表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/9

ep.2新しい仲間

翌日、体育館に集まったのは翔太と田中大輝、そして2年生の部員が数人。田中はどこか冷静で、周りをあまり気にしないタイプのようだ。身長が190cmもある彼は、自然とチームの中心に見えた。翔太はまず彼との連携を意識して練習に臨むが、どうにもかみ合わない。


田中は淡々とした口調で、「練習はもっと本気でやったほうがいい」と言った。今までただ形だけの練習をしていた他の部員たちにとって、その言葉は刺激的だった。彼は県内の強豪校からもスカウトされていたが、あえてこの弱小校を選んだという。「理由は聞かないでくれ」とだけ言ったが、その眼差しには何か特別な決意が感じられた。


翔太は田中の指摘を受け、自分ももっと真剣に取り組むべきだと感じた。しかし、他の部員たちはなかなかそのペースについてこれない。休みがちだったり、集中力を欠いたり、翔太の頭の中には「本当にこのメンバーで強くなれるのか?」という疑念が浮かぶ。


「次の試合までに、何とか形にしたいんだ。」翔太は自分に言い聞かせるように呟く。試合は1週間後に控えている。相手はそこそこの実力を持つチームで、翔太たちにとっては現実を見せつけられる機会になるだろう。


「俺たち、勝てるのか?」田中が静かに尋ねた。翔太は自分でも答えがわからなかったが、「やるしかない」とだけ返した。新しい仲間とともに、翔太の挑戦が本格的に始まろうとしていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