撃にたえられず
ブチブチブチブチッ!と音をたて、全て取れてしまい
衣服によって隠されていた白く綺麗な柔肌を見せ付けるようにして、思いっきり肌蹴させた
つづく
だ、大丈夫・・・かな?
続きはノクターンで!
次話は次の依頼です
「――-、―――、―――――。」←これ何て言ったのかナー(棒)
「足」と「成長」を掛けてみた。
ちょっとした設定―――
この時点での彼女のLVは2470。
人と言う種の、設定されている成長限界LVは2000
人の身でありながら、2000年と云う月日と神をも押しつぶす狂気と云う歪みを持つ彼女は、その限界をブッちぎった。
しかし、それでも限界はあり、LV2470で打ち止めとなっている。
今の時点で、彼女は未だ人間である。
「動かない足」と云うのは、今現在の存在的、物理的に不安定な身体の状態を示すと同時に、本当の「カンスト」と言う一種の終わり、停止と言う比喩的意味を含んでいる。