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「で、勝手に契約外の業務をやったと?」転生者狩りギルドの事務担当
から怒れる。
「いや、なりゆきで」
「はあ…まあいいですサービス残業はうちは禁止ですがらね」
「ええ」
「では、こちらの注文書が次の任務になります」
「はあ、これ」
「学校?」イーサンは、注文書に書かれている目的地にゲートを通じて
たどり着く。
「おお、お待ちしてましたぞ。ささ」校長室へと通される。
「はじめまして」
「いや、まさか来てくれるとは…」
「え?」
「いや、なんでもありません」
「で、この内容なのですが」
「まあ百聞は一見にしかず直接見られた方がはやいかと」
「では、スキル鑑定測定を行う」授業の一環で
生徒たちのスキルの測定を行う。
「ドン!」的に向けて生徒たちが、思い思いの
攻撃をしかける。
「平和ですね」外れる者もいれば、当てる者ある。
なん変哲もない授業の能力測定だった。
「空気圧!」
「バン!」
「パラパラ…」魔力で補強されいる頑丈なはずの的が
吹き飛ばされ粉々に飛び散る。
「は?」
「おい、的を吹き飛ばしたら次の生徒ができないじゃないか」
「すいません」とある生徒が謝る。
「あの生徒ですか?」イーサンが尋ねる。
「ええ、ただそれだけではすまないんですよ」
「空気圧!」
「バン!」
「パラパラ…」作り直した的がまた吹き飛ばされれ
宙に舞う。
「え? また?」
「ごらんのとおりです」
「どいうことでしょうか?」
「実は、さきほどの彼は前世が賢者だったと主張しているのです」
校長が説明をする。
「はあ? 賢者ですか」
「そして日々の授業で実力も見ているですが
確かにかなり強くてもはや授業が必要がないレベルです」
「はあ…そうですか」
「で、問題はここからなんです。ここ最近この学校に入学する生徒に
前世が賢者、大聖女、魔王だっと自称する異様につよい生徒が
激増しているんです」
「いいことなんじゃないんですかね学校的は、名門校になれて」
「ドンッ!」校長が机をたたく。
「からかわないでください」
「す、すいません…」
「実は、王国からこの学校の閉校を依頼されているのです」
「え?」
「先生! 大変です!」校長室に先生が飛び込んでくる。
「またか…」
「おい! 止めろ!」後者の屋上から一人の女子生徒が飛び降りようとしていた。
「止めるわけないでしょ! 私は生まれ変わるの!」生徒は、まんべんの笑みで一切の
不安や恐怖というのが読み取れなかった。
「やめなさい! 死んではダメだ!」校長や先生たちが口々に叫ぶ。
「さっ」ちゅうちょなく屋上から飛び降りる。
「キャッー」
「強化、蜘蛛の導き」イーサンは、瞬時に魔法を詠唱する。
「ピーン」
「ブラーン」
「キャッー!」飛び降りた少女が宙づりになる。
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