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知らない天井・・・が無い【改定】

注意、主人公の人格が揺れているのは仕様です

新暦120年―――

旧暦2050年境に急激に科学技術が進歩してはや170年


VRMMORPGが発表されてから、既に50年と少しが経過している


最初の頃は色々面倒なことがあったらしいが、今ではそれなりに安全であることが証明されている。


「さーて、仕事もしばらくないことだし、今日も一日がんばるおwww」


一人暮らしで当然自分以外誰も居ないが、そんな独り言を言わなきゃやってられん


つい先日、リアル魔法使いに仲間入りしたところだ


やっぱり、古武術の可能性を探し続けたのが失敗か・・・


そんなことを思いながら、ヘットマウントディスプレイを装着し


「リアルでやると流石に死ぬからこっちでメテオストライク(頭から墜落)やるか、ログイン!っと」


ログイン画面を開き、キャラを選択したところで、俺の意識が途絶えた。



―――――――――


―――――――


―――――


―――




―――サワサワ……

       ―――サラサラ……―――



「ん……っあ~っ……さわやかな目覚め・・・とは言いがたいな、頭がガンガンする・・・なんだこれ」


・・・おかしい、此処はじゃないはず・・・?此処じゃない?此処は・・・何処だ・・・?


==ログイン開始エリア【?/?】==


ろぐいん・・・?知っているような・・・レベル・・・これは冒険者の強さの目安


俺は確か・・・ログインした・・・違う・・神域で闘ってて・・・!


==俺は・・・誰だ・・・?俺はアクロ(山野 空気)/≪AKURO≫・・・!?==


山野 空気(アクロ)/≪AKURO≫・・・だと?


此処は何処だ・・・周囲を見た限り・・・何処かで・・・っ!?


==オルクラウ大聖堂・・・==


そんな馬鹿な!?あの大聖堂がこんな廃墟なわけが・・・!?


==なるほど、そういうことか==


さっきから何なんだよお前は!?


==異世界のお前・・・つまり、お前の異世界同位体らしい==


異世界同位体?何だそれ?


==んなことチンタラやってる場合じゃねぇ、そろそろ身体がパンクすっから、一度統合すっぞ==


はぁ!?誰がするかよ!ってもうはじめてやがる!!えぇい!変な知識を入れるなよっ!シッ!!


==理外の理は俺も、と言うより≪AKURO≫も持ってるから意味ないぞ==


んだよそのチー・・・!てめぇ、人格まで混ざってきてんぞ!


==はいはい意識操作意識操作==


うぜぇえええ!!


==魂、技術、知識統合完了、これで人格以外全部同じだぞ、俺もたいがいだが、お前もなかなかハッチャケた人生おくってるよな。あーつかれた、≪AKURO≫の力も使えるようにしてあっから後は好きにしろや、俺は、そうだな、今度適当に体作れよ、それに宿ってはっちゃけるからんじゃ、おやすみ==



・・・っあー・・・頭いてぇ・・・ておい待てや!


・・・チッ、遅かったか・・・で、つまり何か、=俺=の推測でいくと、=俺=からすれば完全な異世界で、俺からすれば、俺が居た世界の時間軸ってやつよりよりはるか未来ってコトか?


いやそれより≪AKURO≫ってなん・・・あー、知識共有してるんだったな・・・なるほど理解した


≪AKURO≫―システム―

山野 空気の(プレイヤー)(キャラクター)


