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「は? いやなんだこれ?」いつもどおり、クエスト内容の

書かれた注文書を頼りにゲートから目的地にワープする。

しかし、そこには何もなかった。

「誰かいますかー?」真っ白な世界。

「あなたは誰?」

「いや、お前が誰だよ」真っ白な世界から声だけが返ってくる。

「私は、あなた」

「は? ここはどこだよ」

「ここは争いのない世界」

「は?」

「あなたは、私であなたは私、この世界では、

 全てが一つで一つが全て」

「いや、意味が分からないんだが」

「意味などいらない、意味などあるから苦しみが生まれ

 争いが生まれる全ては空白で一つでいい」

「いや、それじゃあだめだ」

「あなたは争いを望むの?」

「いや、すくなともこんな真っ白で何もない世界はごめんだね」

「なぜ」

「クエストが前に進まないからだよ」

「そう…そのせいであなた自身が苦しむとしても?」

「ああ…ん!」目の前に全裸の女性が現れた。

「女性が目の前にいて辛くない」

「いや、むしろハッピーなんだが」

「ほんとうに?」

「ああ」

「女性がいるから性別があるからあなたは、異世界に

 逃げてきたんじゃない?」

「お前いったい何者なんだ?」イーサンは、眉間にしわ寄せる。

「私は、あたなを苦しめる存在、そしてあなたが望んだ存在」

「そうか、それでもこの世界は終わらせてもらう」


「バリバリ」都会の空中に浮いている巨大なハートにヒビが入っていく。

「ブシュー」ヒビから液体がこぼれる。

「バンッ!」ハートが真っ二つになり巨大なメカ蒼炎の帝王が姿を現す。

「なんだこのクエストやばそうだなこれ」

「ドーン」

 ハートから飛び降りた蒼炎の皇帝が地面に着地する。ハートは、

 激しいせんこうとともに大爆発する。

「まったくといていいぐらいに体を使ってないはずだけど

 無茶苦茶しんどいな。それにしてこの世界なんだ…まるで東京…」

イーサンは、メカのコックピットから東京とそっくりの世界を眺める。


「お疲れ様」巨大なメカからイーサンは、降りる。イーサンは、

 指示にしたがい巨大なゲートの中にメカを格納した。

「あ、どうも」

「あなたが、転生者ね 私は、カミラ。ようこそ仏滅騎士団へ」美人の

 お姉さんが手を差し出す。

「転生者殺しのギルドから来ましたイーサンです」

「ようこそ」

 

 


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