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逃亡者

作者: 左月ノ雨


「そうだよね、君は悪いよね?」

「反省しろ」

「みんなそうなんだからお前だけ特別にできない」

「お前が悪い」

「そう言うキャラじゃないだから」


皆は口をそろえてそう言う、皆は口をそろえてそう言う

俺はそれについて疑問に思ってしまった。

どうしても俺だけそう言われなくちゃいけないの?

そういう持ち回りだから、言われても言い返さないから? みんなが悪いと口をそろえてそう言うから?

勉強が出来ないから? 上手に話が出来ないから? ただムカつくから?

態度が悪いから? 俺が馬鹿だから? 空気がよめないから?

俺はそう時期だから我慢した我慢した、いろいろと我慢する理由があったから

けど、またもう一度我慢しなくちゃいけないのか?

他人は言うだろう無責任に、無神経に、無意識に


「お前が人より劣っているから悪いのだろう?」


間違いじゃない、そうだ

競争社会に生きているのだから、どこの行こうともどこにいようとも言われる

言われて生きてきたし、それは理解していた。

理解していただけで自分がそうなると思っていなかった。

自分が思っているよりも劣っていた人間だし、それで周りに迷惑をかけていたし

かばってもらったし、助けてもらった。だから、一方的に信頼を寄せてしまってお互いそうだと思ってしまって自分だけの一方通行だということをよく理解していなかった。

俺は、ここから逃げるだろう。

俺が、ここから、見苦しく、惨めに、悲惨に

俺は、許されないし、俺は許さないだろう。

この後の自身の人生なんか知ったことか、

俺は逃亡者になる。

周りからは馬鹿にされながら逃げていくことになるだろう。

でも、そんなこと逃げるときだけじゃないだろう。今も言われている。

俺はもう人間ではない人間と認識されていない。


ここにいなくちゃいけない理由なんてない。

別にここじゃなくてもいい

今よりも酷い生活になっても俺はここよりはいい生活を過ごせるだから


逃亡者、俺は生きるためにここから逃げる



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