≪AKURO≫そのものは中身の無い空っぽの肉塊≪放置PC≫だが、【アクロ】と同化しているため

そのぶんレベルやステータス、スキル熟練度までもが上乗せされており

さらに≪AKURO≫の所有物(インベントリetc)が使えるようになっている

アクロ(お前):lv2600→同化によりlv5200

AKURO(システム):lv2600

空気《=俺=》 :lv未定




「じゃあアイテム・・・って言うとポーションとかか?とりあえず調べてしてみるか」


いつものように(・・・・・・・)異次元倉庫を開き、確認―――error 直接展開が出来ません―――出来ない。


「開けない・・・?いや、直接展開出来ない・・・?」


いきなり知識と食い違ったことに、少々焦りを覚える


ならばヘルプ―――error 【ヘルプ】機能は存在しません―――


ヘルプも無理・・・


「そういえばアイテムインベントリはまだ見てないや うおっ!?これがそう(・・)か・・・こっちは開くんだな」


目の前に突如として謎の映像が映し出されて少し驚いた。


ともかく、インベントリをすっ飛ばして異次元倉庫を開こうとする癖は・・・いやこれは=俺=の癖か


「アイテム確認……問題なし」


ガチアイテムとやらばっかだけど問題ないな


「次、装備覧 なるほど、=俺=はこっちを選んだのか」


ある試練の達成報酬に、二種類の防具一式と一種類の武器を選ぶものがあった


俺は天魔の防具と言うものと、皆斬刀カイザントウと言う、刀を戴いた。


もう一種と言うのが鬼の防具と言って、=俺=が選んだ防具らしい

この防具は少し特殊らしく、本来防具であるはずの手甲を武器として扱うものだと言う。

≪AKURO≫の物を使えるということはつまり、その両方を手に入れたと言う事になる。

戦略の幅が広がるのは良いのだが、慣れるまでにかなりの時間を要するだろう


とは言っても、現世で神域の装備は流石に目立つ上に過剰戦力なので、現世用の装備に変えよう


装備換装と言うもの(システム)がある。


統合して得た知識曰く、現在着ている装備を、それとは別に選んだ装備に一瞬で換装することの出来るものだとか


使いこなせれば便利なので、一度どんなものかを体感してみようと思う


装備換装


装飾    :鬼の面(頭/顔)

メイン武器 :鬼の呪手甲(左右)

サブ武器  :皆斬刀(形状は日本刀)

胴     :鬼の戦装束(上)

脚     :鬼の戦装束(下)

足     :鬼の戦装束(足)


     換↓装


装飾    :白長鉢巻

メイン武器 :AKUROの魔道連結刃・禁式

サブ武器  :AKUROのタスラム 二丁

胴     :旅人の服

腕     :力隠しの腕輪(魔力を隠し、魔力感知されにくくする腕輪)

脚     :旅人のズボーンッ(ネタ装備 履く時に条件を満たすと効果音が鳴る)

足     :旅人のブーツ



―――換装完了―――


一応、自分も使ったことのある装備にしてみた。


魔道連結刃・禁式は左肩口から右下斜め寄りに剣先を向けて装着できる魔道剣ホルダーに装着


タスラムは左右の腰に付いているガンホルダーに収納した


未来なら技術はかなり進歩してそうだけど、通じるか?いや通じさせてみせる・・・が正しいか








「―――さて、ずいぶんと変わり果ててるようだけど、俺の知識では近くに街があったはず」


準備も出来たことだし


とりあえずはそこに向かおう。


舗装された道が見つかればなお良しってことで


途中で馬車とか通れば乗せてもらって適当な街に行くとしよう。




          ――おっさん移動中――


―――――――


―――――


知識や経験のズレも大分慣れた。


これなら現世での戦闘も問題なくできそうだ


―――




はてさて、現時刻は正午あたり。


地図も無く、方角も判らずに歩き続けるには無理がある。


なぜなら舗装された道を見つけた。


それで少し精神的に余裕が出来たのか、空腹感が出てきた。


「腹減ったっつっても、食材やら何やらは倉庫の中らしいしなぁ・・・倉庫・・・」


―――error 直接展開が出来ません―――


「やっぱりか・・・直接展開・・・?」


ならば、インベントリ→倉庫選択→ウマー!は出来るのか


―じっさいに、やってみた―





「上 手 に 焼 け ま し た っ ! イ タ ダ キ マ ス・・・!」 


ちゃんと確かめろよさっきの俺ェ・・・! それにしてもこの肉・・・


「うめぇ・・・」


ガツガツ喰らってモリモリ焼いてまた喰らう そして・・・


パンッ!と何かが破裂したような、それでいて澄んだ音が響く。


「ご馳走様でしたァッ!!」


もちろん俺が勢い良く合わせた俺の両手から。



               おっさん?休憩中・・・


―――――――


―――――


スキルと言うものは、俺の技術とはぼ変わらないことが判明した


魔法術式や技術連結などといったものも変わりなかった。


ただ、熟練度数値と言った、所謂習熟度合いが数値化されたのはなかなかの収穫だ


―――



休憩を終え、また少し歩いていると、馬車の車輪やら何やらで舗装された道が見えてきた。


「あくまで推測だが、あの教会があそこまで廃墟になるほど時間が経過していると言うことは、言語体系がかわっていたりしないだろうか、念のために使っておくか【補助魔法・翻訳-会話成立】」


