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5 このおじさん色々とイカれてる

今日も更新えいさほいさ。

……異世界って中世位の発展具合なのかと思っていたわ。

いざ蓋を開けてみれば、ノンアルビール!?

そして特急列車!?

ああ、理想の異世界生活が……!

上げて下げて上げて下げるの止めてくれ。


「じゃあ、私はもう行く。また会おう」

――あ、無視してた不味い。

このままおじさん行っちゃうと死ぬだろー!

完全に詰みだ!

あんな魔物いたら一溜りも無い!

こんな森の中で孤独にサバイバルなんてしたくない!


ってことで迫真の演技で私は訴えた。

「ここら辺にはそのようなクマの魔物が居るんですよね?」

「そうだが」

「生憎、自分異世界に来たばっかりなんですよ。武器も何もないんです、お願いします、付いて行かせて下さい!」

身振り手振りすごい動かした。

だって怖いもん。


クマ、ダメ、ゼッタイ。

圧のある声でおじさんが言う。

「了解、だが、言っておく。絶対に指示に従えよ」

お、おう。

できる気がしないな。

うん、死ぬな、これ。


死亡率100%が99%になりました。

「分かった。よろしく」

ガタガタ震えながら話す。

もう早く終わってくれ。

あーあーあー。


「――そうだ。お前に良い物をやろう」

そう言ってアクリルケースをポケットから出した。

ワッツハプン?

出した瞬間に某モンスターを捕まえる玉みたいにでかくなった。

ん?なんかレアアイテム?


「大事なものはこの特殊なアクリルケースに入れておけ。これで壊れても何回でも出すことができるようになる」

壊れても再生?

強そう。

もし無能アイテムでも金にはなりそう。

多分これやばいアイテムだけど。


……でもこれ、チートアイテムだよね?

大丈夫なん?

「分かりました、けど、大丈夫なんですか?」

こんな良くしてもらう義理が思い浮かばない。

どういうことだろう。


「まあ私はお前を気に入ったからな。あと私は空間収納ができるから十分だ。しかも無限に増やしたところで何も変わらないしな」

やっぱり強い。

こんなチートアイテム手放しても何も変わらないのが強い。


アクリルケースを貰い、それから暫く森の中をおじさんについていきながら話した。

おじさん曰く、ここら辺には脳がスカスカになってしまった動物、まあ狂牛病みたいなの、がいて、それがクマにも感染しているそうだ。

そう、知ってたけどここはヤバい森である。

何でここに飛ばされたんだ?

普通街か城かに召喚するよね?

いや、転生なら仕方ないか。


って言っても、なんか目を覚まして、突然クマ現れて、おじさんと手を組んだっていう展開よ。

……どこのB級映画だよ!


まあ、そんなこと思いながら、森を進んでいった。

「異世界人ってことはこの世界から出たいだろ?」

異世界堪能したいけどまあファンタジーぶっ壊れたので帰っても良いなと思ってる。

「勿論です」

「この世界から出るには七つの宝箱を集めなければならない」

はい面倒臭いやつー。

この世界には某野菜人みたいな概念があるのか?

もしくはありがちな大罪の攻略とか。

そうやって旅してたらここに愛着湧いて帰れなくなるやつだよそれ。

まあ最終目標が分かってる時点でかなり有利か。

このラザーおじさんとかいうやつ何者だ?

居なかったら色々詰んでた。


三十分位経った。

「ずっと歩いているんですけど」

ずっと変わり映えが無いんよ。

どうにかなりませんかねえ。

「ああ、一番近くにある緑の宝箱を回収しに行ってる」

え?

もう行っちゃうの?

怖すぎるわ。

初心者連れてそれはダメ。


この短時間で何回死にかければ良いんだよコレ。

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