念のために翻訳魔法を自身に使い、一応は会話が出来るようにする。


またしばらく舗装された道に沿って歩いていると、前方から小さい影が迫って来た


「あれは・・・馬車?えらく前衛的な装飾だな、矢とか刺さってるし、芸術とは時間が経てば価値観も変わると言うが、あれはその典型じゃなかろうか?」


よく見れば後ろにも何かが居る


お仲間同士で仲良しこよし、と言うわけでもなさそうだ


おそらく盗賊か何かだろうとあたりをつける。


ならば助けに向かうのが通りと言うもの


たしかそれを、袖摺り合うも他生の縁とか言うらしい


それとは別に、=俺=の知識になかなか興味深いものがある


悪を挫く正義の味方は、皆なんらかの仮面を被っているらしい


ならば俺もそれに習って、この仮面を被ってから助けに行こうと思う


装飾換装【白長鉢巻→(´・ω・`)の仮面】


「本音を言うと面白そうだからってのもあったりする---往くぜっ!!」


膝を限界まで曲げ、身体を弓のように引き絞り、調度良い所で開放、跳躍する。


すると、地面が吹き飛び、体は天高く舞い、常人から見れば驚異的な速さで目の前の馬車に向かっていく


着地予定地点は馬車の屋根の上、このままでは衝撃でめちゃくちゃになる・・・それでは駄目だ


【着地制御】で慣性を無視して衝撃を減らし、予定を変更して御者席の空いている空間に着地する


「こんにちは、馬車の装飾がえらく前衛的ですね、うおっ!魔法も飛んでくるのかこの馬車、設計したやつ未来に生きてんなぁ・・・っておい、馬車馬駆りながら剣振り回すなよ危ねぇな!」


「何だ貴様!賊の仲間かッ!?」


テレレン・・・♪・・・ダラララララララララ・・・ッ残念っ!!・・・=俺=に受けすぎだな、自重しよう


「あぁ、やっぱり後ろのアレ、盗賊か何かだったんだ、助太刀いります?条件つきますけど」


そうだ、丁度いいからどこかの街に連れて行ってもらおう。




御者の兵士?は後ろを振り返り、戦況が芳しくない事を確認し


「本当にこの状況を何とかできるのなら……条件を聞こう」


怪しい仮面をつけた青年に頼るしかないと判断し、覚悟を決めた




「条件はそれほど難しくない、ちょっと近くの街まで連れて行ってもらうだけだ。正直道に迷った」


若干呆れ顔と、本当に大丈夫かコイツ・・・といわんばかりの表情で


「胡散臭ぇ、が、そうも言っている状況じゃないのは確かだ・・・条件を飲もう、後ろの賊どもを蹴散らしてくれ」


「胡散臭いとは失礼な・・・交渉成立。 すぐ終わる」


屋根に上って射線の確保、思いっきり狙われまくってるが自動障壁で無効化されている


問題ないことを確認し、左右のガンホルスターから【タスラム】を取り出して構える。


【タスラム】

正式名称:タスラム=ブリューナク

とある神話のに出てくる武器の解釈を、≪AKURO≫風にアレンジしたもの

形状は製作者によってまちまちだが、今持っている形状のモデルは

=俺=の知識言うところの【デザートイーグル】と言う拳銃らしい

俺の場合は別で設計図をの状態から既にこういう形状をしていたとだけ

能この銃の能力は、【一度の発射で5発の弾丸が同時発射される】と言うのと

【放たれた弾丸が一発でも血を吸えば、吸った分だけ放たれた全ての弾丸の威力が上がる】というもの



「初戦が中距離戦闘なのは不満だが、まぁ問題なかろう」


相手の数は40、魔法をでの一掃を警戒してか、一定の距離を保ちつつ、矢や魔法で此方を攻撃してくる


この手段を使わせてもらおう


「≪Auf Wi(地獄に落ちろ)ederseh´n(クソ阿呆ども)≫」


―――KMSCS【スキル・貫通強化-自動追尾-マルチロック】が発動しました―――


一度の発砲で5発同時に射出される弾丸、マルチロックによって複数の標的を狙い、普通なら一人に着弾すれば終わりだが、貫通強化によりそれも無く貫通し、自動追尾によって次の獲物に喰らい付く


それはまさに魔弾といっても差し支えないが、タスラムのもう一つの能力が発動し


さらに魔弾に相応しい・・・ような気がする効果を発揮した


―――戦闘中、吸った血が多ければ多いほど全ての性能が上がる―――


魔法で壁を作り、なんとか耐えていた魔術師が貫かれる


なんとか避けていた盗賊が貫かれる


避けて地面にめり込ませたはずの弾丸が、地面を掘り進み、盗賊を貫く


そして獲物を悉く喰らいつくし、阿鼻叫喚の地獄絵図を作り出したその弾丸は役目を終えて自壊していった。


そこで感じたのはやはり疑問


自分より圧倒的に弱いとは言え、壊滅するのがあまりに早すぎる。


魔術師の障壁だって、この銃の能力を加味した上でも、貫通するにはもっと時間が掛かるはずだった。


そもそも、俺が居た当時の現世なら魔術で相殺できる程度だったのに、それすら出来ていない。


・・・おかしい、が、情報が足りないので今は隅においておこう


敵勢力の全滅を確認してからタスラムをガンホルダーに戻す。


とりあえず、何時までも馬車の屋根の上に居ても意味が無いので、御者席に下りて殲滅が完了した事を報告する


「兵士の人、約束の通り盗賊は殲滅したぞ、今度はアンタが約束を護る番だ」


「あ、あぁ、助かった。まずは礼を言わせて貰う。ありがとう」


―――どういたしまして


「だが、ちぃっとばっかし厄介なことになった」


「はて、厄介な事?」


「まぁ、その、何だ、馬車の中に乗ってるじゃじゃ馬姫さんがアンタに、いや、アンタが使った聖遺物に興味を持ってな・・・」


「あ?聖遺物?んなご大層な物使ってないって」


確かに、聖遺物と呼ばれているアイテムは持っている、が、使ってもいなければ出してもいないはず。


あーでもないこーでもないと考えていると、不意に後ろから声が掛かる


「嘘おっしゃい、貴方がつい先ほど使っていた物で引き起こした現象は、まさしく伝承に描かれていた通りのもの、今の技術では到底再現出来ない太古の聖なる偉人達の遺物、つまりは聖遺物ですわ!」


綺麗な金髪ロングのお嬢様らしき人に指を指されながら伝承がどうだのと言われた


「いや、ビシって指さされても、その、なんだ、困る」


これは失礼しましたわ と指していた指を下ろして謝罪された。


お嬢様っぽい人ってたいていは礼儀知らずのわがまま娘かと思っていたが、例外はいるらしい


「まぁ、聖遺物だの何だの言ってるが、その伝承事体2000年も昔の話だ、実際に見るまで眉唾だとも思っていたんだが、実際に見るとすさまじいな・・・」


なるほど2000年前か・・・通りで、2000年も経てば建物の一つや二つ、廃墟になるのも無理は無いか


2000年・・・長いなぁ・・・


「なるほど納得、それで聖遺物か」


と言うことは、普通の玩具だとか気付かずに実戦装備として使ってうおおお!とか言ってる間抜けも居るわけだ、これはなかなか愉快だな


「さっきから気になっていましたけど、その妙な仮面を取って顔を見せてくださいな」


「なんて奴だ、異性の前で素顔を見せるとはつまり、求婚の意味を持っているかもしれないのに、素顔をみせろとか、この姫さんなかなかの・・・」


「あっ、ち、違いますわ!そういう意味で言ったのではなく・・・!」


ああ、これは楽しいな、やりがいがある。


兵士のおっさんも顔をそむけてプルプル笑ってる


「まぁ、そんな部族があるかもしれないってだけで、俺にはまったく何の関係もないけどな」


「・・・貴方、いい度胸ですわね・・・この私をからかおうだなんて」


「まぁ落ち着け、この仮面もアンタ等で言う、聖遺物だよ。ただの玩具だけど、調度いいからためしに使ってみるか」


「おめぇいったい幾つ聖遺物持ってんだ」


「幾つ持ってるって、いっぱい?」


「ぐぬぬ・・・!」


まぁおちつけよお嬢さん、からかわれたうえにスルーされた悔しさは判るけどさ


まずはやりわすれていたことをしよう。


「自己紹介、まだだっただろう」


さっきからずっと話していたが、お互い名前すら交換していなかった


兵士っぽいおっさんと、箱入りっぽいお嬢さんがあっと思い出した表情でこちらを見る


丁度いいので俺から自己紹介を始めた。


「んじゃぁ、俺からな、俺の名前は【ショボン(アクロ)】と言う よろしく」


―――微妙な顔をされた。


「は、はぁ、ショボンさんですの?い、いい名前・・・?ですわ・・・?」


「ショ、ショボンて・・・プスッ・・・い、いやブホッなんでもなクヒヒ・・・なんでもない」


ええい失敬なっ!


「ショボンじゃねぇ 【ショボン(アクロ)】だ!」


「えっ、だから、ショボンさんでしょう?」


「も、むり・・・!腹が・・・!おっとっと!し、死ぬ・・・!」


笑いながら馬車馬を駆るとか、命知らずにも程があるぞ


冗談はここまでにしておいて・・・と


「とまぁ、こんな感じに、自分の名前を言う時、仮面の模様に対応した言葉が出てしまうと言う玩具だ」


仮面を取り外し、懐にしまったように見せかけてインベントリに戻した


「改めて、アクロ だ 冒険者になろうと思ってヤマを降りて来た、所謂野生児だとでも思ってくれればいい」


「なるほど、確かにそう言いたくなる様な模様をしておりますわね そして、アクロ が貴方の本当の名前ですか では次は私が―――」


咳払いを一つ、姿勢を正してまっすぐ此方を向く


「フレイヤ・イースベルト と申します、どうぞよしなに」


「俺はマクガイル ただの冒険者だ よろしく」


お嬢さんの、フレイヤさんの自己紹介に続いて、おっさんも名乗った。


これで馬車に居る全員の自己紹介が終わった


「ああ、よろしくたのむ フレイヤ姫 待ちガイ○さん」


「待ち○イルじゃねぇ!マクガイルだ!」


あ、ごめん、素で間違えた



―――――――


―――――

馬に食事を与えるために休憩することになった時、ある話を聞いた


話によると、教会関係者の前で聖遺物を使えば、よほどの立場でもない限り、その聖遺物をパクられる可能性があるのだとか


最も酷い実例の一つを挙げるとすれば、とある家が家宝として祀っていたのが聖遺物で、それを聞きつけた教会の関係者が【神の名の下に】と言って本山に報告した翌日、その家はめちゃくちゃに蹂躙されて、聖遺物だろうがなかろうが、それっぽいと言うだけで奪い去られたと言う。もちろん当の聖遺物はしっかりと回収された上で、だ


二人が教会教会と言うから、教会の名前が気になって聞いたら


プレイヤー教会と言われて、しばらく腹を抱えてもだえながら爆笑した。


おっさんとフレイヤさんの二人からは、可愛そうな奴を見るような目でみられながら


信者や教会関係者の前でそれをやったら速リンチされると忠告された


いやだって、プレイヤー教会て、プレイヤー教て


しかし、その教団の設立の由来を聞いて納得したと同時に、人間、どれだけ代を重ねようが同じようなものかとも納得した。


曰く、教会には二つの宗派があり


親プレイヤー派:【プレイヤー】を英雄や偉人はたまた神ないし神の使いとして崇めるべき者と教えている


嫌プレイヤー派:【プレイヤー】とは神が作りたもうた奴隷種族であり、人間に隷属することが最高の喜びとする種族であると教えている


そんなしょうもない争いを飽きずに2000年近くもやっていたのかと呆れを通り越して尊敬を抱いてしまった。



―――――


―――



さてさて、なんとか馬車に乗せてもらい、近くの街まで乗せてもらえる事になったアクロ


向かう先に何が待ち受けているのかは、誰にもわからない。





                           ―――続く―――

=俺=

山野 空気(異世界転移したプレイヤーの意識で、アクロの異世界同位体)

アクロ(主人公)

なんか未来に飛ばされた

≪AKURO≫

山野 空気のオンラインゲームでのプレイヤーキャラクター

システムとも言う

KMSCS(キーワードマルチスキルコンボシステム)

技術連結とも言う。

登録したスキルを、キーワードを言うで同時発動するシステム。

一般会話で発動してしまわないようにルビを振る事で鍵とする

発動時は、そのルビを知っていなければならない。

【魔法を使いながら物理で殴る】ことも可能

Auf Wi(地獄に落ちろ)ederseh´n(クソ阿呆ども)→発動する

「Auf Wiederseh´n≫→発動しない

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